子どもの頃、給食で出てくるとテンションが上がったメニュー覚えていますか?
今となっては家で食べることもなく、スーパーでも見かけない…でもなぜか「また食べたい」と思ってしまう味。
今回はそんな昭和・平成初期の学校給食から4つピックアップして紹介します。
もう一度食べたい懐かしの給食メニュー

ミルメーク
あの袋に入った粉や液体を見ただけで歓声が上がった人、きっと多いはずです。
ミルメークは、普通の牛乳に混ぜるだけでココア味やイチゴ味に早変わりする魔法の粉(または液体)でした。
当時、牛乳が苦手だった子も「ミルメークの日だけは飲める!」と喜び、子どもたちの間ではプチイベントのような存在でしたね。
味は人工的でとっても甘い、でもいかにも子ども向けな味が今でも懐かしい…とくに人気だったのはココア味です。
子どもながらにも大人の味っぽさを感じて、少し背伸びして飲んでいた記憶がある人も多いのでは?
現在も一部地域の学校給食で現役だったり、スーパーやネットで手に入ることもあるので、再会できるチャンスはあります。
ソフト麺
ソフト麺は、給食界のゆるキャラ的存在でした。
袋から出すと、やわらか〜い麺がドサッと出てきて、「コシって何?」というくらいの独特な食感なのに、なぜかみんな大好きだったんですよね。
主にミートソースやカレーあんかけと一緒に出されることが多く、麺というよりは、おかずと一緒に食べる炭水化物という印象でした。
家庭では再現できない食感と、学校のアルミ食器にぶち込んでぐちゃぐちゃ混ぜて食べるというワイルドなスタイルが唯一無二の魅力でしたね。
現在では米飯給食の普及や製造工場の老朽化などで、すっかり姿を消しつつありますが、「もう一度だけ、あの給食スタイルで食べたい」と思っている大人は少なくないはずです。
クジラの竜田揚げ
今やすっかり食べなくなったクジラ肉ですが、昭和の学校給食ではよく見かける存在でした。
特に人気だったのが、甘辛い味付けが特徴のクジラの竜田揚げで、クセのある肉質を上手くカバーするために、しっかりとした味付けと揚げ調理がされていたのが特徴です。
戦後、食糧難の時代に安価で高たんぱくなクジラ肉が国を挙げて活用され、たんぱく源の救世主として全国の給食に導入されました。
昭和40年代には定番メニューとして親しまれていましたが、現在では商業捕鯨の規制や国際的な倫理問題の高まりにより、給食メニューからはほぼ姿を消しました。
当時を知らない世代にはまったく馴染みがない食材ですが、経験者にとっては「今や食べることのない、ある意味レアな思い出の味」として語り継がれています。
ABCスープ
ABCスープ、これも給食ならではの傑作ではないでしょうか。
味は普通のコンソメスープなのに、子どもたちにとっては大興奮のメニューでした。
その理由は、スープの中に入っているアルファベット型のマカロニ、食べながら「Aあった!Bもあった!」「〇〇くんの名前つくれた!」など、完全に遊びモードになる子どもたちの姿が目に浮かびます。
味覚よりも、感覚や体験に残るメニューだったという点では、ソフト麺と似た存在でした。
Zを探していたのに見つからなかったとか、名前の文字が足りなかったという地味な思い出も含めて今となっては青春の一コマです。
ABCスープもまた、現代ではあまり見かけなくなりましたが、アルファベットパスタ自体は輸入食材店や通販で手に入るので、再現可能な青春の味のひとつです。
まとめ
こうして見ると、どれも特別に美味しかったというわけではありません。
でも、あの時間・あの空間・あの仲間たちと一緒に食べたからこそ心に残っている、それが給食の魅力です。
時代とともに消えていった懐かしの給食メニューたち、記憶の中では今もなお、あの味がふとした瞬間に蘇ります。
懐かしい味をもう一度食べたい、そんな心の給食室は今もきっとどこかであの味を温め続けているはずです。
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