健康ランドが全国で消滅危機?閉館ラッシュが止まらない…消えていく背景とは?

健康ランドが全国で消滅危機?閉館ラッシュが止まらない…消えていく背景とは?

家族や友人と一日中楽しめるレジャースポットとして人気を集めた健康ランドが、近年は各地で閉館が相次いでいます。

今回は、健康ランドが消滅寸前とまで言われる理由について、その背景を詳しく見ていきます。

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健康ランドが抱えた設備老朽化という壁

1980年代から1990年代にかけて健康ランドは、大浴場やサウナ、仮眠室やシアタールーム、宴会場、ゲームコーナー、プールなどを備え、館内着を着て一日中過ごせる大型レジャー施設として多くの家族連れに親しまれていました。

しかし、こうした大規模施設は開業から20~30年が経過すると、ボイラーや配管、ろ過装置などの重要設備が一斉に更新時期を迎えます。

温浴施設の設備は一般的な建物よりも負荷が大きく、修繕や交換には数千万円から億単位の費用がかかることも珍しくありません。

さらに、当時は設備更新まで考慮した設計が十分ではなく、地下の狭い設備室や搬出入が困難な場所に大型機械が設置されているケースも多くあり、新しい設備へ交換するだけでも大掛かりな工事が必要で、新築時以上の費用が発生することもあります。

加えて、施工会社の廃業や部品の生産終了により、故障しても修理が難しいケースも増加しており、維持そのものが大きな負担になっているのです。

利用者減少とコスト高騰

設備問題に加え経営環境も大きく変化、バブル崩壊後は、高額な健康ランドよりも手頃な料金で利用できるスーパー銭湯が急速に普及します。

短時間で気軽に入浴できるスタイルが支持され、多くの利用者がスーパー銭湯へ流れていき、常連客だった高齢者の減少も重なり利用者数は以前ほど伸びなくなりました。

その一方で、ガス代や電気代、水道代、人件費などの運営コストは年々上昇、温浴施設は光熱費の影響を受けやすく、燃料価格の高騰は経営に大きな打撃となっています。

しかし売上が落ち込む中で、閉館を決断しても建物の解体費や設備撤去費が高額となるため、営業を続けても苦しく閉館するにも費用がかかる、という厳しい状況に置かれる施設も少なくありません。

それでも、生き残っている施設はサウナや岩盤浴を強化したり、レストランやリラクゼーション施設を充実させたりと、新たな価値を提供することで利用者を増やす取り組みを続けています。

かつての健康ランドは時代を象徴するレジャー施設、多くの人の思い出が詰まった施設だからこそ、時代に合わせて進化を続ける健康ランドが今後も残っていくことを期待したいところです。

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