日本人にとってトウモロコシ畑は、「夏の自然体験」や「のどかな農村風景」のイメージが強いかもしれません。
しかし、それがアメリカでは「恐怖の象徴」とされていることをご存じでしょうか?
もしあなたがアメリカ旅行中にうっかりコーン畑に迷い込んだら、そこはもうただの「畑」ではありません。
今回は、日本とアメリカでのトウモロコシ畑の認識の違い、そして実際に迷子になったらどうなるのかについて紹介します。
日本人が知らない「アメリカのコーン畑」は別次元

日本では、トウモロコシ畑といえばせいぜい一面に広がる自然の風景、トウモロコシ狩りや焼きとうもろこしのイメージが強く怖さとは無縁ですよね。
しかし、アメリカの「コーンベルト」では、状況がまるで異なります。
アメリカ中西部の広大な農業地帯では、数十万ヘクタール規模のトウモロコシ畑が存在し、その面積は日本の北海道を超えるほどです。
背丈は2〜3メートルにもなり、大人でも周囲がまったく見えなくなります。
子どもはもちろん、大人でも容易に迷子になるレベルなんです。
特に秋に開催される「コーン・メイズ(トウモロコシ迷路)」では、毎年のように迷子騒動が起き、救助隊が出動するケースも…。
しかも、トウモロコシの葉は鋭くて肌を切りやすく、電波も届きにくい場所ではスマホがまったく役立たないこともあります。
脱水症状や熱中症になる危険性もあり、コーン畑は冗談抜きで「命の危機」があるのです。
文化的にも「怖い場所」として定着
アメリカでは、トウモロコシ畑=恐怖というイメージが文化的にも根付いています。
スティーヴン・キング原作のホラー映画『チルドレン・オブ・ザ・コーン』を筆頭に、数多くの作品で「何かが潜んでいそうな場所」として登場するほどです。
アメリカでは、子ども時代に「畑の奥には行っちゃダメ」と教えられるのも当然のことで、アメリカ人にとって、トウモロコシ畑は「視界ゼロの閉ざされた空間」であり、「犯罪者が潜伏していそう」「夜になると何が出るかわからない」といったリアルとフィクションの両面で怖さを感じる場所の象徴とされています。
対して日本では、こうした文化背景やスケール感の違いから、トウモロコシ畑を「危険な場所」として捉える感覚が乏しいのが現実ですよね…。
畑を甘く見るな!迷子になったらこうなる
仮にあなたがアメリカのトウモロコシ畑で迷子になったら、どうなるのでしょうか?
- 視界ゼロで方向感覚を失う
- スマホ圏外で助けを呼べない可能性
- 鋭い葉で肌を切る、ケガをする
- 水も食料もなく、数時間以上さまよう
- 夜になると暗闇に包まれ、さらに危険
これらはすべて、実際に起きている事例をもとにしています。
だからこそ、アメリカでは畑の入口に「迷っても慌てないでください」という看板が掲示されていたり、定期的に救助隊が巡回していたりするのです。
「畑で迷うわけない」と油断して入った結果、本当に帰れなくなってしまう…それがアメリカのコーン畑のリアルなのです。
まとめ
日本とアメリカでは、トウモロコシ畑に対する文化や感覚がまったく異なります。
日本人にとってはのどかな自然の象徴でも、アメリカでは天然の迷宮であり、ホラーの舞台にもなり得るのです。
旅行や留学で現地に訪れた際には、くれぐれも軽い気持ちで足を踏み入れないようにしましょう。
命を守るためには、「知っていること」が何よりの防御策になるのです。
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