地球上には、科学が進歩した現代でも謎が多く、近づくだけで危険とされる禁断の場所が存在します。
今回は、その中でも特に異様な存在感を放つ行ってはいけない、3つのミステリースポットを世界中から厳選して紹介します。
デビルズ・シンクホール(アメリカ・テキサス州)

夜になると囁きが聞こえる穴
アメリカ・テキサス州の荒野に、ぽつんと口を開ける謎の円形穴「デビルズ・シンクホール」があります。
一見すると直径約15メートル、深さ約120メートルという驚異的な規模を誇る天然のシンクホールです。。
太陽が照らしても底は黒一色のまま、何も見えません。
この穴は、石灰岩層の崩壊によって形成された自然のシンクホールとされていますが、完璧な円形をしておりまるで人工的に削られたかのような違和感を覚えます。
夏になると約300万匹以上のコウモリが集結、日が暮れると同時に、一斉に穴の中から空へ飛び立つ光景は壮観ですが同時に圧倒的な恐怖感も覚えます。
加えてこの穴、「落ちたら絶対に助からない」と言われるほど垂直に深く、かつ周囲には柵なども最小限、過去には酔っ払いが誤って落下する事故や、地元の若者による肝試し中のトラブルなども起きており、現在では立ち入りが厳しく制限されています。
地元の伝承によれば、この穴のそばでは「誰もいないのに声が聞こえる」という奇妙な現象も報告されています。
地質学者の間でも、穴内部で反響する音が共鳴現象を引き起こしている可能性があるとされていますが、詳細は解明されていません。
現在でも、底からさらに広がる地下空間と未知の通路の存在が確認されていますが、人類はその先に踏み込んでいません。
バラフートの井戸(イエメン)

「ジン(悪霊)が棲む地」と呼ばれた黒き穴
イエメン東部のアラマフナ砂漠にぽっかりと開いた「バラフートの井戸」は、地元で「ジン(悪霊)が棲む地」と恐れられてきた巨大な縦穴です。
直径およそ30メートル、深さは112メートル。
まるで地面が口を開けて人間を飲み込もうとしているかのような不気味さを放っています。
2021年にはオマーンの研究チームが内部にロボットカメラを投入し、初の本格調査を試みました。
底には何千年分もの動物の死骸が堆積し、まるで骨の迷宮のような光景が広がっていたといいます。
さらに生きた蛇が無数に蠢き、壁には鉱物が球状に結晶した幻想的な模様が刻まれていました。
そして誰も予想しなかった「真水の水源」が発見され、大きな話題となりました。
現在わかっているのは112メートルまでの深さだけで、その先がどうなっているのかは未だに誰にもわかっていません。
小寨天坑(しょうさいてんこう・中国重慶)

「地球に空いた秘密の門」と呼ばれる巨大陥没地形
中国・重慶市の山奥にある「小寨天坑(しょうさいてんこう)」、直径は約537メートル、深さは662メートル、巨大な陥没穴です。
天坑の内部は常に霧が立ちこめ、日中でもうす暗い、気温や湿度が異常に高く、内部には巨大な原生林が広がり、まるで別世界のような景色が続きます。
巨大なすり鉢を二段重ねたような形状で、自然が作り出したとは思えないほど完璧な造形を見せています。
1994年にイギリスの探検家が存在を世界に知らしめましたが、急斜面や地下水の流れにより調査は困難を極めました。
そして2022年、ついに人類が最深部への到達に成功、そこには40メートルを超える巨木が林立する原始林が広がり、まるでもうひとつの地球が地中に隠されていたような光景だったといいます。
さらに衝撃なのは、この天坑の奥深くに「地底川」が存在している」という説もあり、まるで異世界へつながる地球の裂け目のようだという点です。
いまだにすべての地形が解明されたわけではなく、深部の全貌は謎のままです。
まとめ
バラフートの井戸、デビルズ・シンクホール、小寨天坑、これらの場所に共通するのは、地球の声なき警告が存在しているということ。
科学技術が進化した現代でも、人類がまだ触れてはいけない禁じられた深淵が、静かに私たちを見つめています。
「危険だから行かない」のではなく、「本能が拒否するから近づけない」そんな感覚を呼び覚ますこれらの場所は、まさに地球の秘密そのものです。
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