あのドラマ、再放送しないのなんで?と思ったことありませんか?
実は過激なテーマや時代の変化、出演者の事情などが理由で「放送禁止」扱いになってしまった名作ドラマがいくつもあるんです。
今回は、その中でも特に印象的だった放送禁止になったドラマ5選を紹介します。
伝説の教師

- 出演者|松本人志・中居正広・永作博美・夏木マリ
- 放送期間|2000年4月
- 主題歌| THE HIGH-LOWS「青春」
教師という職業にやる気を持てない風間大輔(中居正広)は、マニュアル通りの授業しかできないサラリーマン教師。
彼のクラスは荒れに荒れ、学校側は副担任に格下げし、代わりに呼ばれたのが伝説の教師・南波次郎(松本人志)でした。
しかしこの南波、まったく型破りな問題児、教育とは?生きるとは?を投げかけるぶっ飛んだスタイルで、生徒たちの心を次第に動かしていきます。
放送禁止の理由は?
一部の暴力的な描写や、教育現場での「問題発言」と取られるような台詞が多数あり、再放送や配信が見送られている模様です。
特に松本演じる教師像が、現在の教育コンプライアンスにそぐわないとされているとか…。
また、出演者の再放送に関する権利の問題もあると言われており、現在ではほぼ封印状態です。
リップスティック

- 出演者|三上博史・広末涼子・いしだ壱成・中村愛美・池脇千鶴・窪塚洋介
- 放送期間|1999年4月
- 主題歌|レベッカ「フレンズ」
少年鑑別所を舞台にした異色のヒューマンドラマ、有明(三上博史)は、傷害事件で収容された藍(広末涼子)を担当、厳しいルールと暴力が支配する施設で、藍は友情を育みながら心を取り戻していきます。
一方、援助交際をさせられていた少女や、悪魔のような少年・牧村(窪塚洋介)との対峙も描かれ、心がざわつくシーンが満載でした。
放送禁止の理由は?
少年犯罪や家庭内暴力などの過激なテーマを扱っており、現在では倫理的配慮の観点から再放送はNGに。
時代を超えて問題提起した作品ですが、それが逆にタブー扱いになってしまいました。
また、いしだ壱成さんの逮捕歴も再放送のハードルを上げた要因の一つ。
トップキャスター

- 出演者|天海祐希・矢田亜希子・玉木宏・谷原章介
- 放送期間|2000年4月
- 主題歌|Sowelu「Dear friend」
天海祐希演じる椿木春香は、元・敏腕キャスター、ある事件で干されてアメリカへ渡っていた彼女が、日本の新ニュース番組のアンカーに抜擢され、報道の現場に復帰する…というストーリー。
しかし第3話の「恋愛運ゼロの逆襲」がまさかの放送禁止扱いに。
放送禁止の理由は?
人気占い師・細木数子さんをモデルにしたと思われる占い師が登場し、「詐欺行為を暴く」という展開が問題に。
ご本人からの抗議で、事実上その回は再放送NGに。
ギフト

- 出演者|木村拓哉・室井滋・篠原涼子・倍賞美津子・忌野清志郎
- 放送期間|1997年4月
- 主題歌|ブライアン・フェリー「TOKYO JOE」
木村拓哉が演じるのは記憶喪失の青年・早坂由紀夫。彼はある日突然目覚め、「ギフト(届け物)」を依頼人の元へ届ける「届け屋」として働き始めます。
どこか謎めいていて、冷酷でありながら優しさもある由紀夫のキャラに、多くのファンが熱狂しました。
放送禁止の理由は?
当時、社会問題になった模倣事件が発生したという報道もあり、以降、再放送が自粛されることに。
フードファイト

- 出演者|草彅剛・深田恭子・宮沢りえ
- 放送期間|2000年7月
- 主題歌|SMAP「らいおんハート」
井原満(草彅剛)は、表向きは食品会社の清掃員、しかし裏では秘密裏に開催されるフードファイトという大食い賭博ゲームのファイターとして活躍していた。
命を削るようなフードバトルに勝利して得た賞金を、育った孤児院に寄付するという切なさと熱さが同居する作品でした。
放送禁止の理由は?
放送当時に発生した「大食いを真似して子どもが窒息死した事件」が直接の引き金となり、大食いを助長する番組として問題視。
DVD化も見送られたという、完全封印レベルの扱いです。
まとめ
放送禁止になった理由はさまざまですが、どれも当時としては攻めた内容であり、視聴者に強烈な印象を残した名作ばかりです。
現代では配慮が必要な描写も多く、再放送が難しいとはいえ「もう一度観たい…!」という声は今も多く聞かれます。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)