日本人にとっては日常でも、海外の人からすると目を疑うような異常な食文化は多数あります。
当たり前のように使っているあのアイテムや、朝食の定番メニュー、さらには命の危険さえある食べ物まで実は世界では信じられない光景なんです。
今回は、外国人が驚愕した日本の食文化3つを厳選して紹介します。
炊飯器
日本では、炊飯器がない家庭はないといっても過言ではないほど生活の中心にある家電です。
多くの家庭で、ご飯は朝・昼・晩と毎食炊きたてを楽しむため、年々進化を遂げている炊飯器はもはやキッチンの主役ですよね。
しかし、この光景を見た外国人の多くは衝撃を受けます。
アメリカやヨーロッパの家庭では、米を炊く文化自体が希薄で、パックごはんや電子レンジ、鍋・フライパンで代用するのが一般的です。
わざわざ、ご飯専用の家電を購入するという発想が存在しないのです。
さらに驚かれるのが、高級炊飯器の存在で、10万円を超えるモデルもザラにあり、銘柄米をさらに美味しく炊くために開発された機能の数々、外国人したらもはやオタクの領域なんです。
しかしそれが、日本人のお米への愛を象徴しているともいえるでしょう。
海外から見れば異常でも、日本人のアイデンティティの一部なのです。
卵ごはん
卵を生で食べるなんて、信じられない!外国人が最も驚く日本の食文化のひとつが、卵かけご飯(TKG)です。
多くの国では、生卵はサルモネラ菌による食中毒のリスクがあるため、加熱が大前提とされています。
アメリカやヨーロッパでは、生で食べることは基本的にタブーですが、日本では生卵を割って白ご飯にかけ、醤油を垂らしてかき込むのが朝の定番、これには多くの外国人がカルチャーショックを受けます。
では、なぜ日本では生卵が安全なのでしょうか?その理由は、卵の衛生管理体制にあります。
日本では、生食用として流通する卵は、採卵後すぐに洗浄・殺菌され、低温保存されたまま店頭に並びます。
賞味期限も生で食べられる期間として明記されており、リスクを極限まで抑えた仕組みが整っているのです。
最近ではこのTKG文化がSNSで拡散され、外国人観光客の挑戦メニューとして注目を集めています。
怖いけどウマい!とリピーターになる人も多く、日本人にとっての当たり前が彼らにとっては冒険となっています。
ふぐ(河豚)
え、毎年死人が出てるのに食べるの?日本の伝統食文化の中でも、最もクレイジーだと語られるのが、フグ料理です。
フグはその身にテトロドトキシンという猛毒を持ち、肝臓や卵巣などを誤って調理すると命を落とすこともある魚です。
海外では、こうした危険な食材は基本的に食用禁止とされており、それを高級料理として楽しむ日本人に、外国人は度肝を抜かれます。
とはいえ、日本ではフグ調理には都道府県の認可を受けた免許が必須であり、調理人は数年の修行と試験を経て資格を取得します。
そのため、一般的な飲食店で提供されるフグは極めて安全、それでも稀に自己流調理や密漁フグによる死亡事故が報じられるため、命がけで食べる魚として海外では話題になります。
フグの食感は独特で、刺身にすると淡白ながらコリコリとした歯ごたえ、鍋や唐揚げも人気で冬のご馳走として愛されています。
その危険性と美味しさのギャップが、フグをより特別な存在にしているのかもしれません。
まとめ
炊飯器、生卵、フグ、これらは日本人にとってはごく日常の一部ですが、海外の視点から見るとクレイジーと思える食文化です。
しかしその裏には、徹底した安全管理や職人技、日本人ならではの美意識や食へのこだわりが存在しています。
普段何気なく行っている当たり前、それがどれほど特別な文化かを、今一度振り返ってみませんか?
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