毎日目にしているあの有名ブランドのロゴ、実は深い意味やユニークな由来が隠されていることをご存じですか?
今回は、スタバからセブン-イレブンまで、思わず誰かに話したくなるロゴの秘密をまとめました。
飲食ブランドに隠されたストーリー
まずは、日常でよく利用する飲食系ブランドのロゴから見ていきましょう。
■スターバックス(Starbucks)
「女神」と思われがちなスタバのシンボルですが、正しくはギリシャ神話に登場する人魚「セイレン(サイレン)」です。二股に分かれた尾を持つ姿は「魅惑」を象徴し、コーヒーの魔力のように人を引き寄せる意味が込められています。
■マクドナルド(McDonald’s)
多くの人が「M=マクドナルドの頭文字」と思いがちですが、実際は「ゴールデンアーチ」と呼ばれる2本の黄色いアーチを組み合わせたもの。1960年代に店舗デザインの特徴をロゴ化し、いまや世界中で愛される象徴に進化しました。
■すかいらーく(Skylark)
ロゴに描かれている鳥は「ヒバリ」。社名そのものが英語で「スカイラーク=ヒバリ」を意味しています。さらに、創業の地が「ひばりが丘」だったことから、この名前とロゴが誕生しました。日常に溶け込みながらも、実は地名に由来しているのは驚きですね。
■セブン-イレブン(7-Eleven)
オレンジ(朝焼け)、赤(夕焼け)、緑(オアシス)を配色したロゴは、一日の移ろいと癒しを表現しています。そして特徴的なのが「n」だけ小文字である点。デザイン的な丸みを出すためとされていますが、「すべて大文字+数字」だと商標登録ができなかったという裏話も残っています。
小売・サービスに潜む遊び心
次に、小売業界やサービスロゴに隠されたユニークな秘密を紹介します。
■トイザらス(Toys“R”Us)
逆向きの「R」は、子どもが文字を間違って書いたかのような遊び心を表しています。これは「子どもの世界観を大切にする」というブランドの姿勢を象徴し、親しみやすさを演出しているのです。
■ローソン(LAWSON)
アメリカ・オハイオ州で「ローソン氏の牛乳屋」として創業したことから、ロゴには「ミルク缶」が描かれています。現在は青地に白いミルク缶のシンプルなデザインで、原点である「牛乳屋」としての歴史を忘れないようにしています。
■マルイ(OIOI)
「OIOI」というユニークなロゴは「丸井」の文字を遊び心で表現したもの。さらに、創業当時の電話番号「0101」に由来しており、覚えやすさを兼ね備えています。数字と文字を組み合わせたブランド戦略は、今でも「マルイ=OIOI」として認識され続けています。
グローバルブランドが示す哲学
最後に、世界的ブランドのロゴに込められた深い意味を見ていきましょう。
■Google
赤・青・黄の三原色を基調にしたロゴは「秩序や常識」を示しています。しかし「l」だけが緑色で描かれており、そこには「私たちはルールに縛られない」というGoogleの革新的な姿勢が込められています。カラフルな配色はシンプルながらも、多様性と自由を象徴しているのです。
■Amazon
aからzまでを結ぶ矢印は「すべての商品が揃う」という意味を持ち、さらに矢印が「笑顔」に見えるようデザインされています。「買い物が楽しい体験であること」を伝えつつ、ユーザー満足を最優先にする姿勢を表現したロゴです。
■ライオン(LION)
歯磨き粉ブランドとしておなじみのLION。実は競合の「NO17」というブランドのパッケージが倒れたときに「LION」と読めてしまうため、混同を避けるためにいち早く「LION」を商標登録したという逸話があります。これにより、ライオンは長年にわたって日本のオーラルケア市場をリードする存在になりました。
まとめ
有名ブランドのロゴには、単なるデザイン以上の意味や物語が込められています。
神話や地名、商標の裏事情、さらには「遊び心」まで、多くの要素が組み合わさって私たちの目に届いているのです。
普段何気なく見ているマークも、実は歴史や戦略の結晶、コンビニやカフェに立ち寄るとき、そのロゴの背景にあるストーリーを思い出してみてはいかがでしょうか。
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