えっ、モノトーンなくなるの!?そんな驚きの声がSNSで続々と上がっています。
国土交通省は2024年6月17日、ご当地ナンバープレートについて、今後はカラー版のみに統一する方針を明らかにしました。
シンプルなモノトーンが好きだった人にとっては少し残念かもしれませんが、その裏にはきちんとした理由があるのです。
ご当地ナンバーとはそもそも何のためにあるの?

2017年から導入が始まった「ご当地ナンバープレート」、これは自治体ごとにオリジナルの図柄を取り入れたデザインナンバーで、地域の魅力をPRするための動く広告塔として誕生しました。
現在までに、ご当地版は73種類、全国版は2種類が交付されており、地元の風景やキャラクターが描かれた個性的なプレートが車を彩っています。
例えば、「飛鳥ナンバー」は古代の装飾、「世田谷ナンバー」は区の花「サギソウ」があしらわれていたりと、地元愛がギュッと詰まったデザインが魅力です。
なぜモノトーン版を廃止?業者と行政の本音
従来、ご当地ナンバーはカラーとモノトーンの2種類が用意されており、ドライバーは選択可能でした。
しかし、両方の仕様を製造することにより、業者には大きな負担がかかっていたのです。
国交省としては、ご当地ナンバーをもっと普及させたいという意向があるものの、製造が煩雑になることで新規参入や供給体制の確保に支障が出ていました。
そのため、今後の新規募集からはモノトーン版を廃止し、カラー版のみに一本化する方針を打ち出したのです。
「カラーにするのはいいけど、料金も上がるんでしょ?」という疑問もありますよね。
たしかに普通車のプレートでカラー版を選ぶと、寄付金込みで約1万1千円〜と、一般的なナンバー(約2000円)に比べると割高です。
ただし、この寄付金は無駄になるわけではありません。
観光地の整備や道路の美化・安全対策、地域イベントの支援などに使われており、地元へのふるさと納税のような仕組みにもなっています。
一方で、ナンバーの見た目を気にする人も少なくありません。
「派手なのはちょっと…」「ビジネス用の車には合わない」などの声もあります。
このため、全国で交付できる全国版ナンバーについては、今後も落ち着いた色合いのカラー版を継続的に提供する方針とのことです。
実質的に「シンプルカラー」が残る形になるので、モノトーン派の人にとっては救いの道かもしれませんね。
SNSでは賛否両論
発表直後から、SNS上ではこんなリアルな声が飛び交っています。
「せっかくのご当地ナンバー、やっぱカラーの方が映える!」
「そもそもナンバープレートの役割が変わってるよね…」
「寄付金(という名の何か)取る為だけの施策」
「うちは社用車が多いから、モノトーンなくなるのは困る…」
「寄付金払うのはちょっと…でも地元に還元されるなら悪くない」
「希望ナンバーもせやけどこれの追加費用とか発生してたら自治体が儲かってるの?それとナンバープレート製造会社か?」
「あの“シンプルで映える”モノトーンご当地ナンバー、まさかの廃止!?ちょっぴり寂しいけど、カラフルな個性にも期待」
「ナンバープレートは見やすいように表示しなければならないとありますが、逆行してませんか?」
「ナンバープレートは、あくまでも見易くシンプルな単色にすべきだ。因みに、軽自動車の黄色ナンバーは、特殊な車としての目印であり、安易に変えるべきではない。」
「ナンバープレートは車の所有者を判別するためのものなんだなら、デザインとかで無駄なコストや視認性の悪化など本末転倒なことはすべきではないと思う。」
「黄色ナンバープレートが嫌なだけで、安易に寄付金無しでモノクロナンバープレートを付けることができることに疑問でした。」
「ご当地ナンバープレートだと、黄色ナンバーや緑ナンバーが区別が付きづらくなり、本来の目的が蔑ろにされているように思う。」
「そもそもご当地ナンバーに反対です。乗用車の場合どこの運輸局(支局)の管理下なのか明確に示すものであって、それをわざわざ複雑化させる必要はないと思います。」
「車両のナンバープレートは、「汚れて文字が判別できなくならないよう」指導されていたのに、その目的を自ら反故にしてわけのわからない背景をごちゃごちゃ描いたものを推進している。」
「モノトーン版は無料だからでは?モノトーン版もカラー版と一緒の料金にすればよいだけだとも感じます。」
「白ナンバーの軽は黄色のナンバーに替えるようにしてほしい。軽自動車でも大きい車があるし当て逃げ、轢き逃げを目撃しても正しく伝えられないよ。」
まとめ
モノトーンがなくなることに驚く人も多い今回のニュースですが、背景には「地域の魅力をもっと知ってもらいたい」「製造・運用を持続可能な形にしたい」という国の思いが込められています。
今後の募集では、さらにユニークで魅力的なご当地プレートが登場するかもしれません。
「地元を背負うナンバー」が、ますます注目される時代がやってきそうですね。
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