日本には日本三大朝市と呼ばれる、伝統と活気にあふれる朝の名所があります。
賑やかなローカルフード、それぞれが地域の文化と人々の暮らしを映し出し、旅先でしか味わえない朝ごはん体験を提供してくれます。
早起きしてでも訪れたくなる、日本の朝を感じる絶対食べたい朝食、三大朝市を紹介します。
輪島朝市（石川県・輪島市）
2024年元日の地震と大規模火災で本町通りの従来会場は甚大な被害を受け、いまは「出張輪島朝市 in パワーシティ ワイプラザ輪島店」として館内・敷地で営業が続いています。
基本の目安は9:00〜17:00／水曜定休で、日によって昼休み（9:00〜13:00／14:00〜17:00の二部制）になる告知も出ます。
訪問前は公式サイトやInstagramの当月スケジュールを必ず確認しておくと安心です。
あわせて、旧朝市通りのがれき撤去は2025年4月25日に完了し、2030年度の再生を目標に区画整理や道路設計が具体化しています。
炭火で香ばしく焼いたイカ焼きやサザエのつぼ焼きは、立ちのぼる磯の香りからして別格で、脂ののったのどぐろや鯖の干物は焼きたてを頬張るのが正解、時間が合えば漁師汁（味噌汁）の湯気に誘われます。
出店構成は日替わりですが、能登米の温かさと海の幸を合わせた丼に出会えたら迷わず、朝から幸せを選びましょう。
現在の会場は、通り一面の露店だった旧朝市と雰囲気が異なり、出店者が日替わりで入れ替わるのが面白さの一つで、今日は何がある？と会話を楽しみつつ一周して、香りに惹かれた店に戻るのがコツです。
小銭＋QR決済を両方用意し、保冷バッグがあると干物や総菜の持ち帰りも安心、買い物そのものが地域の力になる、そんな実感もこの朝市ならではです。
飛騨高山・宮川朝市（岐阜県・高山市）
炭の香りがふわりと立つ醤油味のみたらし団子は、甘くないタレが高山流、ほくほくの飛騨牛コロッケや素朴な五平餅で手を温めつつ、赤かぶや山菜の漬物を試食して好みを見つけたら、宿の白飯に合わせる最強の朝ごはんセットが完成します。
朴葉味噌やりんごジュースのひと口でも、山の輪郭がくっきり立ち上がるのを感じるはずです。
宮川の東岸に沿って屋台が連なる直線導線で、野菜・果物・漬物が主役の山の朝、古い町並がすぐ隣なので、朝市で買った団子を片手に静かな城下町を歩く楽しみもあります。
通年開催で、朝一番は品揃え、9〜10時台はにぎわい重視で時間を選ぶと満足度が上がります。
勝浦朝市（千葉県・勝浦市）
房総の朝はカツオの刺身やなめろうからスタート、タイミングが合えばのっけ飯で豪快にかき込み、炭火で焼いた干物やサザエで潮の香りを楽しめます。
食べ歩きの締めに勝浦タンタンメンで汗をかけば、体の芯まで目が覚めます。
毎月1〜15日と16日〜月末で会場が入れ替わるローテーション方式（下本町朝市通り／仲本町朝市通り）で、6:00〜11:00（販売は6:30頃スタートが目安）の朝勝負！
水曜と元旦は定休なので、狙いがある人は6:30〜8:00、雰囲気重視なら8〜9時台がほどよいにぎわいです。
野菜・果物も豊富で、干物＋柑橘の塩×酸っぱさな朝市セットは外れなしです。
まとめ
三大朝市は、ただ食事を楽しむだけでなく、その土地の文化や人の温かさに触れられる特別な体験です。
観光地を巡るだけでは分からない「暮らしの息づかい」がそこにはあります。
新鮮な海の幸や郷土料理を味わいながら、地元の人と会話を交わす時間は旅の思い出をより豊かにしてくれるはずです。
早起きして訪れる価値は十分、むしろ一日の始まりを最高の瞬間に変えてくれるでしょう。
あわせて読みたい｜マタイク（mataiku）
