iPhone「新型出ました」→価格を見る→そっと画面を閉じる。値上げは円安だけではない…何が起きている?

iPhone「新型出ました」→価格を見る→そっと画面を閉じる。円安だけではない…何が起きている?

毎年秋になると大きな注目を集める新型iPhone、しかし近年は新機能以上に「また高くなった」「もう気軽に買い替えられない」と価格が話題になることも増えています。

2026年に発表されたiPhone 18 Proは日本で21万9800円から、Pro Maxは23万9800円からと、スマートフォンとは思えない価格帯になっています。

なぜ?iPhoneはここまで高くなったのでしょうか…。

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新型iPhoneが高すぎる…年々値上がりする背景

iPhoneの価格上昇は、新型モデルだけの話ではなく、Appleは2026年9月に新製品発表に合わせて既存モデルも値上げ、iPhone 17の256GBは14万2800円から15万9800円、iPhone Airの1TBは24万7800円から29万4800円へ引き上げられました。

日本では7月にも為替変動の影響とみられる価格改定が行われており、円安も国内価格を押し上げる要因となっています。

しかし現在、世界共通の問題として急浮上しているのが、メモリー価格です。

生成AIの普及によって巨大なデータセンターが次々と建設され、AIサーバーに使用するHBMなどの需要が急増、サムスン、SK hynix、Micronといった主要メーカーが、AI・サーバー向けの生産を優先するようになりました。

そのしわ寄せを受けているのが、スマートフォンなどに使われるDRAMやNANDで、Omdiaのデータとして報じられた数字では、8GBのDRAMと256GBのNANDを合わせた価格は、2025年第3四半期の35ドルから2026年第2四半期には132ドルまで上昇、メモリーがスマートフォンの中でも非常に高価な部品になっています。

Appleの圧倒的な調達力でも抑えられない?

これまでAppleは、世界トップクラスの購入量を武器に複数の部品メーカーを競わせ、調達価格を抑えてきました。

しかしAIブームによって、その構図にも変化が起きています。

実際、Appleは2026年7月の決算説明でもメモリーコストの上昇に言及し、その後も市場価格の上昇による影響が大きくなるとの見方を示していました。

さらにサムスンは、Appleなどに供給するスマートフォン向けDRAM・NANDについて、2026年第4四半期以降に7〜10%程度の追加値上げを検討していると報じられています。

特に影響を受けやすいのが大容量モデルで、保存容量が増えるほど高価なNANDを多く搭載する必要があるため、メモリー高騰の影響も無視できません。

かつてメモリー業界は供給過剰による価格暴落に苦しみ、日本最後のDRAM専業メーカーだったエルピーダメモリも2012年に経営破綻し、その事業を引き継いだのが米Micronです。

現在は生成AIの登場によって状況が大きく変わり、メモリーをいかに安く買うかだけではなく、必要な量をどう確保するかが重要な時代になっています。

さらに大容量化も進むなか、私たちが手にするiPhoneの価格は、スマートフォン市場だけでなく世界的なAIメモリー争奪戦に左右される時代へ突入したといえそうです。

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