日本には、教科書だけでは知ることのできない、説明しきれない謎が残されています。
研究によって正体に近づいたものがある一方、なぜ造ったのか?何を意味しているのか?という核心部分が残されているものも少なくありません。
今回は、そんな日本古代史のロマンをかき立てる4つのミステリーを紹介します。
沖縄のロゼッタストーン

沖縄県うるま市の浜比嘉島には、「沖縄のロゼッタストーン」と呼ばれてきた謎めいた石があります。
注目される理由は、表面に刻まれた文字とも記号とも見える不思議な線、いまだ解読されておらず、その意味や起源が謎に包まれています。
その呼び名は、古代エジプト文字解読の鍵となった「ロゼッタ・ストーン」に由来します。
もし本当に古い時代の文字なら、沖縄の歴史を読み解く驚くべき資料になる可能性…誰が、いつ、何のために刻んだのか?それ以前に、そもそも文字なのか?その正体からして謎なのです。
金山巨石群

岐阜県下呂市の山中には、日本のストーンヘンジとも呼ばれる金山巨石群があります。
正式には岩屋岩蔭遺跡などを含む巨石群で、岩屋岩蔭遺跡は岐阜県指定史跡。周辺からは縄文時代にさかのぼる遺物も発見されています。
驚くのは巨石と太陽の関係で、研究者らによる観測では、特定の岩の縁や隙間が春分・秋分、夏至・冬至などの太陽の位置と対応し、岩の間へ差し込む光によって季節を把握できるとされています。
つまり、この巨石群は「古代の太陽暦」だったのではないか?もし縄文人が意図的に利用していたなら…とてつもない話です。
自然が生んだ偶然なのか、それとも古代人が太陽を読むために利用したのか?結論が出ていないからこそ、想像をかき立てられます。
熊山遺跡

岡山県赤磐市、標高約500メートルの熊山、その山頂付近に、まるでピラミッドのような三段方形の石積みが存在します。
国指定史跡「熊山遺跡」、基壇は一辺約12メートル、二段目の四方には仏像などを納める「龕(がん)」、頂部中央には深さ約2メートルの竪穴が設けられています。
さらに熊山一帯には、なんと33カ所もの石積遺構が確認されています。
竪穴から陶製筒形容器や奈良三彩小壺が見つかっていることなどから、現在は奈良時代に築かれた仏塔の一種と考えられていますが、とはいえ、この独特すぎる姿は圧巻です。
なぜ山の上に、これほど特殊な建造物を築いたのか…古代の熊山が特別な場所だったことを想像せずにはいられません。
法隆寺・五重塔の塑像

五重塔の最下層には、釈迦にまつわる物語を立体的に表現した国宝「塔本塑像」があります。
制作されたのは和銅4年(711年)。1300年以上前、その塑像群の中で異彩を放つとして知られるのが、馬・鳥・鼠を思わせる頭部を持った3体です。
「馬頭形」「鳥頭形」「鼠頭形」などと呼ばれる像で、ネットではその奇妙な容姿から、古代の異形の存在を描いたのではないか?といった大胆な説まで飛び交っています。
もちろん、そうした超常的な解釈を裏付ける証拠はありません。
法隆寺によれば、塔本塑像は釈迦に関する四つの説話を表現した群像、奈良国立博物館の解説からも、当時の塑像が高度な技術で制作されていたことが分かります。
それでも気になるのは、なぜ動物を思わせる姿をそこに加えたのかということ…そこには当時の人々なら理解できた宗教的な意味があったのでしょうか?1300年の時を隔てた現代人には、その真意を完全に読み取ることはできません。
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