東京ディズニーランドの最寄り駅である「舞浜駅」。
一方、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の最寄り駅は「ユニバーサルシティ駅」、ハウステンボスの最寄り駅は「ハウステンボス駅」と、テーマパーク名が駅名に採用されています。
なぜ舞浜駅だけが「ディズニーランド駅」とならなかったのでしょうか?
その背景には、ディズニーのブランド戦略や地域の意向が深く関係しています。
舞浜駅が「ディズニーランド駅」にならなかった理由
舞浜駅の誕生と名称の由来
舞浜駅は、1988年12月1日にJR京葉線の駅として開業しました。
当初、駅名は「西浦安駅」として計画されていましたが、地元住民の意向や公募の結果、所在地の地名である「舞浜」が採用されました。
「舞浜」という地名は、日本の伝統的な神楽舞「浦安の舞」にちなんで名付けられたとされています。
「ディズニーランド駅」案の浮上と却下理由
駅名を「ディズニーランド駅」とする案も一時期検討されました。
しかし、ウォルト・ディズニー・カンパニーはこれに却下。
その理由は、駅周辺の商業施設や店舗が「ディズニーランド駅前店」といった名称を使用する可能性があり、ディズニーブランドのイメージが損なわれることを懸念したためです。
ディズニーは、夢と魔法の世界を提供するブランドとして、そのイメージを非常に大切にしています。
駅名に「ディズニーランド」を使用することで、ブランドの一貫性や独自性が薄れることを避けたかったのです。
他のテーマパークとの違い
一方、USJやハウステンボスは、最寄り駅にテーマパーク名を採用しています。
これらのケースでは、テーマパーク運営会社と鉄道会社との間で駅名使用に関する合意が得られたため、駅名にテーマパーク名が採用されました。
ディズニーの場合、ブランド戦略上の理由から駅名への使用を避けたのに対し、他のテーマパークでは集客効果や認知度向上を目的として駅名に採用したと考えられます。
まとめ
舞浜駅が「ディズニーランド駅」とならなかった背景には、ディズニーの独自の世界観やブランドイメージを守るため、駅名への使用を避けました。
一方、他のテーマパークでは、集客効果や認知度向上を目的として駅名にテーマパーク名を採用、このように駅名の決定には各テーマパークの戦略や地域の意向が大きく影響しているのです。
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