起業したい、副業で収入を増やしたいと思っても、現実にはお金がネックでなかなか一歩が踏み出せない…そんなとき、ほとんどの人が口にするのが「まずは貯金してから」ではないでしょうか?
でも実は、その貯金第一の思考が、いつまでも変わらないままにしている可能性があるのです。
今回は、働きながら資金を貯めようとする人が直面するリアルな3つの選択肢をもとに、あなたならどれを選ぶ?という視点でお届けします。
3つのマネー戦略行動
ひたすらバイト貯金型
例えば、起業の資金として50万円を目指しているとします。
平日は会社勤め、週末は飲食店で1日8時間のバイトで、1日あたり8,000円を稼ぐとしましょう。
月4回で得られるバイト代は約3万2,000円、このペースで50万円を貯めるには、およそ1年半かかります。
堅実で健全な努力で、リスクも少なく安全な方法ではありますが、その1年半は現状のままです。
体力と時間は削られ続け、アイデアは古くなり、モチベーションも徐々に失われていくかもしれません。
つまり、「とにかく貯めてから始める」タイプの選択肢は、実はもっとも消耗するだけの道かもしれません。
自己投資型
次に、同じように副業バイトで稼いだお金の一部、たとえば最初の3万円をWebデザインや動画編集のオンライン講座に投資したとします。
副業の回数を少し減らし、その分の時間を勉強に充てる、2〜3ヶ月後、実際に案件を受けられるレベルになれば、1案件あたり1〜3万円の報酬も見えてきます。
月に3件受注すれば、月収は9万円、貯金型の約3倍のスピードで資金が増えていきます。
さらに大きいのは、この方法では自分自身の価値が積み上がっていくという点です。
スキルは再現性があり、単価アップや新しい仕事の可能性にもつながります。
最初に少しの出費と努力が必要ですが、将来的には「時間を切り売りする働き方」から卒業できる選択肢となるのです。
戦略的借入型
スキルを磨く時間もない、でも今すぐ始めたい…そんな人が取るのがこの選択です。
たとえば、起業資金50万円をカードローンや小規模融資などで調達し、初月から必要な道具を揃え、開業・営業・SNSマーケティングまで一気に着手する。
物販やデジタルコンテンツ販売、スモールビジネスなどでは、1〜2ヶ月で売上を立てることも可能です。
もちろん借金はリスクですが、このパターンの本質は、お金を時間とスピードに変えるという発想にあります。
成功すれば、借金は加速するための燃料であり、むしろ機会損失を防ぐ手段にもなるのです。
それぞれのメリットとリスク
3つの選択肢、それぞれにメリットとリスクがあります。
- 貯金型|リスクが最も低く安心ですが、時間がかかりすぎるため、やりたいことに取り掛かる頃にはチャンスが過ぎている可能性もあります。
- 自己投資型|最初に小さな出費と努力を要しますが、自分のスキルという資産が手に入り、将来的には大きな収入をもたらしてくれる可能性があります。地道ながら、堅実に稼ぎ方を進化させる方法です。
- 借入型|最もスピード感があり、最短で目標に近づける方法です。もちろん返済リスクやプレッシャーもありますが、その覚悟が原動力となって、収益化を早める力にもなり得ます。
あなたが今、どのような状況にいるか、どのくらいの時間と気力を持っているかによって最適な選択肢は異なるはずです。
でも、1つだけ確かなのは、「何も選ばない」ことが一番のリスクであるということです。
まとめ
ひたすら貯金をする、スキルに投資する、先に借りて時間を買う、そうした選択肢を知っているかどうかで人生の加速力は大きく変わります。
お金を守るだけではなく、お金を活かす選択ができるかどうか、それが現状から抜け出せるか夢を形にできるかの分かれ道なのです。
あなたはどの道を選びますか?
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