世界最大の未解読本『ヴォイニッチ手稿』いまだ解けぬ怪文書の謎…一体何なのか?

この本、読んだら精神が壊れるらしいよ…そんな都市伝説まで生まれる謎すぎる本をご存じですか?

世界中の暗号学者・言語学者・AI研究者が100年以上挑み続けても、いまだ正体がつかめない未解読の書物、それが「ヴォイニッチ手稿」です。

誰が、なぜ、何語で書いたのか…一切が不明なまま、今回はヴォイニッチ手稿の魅力とミステリー、そして最新の仮説までを紹介していきます。

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世界一ミステリアスな書物「ヴォイニッチ手稿」

ヴォイニッチ手稿
Via|Wikipedia「ヴォイニッチ手稿」(公式より引用)

ヴォイニッチ手稿(Voynich Manuscript)は、1912年に古書収集家ウィルフリッド・ヴォイニッチがイタリアで発見した謎の文書です。

この文書は羊皮紙で作られており、サイズは縦23.5cm、横16.2cm、厚さは約5cm、全体で240ページ以上ありますが、少なくとも28ページが欠落しているとされています。

最大の特徴は、今もなお解読されていない未知の文字と、意味不明な図像の数々です。

文章は左から右へ書かれており、約38,000文字が収録されていますが、そのどれもが現存する言語体系と一致せず、「ヴォイニッチ文字」と呼ばれる独自の表記となっています。

2009年にアリゾナ大学が実施した放射性炭素年代測定により、使用された羊皮紙は1404年〜1438年の間に作られたものと判明しています。

つまり15世紀初頭の文書であることは間違いないのですが、誰が、何のために書いたのかは依然として謎のままです。

発見後はNSA(アメリカ国家安全保障局)や有名な数学者アラン・チューリングも解読に挑戦しましたが、成功には至らず、21世紀に入った今も世界的ミステリーとして注目されているのです。

6つの章に隠された謎のメッセージ

ヴォイニッチ手稿は、内容やイラストの特徴から6つの章に分けられると考えられています。

最も長い「植物の章」では、113種類の奇妙な植物が描かれており、そのどれもが現実世界の植物とは一致しません。

細部まで緻密に描かれているため、単なる空想とも言い切れず、地球外生命体説まで飛び出す始末です。

「天文学の章」には、円形の図や十二星座らしきイラストが並びます。

渦巻銀河のような模様も描かれており、当時の科学知識では描写不可能とされる図も存在します。

特に星を持った裸の女性たちの登場は、謎に拍車をかけます。

続く「温泉療法の章」は、裸の女性たちが緑の液体に浸かる様子や、それをつなぐ配管構造が印象的です。

生物学的な何か、あるいは治療法を示しているのではという見方もあります。

「宇宙論の章」では、折りたたみ式の6ページにわたる構成で、9つの円がつながった巨大な図が登場します。

波や城のような図形も描かれており、これが未知の地図や思想体系を表しているという説もあります。

「薬学の章」では、植物のパーツや容器が描かれ、何らかの処方や調合を記録した章とも考えられています。

最後の「レシピの章」は文章のみで構成されており、左端に星のマークが並び、レシピや呪文のような内容と推測されています。

作者は誰か?歴史と伝承

ヴォイニッチ手稿の作者は明らかになっていませんが、所有者の記録は一部残されています。

最古の記録に登場するのが、17世紀プラハの錬金術師ゲオルク・バレシュです。

彼はこの手稿を神学者アタナシウス・キルヒャーに送り、解読を依頼した手紙が1665年の日付で残っています。

また、この文書は神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の蔵書だったとも言われています。

彼はこれを600ドゥカート(現在の価値で数百万円相当)で購入したとされ、当時から高い価値が認識されていたことがわかります。

作者候補としては、13世紀の学者ロジャー・ベーコンの名が挙げられたこともありますが、制作年代と没年が一致しないため、現在では否定的です。

最終的にこの文書はウィルフリッド・ヴォイニッチの手に渡り、1969年にイェール大学のバイネッキ稀覯書図書館に寄贈され、「MS 408」として保存・公開されています。

いまだ解けない3つの仮説

現代に至るまで、ヴォイニッチ手稿を巡って3つの主要な仮説が語られています。

■暗号説

文章は高度な暗号で、挿絵はミスリードだとするものです。

第二次世界大戦で暗号解析に携わったチューリングやNSAも挑みましたが、いずれも解読には至っていません。

■偽書説

誰かが高く売るために作り上げたフィクションだとする考え方です。

しかし、ヴォイニッチ本人が生涯をかけて解読を試みていたことから、自作自演説は疑わしいとされています。

また、15世紀の技術でこのレベルの偽書を作る動機や意味も不明です。

■実在言語説

これは、かつて存在したが今では消滅した言語、または文字として記録されなかった話し言葉を用いて記されているというもの。

実際、ヴォイニッチ手稿の文字列には自然言語に似たエントロピー(秩序性)が確認されており、完全なランダムな文字列とは言い難いことが分かっています。

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まとめ

ヴォイニッチ手稿は、未解読であるがゆえに今もなお人々を魅了し続けています。

そこに描かれた文字や図には、何らかの知識、思想、あるいは芸術的な意図が込められていることは確かです。

読み解けない本があるという事実は、現代の科学や知識の限界を示すと同時に、私たちの好奇心を掻き立て続けてくれます。

この本をいつか完全に解読する日は来るのか、それとも永遠に謎のままなのか…今も世界中で、その答えを求める探求は続いています。

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