あの夏、あの放課後、あの帰り道、誰かがふと語りだす「信じるか信じないかは、あなた次第」な話に子ども時代、心の底から震えた記憶はありませんか?
今回は、そんなディープな昭和都市伝説を5つ、じっくり振り返ります。
あの頃は信じていた昭和都市伝説5選
口裂け女が、町にやってくる
昭和53年頃、全国の子どもたちを震え上がらせたのが口裂け女伝説。
「私、きれい?」ってマスクをした女が突然聞いてきて、「きれい」と答えても「これでも?」とマスクを取ると、口が耳元まで裂けている…そんな話。
しかも、逃げても時速100kmで追いかけてくるとか、ポマードの匂いが苦手でポマード3回唱えると逃げるとか、地域によって細かいバリエーションがあったんですよね。
学校でプリントが配られた地域もあったほど、本気で警戒されてました。
夕暮れの帰り道、後ろから誰かに声をかけられるたびに、心臓が止まりそうになったあの日…絶対忘れられない怖さでしたよね。
コックリさんで、本当に霊が来る
今じゃ考えられないけど、昭和の小学校では「コックリさん」が超ブームでした。
ノートに「あ」「い」「う」「え」「お」って五十音を書いて、10円玉に指を乗せて、「コックリさんコックリさん、おいでください」って呼びかける。
「誰が好きですか?」とか、「何歳で結婚しますか?」なんて聞いてるうちは楽しかった…でも、最後にちゃんと「帰ってください」って言わないと、霊が取り憑くって言われて、途中でふざけるとマジで空気が凍る。
「〇〇ちゃんの指だけ重たくなってる!」とか、「10円玉勝手に動いた!」とか、叫び声あげて教室パニックになることもしばしば。
今思えば誰かが動かしてたんだろうけど、あのリアルな恐怖体験、絶対本物だったって信じてる自分がますよね。
トイレの花子さんは、3回ノックしたら出てくる
学校の一番奥のトイレ、特に女子トイレの一番奥の個室は、どの学校にも「出る」と噂されてました。
「花子さん、いますか?」3回ノックしてから呼びかけると、ドアが勝手に開いて、白いワンピースの女の子が出てくるという話。
昼休み、ビビりながら友達数人でトイレに行って、「やめようよ〜」って言いながらも、好奇心には勝てず、ノック。
何も起きなくても、帰り道に「後ろついてきてるかも」って想像しちゃって、全力ダッシュで帰る、あのスリル、今思えば、学校という不思議な閉鎖空間が、子どもたちの想像力をどこまでも膨らませたんだなって思います。
赤マント・青マントの呪い
昭和の都市伝説の中でも異様な不気味さを放っていたのが、赤マント・青マントの噂。
トイレや体育館の裏で、「赤いマントを欲しいか?」「青いマントを欲しいか?」って問いかけられる。
赤を選ぶと血まみれになり、青を選ぶと窒息死する…どちらを選んでも助からない絶望感がヤバかった。
だから、教わったんです…「何も答えず逃げろ」って。
ただ逃げるだけじゃダメで、「知らないふりして、そっとその場を離れる」のが正解だって。
赤も青も選ばない勇気、あれは、子どもながらに「生きる知恵」を学ばされる瞬間だったのかもしれません。
呪われたレコードの噂
芸能界でも、「呪い」の噂は絶えなかった昭和時代、とくに一部のレコードを逆再生すると、「助けて」「死にたい」みたいな不気味な声が聞こえるという都市伝説がありました。
特定のアイドルやロックバンドの曲がターゲットになり、「〇〇さんは呪われて死んだ」とか、「あれはファンへのメッセージだ」とか、噂が噂を呼んで雑誌やテレビでも取り上げられるレベルでした。
家にあったレコードをドキドキしながらこっそり逆回転させて、結局怖くなって途中で止める、なんて人も多かったはず…。
レコードの傷や偶然のノイズだったとわかっても、あの背筋がゾクッとする体験は、今でも忘れられません。
まとめ
あの頃、信じてた…いや、信じざるを得なかった。
昭和の都市伝説は、ただの「怖い話」じゃなかったんです…子どもたちにとって、それは世界の裏側を垣間見る冒険でした。
あのドキドキも、震える夜も、すべてが宝物だった。
大人になった今、あの頃の自分にそっと伝えたくなる。
「怖がっていい。震えていい。その分、心がちゃんと強くなるから」って。
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