この食べ物、いつのだっけ…?誰もが一度は経験しますよね。
そんななか、実は賞味期限がないと言われている食べ物が存在するのをご存知ですか?
しかも身近なアレやコレが、実は腐らないって…ちょっと信じられないですよね。
今回は、保存状態さえ守れば長期保存が可能な驚きの3つの食品を紹介します!
梅干し
日本の伝統的保存食といえば、やはり梅干し。
実はこの梅干し、昔ながらの製法で作られたものは賞味期限がないとすら言われています。
その秘密は、なんといっても塩分濃度の高さにあります。
古来より梅干しは20%以上の塩分濃度で漬け込まれており、この濃度は海水の約1.3倍、細菌やカビなどの微生物が生きられない環境をつくり出しており、常温でも腐ることなく保存できるのです。
実際、江戸時代の梅干しが現存していた例もあり、保存性は折り紙付き!ただし注意すべきは、現代の「減塩梅干し」です。
塩分が控えめなタイプは、賞味期限の設定があり冷蔵保存が必要な場合もあります。
塩のみで漬けられている昔ながらの製法のものを選ぶと、長期保存にも適しています。
さらに長期保存している梅干しは、水分が抜けてシワシワになることがありますが、これは劣化ではなく自然な変化、見た目にびっくりして捨ててしまう人もいますが、風味や効果はしっかり残っているのでご安心を!
アイスクリーム
実は、アイスクリームには法律上、賞味期限の表示義務がないのです。
これには理由があり、アイスクリームは-18℃以下での保存が前提となります。
この温度では、雑菌やカビなどの微生物が繁殖できず、衛生的な状態が長期間維持されるため、食品衛生法上も「表示義務なし」とされているのです。
とはいえ、ここで注意すべきなのが家庭用冷凍庫の性能差です。
開閉による温度変化が激しい一般的な冷凍庫では、保存環境が安定せず、冷凍焼けや風味の劣化が起こる可能性があります。
アイスの表面がザラザラになっていたり、パッケージに霜が付いていたら、それは冷凍焼けのサインです。
また、一度開封したアイスは空気中の菌に触れるため、腐敗こそしなくても雑菌の影響で風味や衛生面が損なわれることもあります。
未開封で適切な温度管理がされていることが、「腐らない条件」なのです。
つまり、賞味期限がないからといって、いつまでもおいしいとは限らないというわけですね。
美味しく楽しむなら、購入後なるべく早めに食べるのがベストです。
塩
保存食の頂点とも言える塩、これこそまさに「腐らない食べ物」の代表格です。
実際に市販の塩には、賞味期限が記載されていない商品も多く見られます。
塩が腐らない理由はシンプル、塩分そのものが微生物の繁殖を防ぐ力を持っているからです。
水分をほとんど含まず、菌が活動できる環境がないため、理論上は半永久的に保存が可能とされています。
ただし保存時のポイントは湿気対策、湿気を吸って固まったり、場合によっては雑菌が混入する原因にもなるため、密閉容器で乾燥した場所に保管するのが基本です。
固まってしまっても、風味や塩分には変化がないため、そのまま料理に使っても問題ありません。
最近では岩塩や藻塩など、風味やミネラルの違いを楽しめる塩が増えてきています。
どの塩も基本的には同じ性質を持っているため、好みの塩を選んで、賢く保存しておけば長く使えるのが魅力です。
まとめ
賞味期限がないとはいえ、温度や湿度の影響、開封後の状態によっては、風味や衛生面で劣化するリスクもあります。
賞味期限がないから大丈夫と安心しすぎるのではなく、どう保存すれば長く保てるか?を意識することが大切です。
大切なのは正しい保存環境を維持することです。
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