吉原屈指の名妓「五代目瀬川」花魁・花の井の波乱に満ちた生涯とは?

吉原屈指の名妓「五代目瀬川」花魁・花の井の波乱に満ちた生涯とは?

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で小芝風花さんが演じる花魁・花の井は、実在の人物であり、江戸時代中期の吉原遊郭で名を馳せた「五代目 瀬川(せがわ)」として知られています。

花魁・花の井の生涯は、華やかな遊郭文化の象徴でありながら、波乱に満ちたものでした。

今回は、江戸時代中期、吉原遊郭の老舗妓楼「松葉屋」の看板遊女として、その美貌と才覚で江戸中に名を轟かせた花魁「花の井」について紹介します。

スポンサーリンク

吉原の伝説、五代目瀬川の波乱万丈な人生

Via|Instagram @mammothsakura(大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」公式より引用)

吉原遊郭は、江戸幕府公認の遊廓として1617年に設立され、江戸の中心地に点在していた遊女屋を一箇所に集めたものでした。

その後、1657年の明暦の大火により浅草寺裏の日本堤に移転し、新吉原として再スタートを切ります。

吉原内では、遊女たちは厳格な階級制度のもとで働いており、その階級は時代とともに変遷しました。

江戸初期には、容姿や芸事に優れた「太夫」、店先の格子窓で客を待つ「格子」、そして下級遊女の「端女郎」などに分類されていました。

しかし、宝暦年間(1751~1764)以降、「太夫」や「格子」は姿を消し、「散茶」と呼ばれる遊女が主流となり、その中でもトップクラスの遊女が「花魁」と称されるようになったのです。

また、遊女が所属する妓楼(遊女屋)にもランクがあり、超高級店の「大見世」、準高級店の「中見世」、大衆向けの「小見世」、さらに格下の「切見世」や「河岸見世」などに分かれていました。

松葉屋と「瀬川」の名跡

花の井が所属していた「松葉屋」は、吉原でも屈指の格式を誇る老舗妓楼であり、その看板遊女として「瀬川」の名跡が代々受け継がれてきました。

享保(1716~1736)から天明(1781~1789)にかけて、松葉屋では代々「瀬川」という名跡を持つ花魁を輩出してきました。

「瀬川」の名を継ぐことは、遊女としての最高の栄誉とされ、その名は九代目まで続いたとされています。

特に、二代目、四代目、そして五代目の瀬川が有名で、彼女たちは美貌だけでなく、教養や芸事にも優れていたと伝えられています。

五代目瀬川(花の井)の生涯

五代目瀬川として知られる花の井の生い立ちは詳しくは分かっていませんが、幼少期に親に捨てられ、松葉屋に引き取られたと伝えられています。

松葉屋での厳しい教育を受けた彼女は、美貌と才能を開花させました。

三味線や舞踊などの芸事に精通し、和歌や書にも通じる高い教養を身につけ、吉原を代表する花魁として多くの客を魅了、その評判は江戸中に広まり、彼女のもとには多くの著名人や豪商が足を運んだといいます。

また、彼女が親交のあった遊女が落籍(身請け)される際に送った手紙「きみまいらせ候処、此里の火宅をけふしはなれられて、涼しき都へ御根引の花、めづらしき御新枕御浦山敷事はものかは…」には、その文才が如実に表れています。

鳥山検校との出会いと身請け

1775年(安永4年)、五代目瀬川は盲人の高利貸しである鳥山検校に見初められ、1,400両(現在の価値で約1億4,000万円)という巨額の金額で身請けされました。

この出来事は「鳥山瀬川事件」として江戸中の話題となり、当時の人々の関心を集めました。

しかし、鳥山検校のもとで新たな生活を始めた五代目瀬川でしたが、その幸せは長くは続きませんでした。

鳥山検校は高利貸しとしての悪行が幕府に咎められ、、1778年(安永7年)に江戸幕府から全財産を没収され、江戸から追放されます。

鳥山検校は、盲人の自治組織である当道座の検校という高位の称号を持ち、金融業で巨万の富を築いた人物でしたが、その高利貸しの手法は悪辣で、多くの人々から恨みを買っていたとも伝えられています。

その後、五代目瀬川の行方は定かではなく、御家人の妻になった、大工の妻になったなど、さまざまな説がありますが、いずれの説も確証がなく彼女の晩年は謎に包まれています。

スポンサーリンク

まとめ

五代目瀬川こと花の井は、江戸時代中期の吉原遊郭で、その美貌と才覚で一世を風靡した伝説の花魁です。

彼女の物語は、当時の遊郭文化や社会の一端を知る手がかりとなり、現代においても多くの人々の興味を引き続けています。

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で描かれる花の井の姿を通じて、彼女の生涯や吉原の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい|マタイク(mataiku)

【LCラブコスメ】デリケートゾーンケアの『ジャムウ・ハーバルソープ』
・デリケートゾーンのニオイの元・古い角質による黒ずみケア
・LCラブコスメ内で15年連続販売個数No.1
・シリーズ累計販売数はなんと305万個の大ヒット商品

公式|≪TV・雑誌でも話題≫2分に1個売れているニオイ・おりものケア!

吉原屈指の名妓「五代目瀬川」花魁・花の井の波乱に満ちた生涯とは?
最新情報をチェックしよう!