「最近、夜中にトイレへ行くようになった」「前は朝まで眠れていたのに、何度も起きる」そんな変化が気になっていませんか。
夜間に排尿のため起きる状態は、夜間頻尿と呼ばれます。
季節が進み、暑さがやわらぐ頃になると、飲み物の量や睡眠の状態など、夏とは違う生活の変化も出てきます。
その影響で、以前よりトイレが近いと感じる人もいるでしょう。
ただし、排尿の変化にはいくつもの原因が関係します。
今回は、夜中にトイレへ行く回数が増える理由と、自宅で取り入れやすい対策、漢方薬についてご紹介します。
トイレが近くなるのはなぜ?

トイレへ行く回数が増えたときは、尿の量だけを見るのではなく、飲み物や眠り方なども一緒に振り返ってみましょう。
毎日のちょっとした習慣が影響していることもあります。
涼しくなって水分の摂り方や生活リズムが変わっている
季節が変わると、からだから出ていく水分の量も変わります。
夏は汗をたくさんかく一方、涼しくなると発汗は少なくなります。
それでも真夏と同じ感覚で水やお茶を多く飲んでいると、からだに入った水分が尿として出やすくなることがあります。
また、日が短くなることで、帰宅時間や入浴、就寝のタイミングが変わる人もいるでしょう。
こうした小さな変化が重なることで、夜のトイレが気になり始めるケースもあります。
まずは、1日のどの時間帯に何を飲んでいるか確認してみてください。
夕方以降にアルコールやカフェインを摂りすぎている
夜の過ごし方によって、寝てからトイレへ行きたくなることがあります。
たとえば、夕食後にお茶を何杯も飲む、入浴後にビールを飲む、といった習慣です。
眠る直前に水分を多く摂るほど、夜間に尿が作られやすくなります。
さらに、アルコールやカフェインには、尿を出しやすくする働きがあります。
そのため、お酒やコーヒーを飲む際は量だけでなく時間帯にも目を向けることが大切です。
眠りが浅くなり、尿意に気づきやすくなっている
夜中にトイレへ行く人すべてが、強い尿意で目を覚ましているとは限りません。
眠りが浅くなったタイミングで先に目が覚め、そのあとに「せっかくだからトイレへ行こう」と感じる場合もあります。
つまり、排尿の問題だけでなく、睡眠の状態が関係しているケースもあるということです。
夜中に何度も起きる人は、トイレの回数とあわせて、寝つきの悪さや途中で目覚めることが増えていないかも確認してみましょう。
夜中の頻尿を減らすために見直したい生活習慣

夜中のトイレが気になり始めたら、まずはできるところから日々の過ごし方を整えてみましょう。
我慢するのではなく、夜に尿が増えやすい習慣を少しずつ減らしていくのがポイントです。
水分を摂りすぎない
一日の水分が夜に集中していないか確認してみてください。
仕事中はほとんど飲まず、帰宅してから水やお茶をたくさん飲む人もいます。
このような飲み方では、眠っている時間帯に尿が増えやすくなることがあります。
日中から少しずつ飲むよう意識すると、夜だけに偏りにくくなるでしょう。
一方で、頻尿が気になるからといって、水分の摂取を必要以上に減らすのは避けたいところです。
体調や活動量に合わせながら調整してください。
夕方以降のコーヒーやお酒を控える
夜にコーヒーやお酒を楽しむ習慣がある人は、少し早い時間に切り替えてみましょう。
カフェインやアルコールの摂取は、排尿回数が増えるきっかけになることがあります。
とくにコーヒーや緑茶などは、飲み慣れていると量が増えていることに気づきにくいものです。
「夕食後は必ず飲む」と決めている人は、まず一杯減らすところから始めてもいいでしょう。
カフェインを含まない飲み物へ置き換えるのもひとつの方法です。
からだを冷やさないようにする
秋は昼間が暖かくても、朝晩はぐっと冷え込む日があります。
薄い寝具のまま眠っていたり、足元が冷えた状態で過ごしていたりすると、寒さを感じやすくなるでしょう。
寝室が寒いと感じる場合は、掛け物を一枚増やす、寝具を秋冬向けに変えるなどの工夫がおすすめです。
また、シャワーだけで済ませず湯船につかると、からだを温めながらリラックスできます。
心地よく眠れる環境を整えることも、夜間のトイレ対策につながります。
頻尿が気になるときは漢方薬で体質から整える方法も

夜中のトイレが続くときは、生活習慣の見直しに加えて、内側から整える漢方薬を取り入れる方法もあります。
漢方薬は「何回トイレへ行くか」だけでなく、冷えや疲れやすさ、むくみなど、からだ全体の状態に合わせて選びます。
頻尿や夜間尿に使われる漢方薬のひとつが、清心蓮子飲(せいしんれんしいん) です。
清心蓮子飲は、疲れやすさがあり、手足が冷えやすい人などに用いられることがあります。
夜に何度もトイレへ行く、排尿後もすっきりしないといった症状に選ばれる場合もあります。
ただし「頻尿なら清心蓮子飲」と決まっているわけではありません。
同じ症状でも、からだの状態によって合う漢方薬は異なります。
どれを選べばいいかわからないときは、漢方薬に詳しい薬剤師へ相談すると安心です。
「あんしん漢方」では、自宅にいながらオンラインで薬剤師へ相談できます。
症状や普段の体調について伝えながら、自分に合う漢方薬を選べるサービスです。
今飲んでいる薬との飲み合わせも相談できますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
夜中にトイレへ行くことが増えたら、まずは飲み物を摂る時間や量、寝る前の過ごし方を見直してみましょう。
夕方以降に水分やコーヒー、お酒の摂取が集中している場合は、時間帯をずらすところから始められます。
また、秋は朝晩に冷える日も増えるため、寝具や室温を整えることも大切です。
頻尿には生活習慣だけでなく、病気が関わっている場合もあります。
気になる症状があるときは医療機関へ相談しながら、自分の状態に合った漢方ケアも検討してみましょう。
<この記事の監修者>

医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
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