もし、なんで勉強しなきゃいけないの?と聞かれたら…どう答えますか?
「将来のため」「いい大学に行くため」では、きっと納得してもらえません。
今回は、私の母が語ったコップの水を使った説明と、好きな人を守るための勉強という視点から、納得感のある答え方をお伝えします。
東大卒の母が語ったコップの水の話
ある東大卒の母が、息子から「なんで勉強なんてしなきゃいけないの?」と聞かれたとき、机の上にコップの水を置いてこう話しました。
算数を学べば、このコップには200mlの水があると数字で表せます。
理科を学べば、この水が水素と酸素でできていることがわかります。
社会を学べば、この水がどこから来たのか知り、世界にはきれいな水を飲めない人々がいることも理解できます。
美術を学べば、水の反射や透明感を絵に描くことができます。
音楽を学べば、水の量によって音が変わることに気づけます。
工学や技術を学べば、コップの素材や形状、なぜ漏れないのかを理解し人間の創造力のすごさを知ることができます。
保健体育を学べば、水が健康や生命に欠かせないことを知り、道徳を学べば、それを人と分け合う大切さを学びます。
英語を学べば、この話を世界中の人と共有でき、哲学を学べば、この話の意味や価値を深く考えられます。
母は最後にこう言いました。
「もし何も学ばなければ、このコップはただの水でしかない。勉強は、この世界をただ眺めて終わらせないためにするんだよ。」
好きな人を守るための勉強という考え方
ある人は、勉強の理由をこう語りました。
「好きな人ができたとき、勉強していなければ気持ちをうまく伝えられない。そして、その人と家族になったとき、仕事に就くための知識やスキルがなければ、守ることもできない。」
国語や語学は、自分の想いを正確に伝えるために必要です。
理科や社会の知識は、会話や価値観を広げ、共感を生みます。
そして、働くための専門知識や技能は、家族を経済的に支える力になります。
勉強は、試験の点数や学歴のためだけでなく、「大切な人を守り、共に生きるための基盤」でもあるのです。
これは子供だけでなく、大人が聞いても納得する理由でしょう。
世界の見え方を豊かにすることが最大の目的
勉強をする本当の価値は、「世界の見え方が変わること」です。
例えば、美しい夕焼けを見たとき、物理を学んだ人は光の散乱を思い浮かべ、文学を学んだ人は詩的な表現が浮かび、歴史を学んだ人はその景色を見たであろう先人を思い出します。
知識が増えるほど、同じ景色でも感じ方や理解が深まるのです。
逆に、何も知らなければ、それはただの風景や物体として通り過ぎてしまいます。
勉強は、世界を「情報の羅列」から「意味のある物語」に変えるための鍵となります。
まとめ
子供から、なんで勉強しなきゃいけないの?と聞かれたとき、大人がすべきことは、納得できる理由を具体的に示すことです。
コップの水の話は、学びによって世界の見え方が豊かになることを示し、好きな人を守るための勉強という考え方は、人生の実践的な価値を伝えます。
勉強は点数のためだけではなく、人生をより深く、豊かに、生きがいのあるものにするためにあるのです。
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