ポケモンカードの発売日、人気ガシャポンの設置日、マクドナルドのハッピーセット発売日、最近こうした行列に並ぶ人の中で、中国語やベトナム語が聞こえてくることが珍しくありません。
SNSでも、なぜ外国人ばかりが並んでいるの?という声が増える中、単純な転売目的だけでは説明できない事情も見えてきます。
中国人・ベトナムの人たちにとって転売は効率の良い収入源
中国人やベトナム人の中には、留学生や家族滞在ビザで日本に滞在している人も少なくありません。
こうした在留資格では、アルバイトが週28時間以内に制限されているケースがあり、学費や家賃、生活費に加え、母国の家族への仕送りをしている人が、限られたアルバイト収入だけでは生活が苦しい場合もあります。
そこで目を付けられたのが転売で、例えばポケモンカードの新商品を購入し、海外で販売するだけで数千円から数万円の利益になることがあります。
人気のガシャポンや限定フィギュア、ハッピーセットのおもちゃなども同様で、数時間並ぶだけでアルバイト数日分の利益になることもあるため、効率的な収入源として認識されるようになりました。
さらに海外では日本の商品への信頼が非常に高く、「日本国内で購入した正規品」というだけで価値が上がるケースもあり、最近では「めじるしアクセサリー」のようなガシャポン商品も海外コレクターから注目されています。
日本人から見ると数百円の商品でも、国をまたぐことで価値が何倍にもなる、加えて現在は円安も続いており、日本で仕入れて海外で販売するビジネスが成立しやすくなっているのです。
個人ではなく組織で動いているケースもある
もう一つ重要なのが情報ネットワーク、中国ではWeChat、ベトナムではZaloなどのコミュニティが広く利用されており、「ポケカ再販」「ガシャポン新作入荷」「ハッピーセット販売開始」といった情報が瞬時に共有されます。
SNSなどでは「外国人が大量に買い占めている」と言われることがありますが、実際にはその裏で日本人のバイヤーが存在するケースもあると言われています。
購入制限のある商品を確保するために複数人へ購入を依頼、いわゆる買い子と呼ばれる存在で、日本人だけでなく外国人留学生や知人ネットワークが利用されることもあります。
実際の利益の大部分は、その商品を国内外で販売するバイヤー側が得ているケースも少なくありません。
最近では店舗側も対策を強化しており、本人確認や抽選販売、購入履歴管理、シュリンク剥がし販売などが導入されるようになりました。
それでも人気商品の需要は高く、転売市場が存在する限り、こうした行列が完全になくなることは難しいでしょう。
まとめ
実際の転売市場は、外国人だけでなく日本人バイヤーや買い子ネットワークが関わるケースもあり、単純な国籍の問題ではありません。
ポケモンカードやガシャポンの行列の裏には、国境を越えた需要と利益構造が存在しているのです。
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