あれ、最近見ないよね?2021年、日本中を席巻したスイーツ「マリトッツォ」、あのクリーム爆盛りの衝撃から数年、街のパン屋やコンビニの棚から静かに姿を消しつつあります。
なぜ、あんなに人気だったのに、ここまで急速にブームはしぼんだのでしょうか…。
マリトッツォはなぜ消えた?
マリトッツォが爆発的に流行した背景には視覚インパクトがありました。
ふっくらしたブリオッシュに、あふれ出すほどの真っ白な生クリーム、この映え要素がInstagramを中心に拡散され、「#マリトッツォ」は瞬く間にトレンド入り、おしゃれな食品セレクトショップやコンビニ大手まで参入し、一気に全国区の人気スイーツへと駆け上がりました。
SNSでは当時、「見た目が可愛すぎて買っちゃう」「クリーム好きにはたまらない」さらに「〇〇ッツォ」という派生ネタも流行、大喜利のような投稿が拡散され、ブームは食べるだけでなく遊ぶコンテンツへと進化していきます。
しかし、この熱狂は長くは続きしませんでした。
理由の一つは味のシンプルさ、マリトッツォは本来、イタリアで朝食として食べられる素朴なパン、日本ではスイーツとして広まったことで、特別感が求められるようになりましたが、実際には「パン+生クリーム」という構成で、SNSでも「最初は感動したけど、2回目はいいかな」「結局、生クリームサンドじゃない?」など、徐々にこんな声が増えていきます。
また、ブームの加熱により参入店舗が急増したことも影響し、当初は福岡の人気店をはじめ、個性あるアレンジが魅力でしたが、流行後期にはただ挟んだだけの商品も増加、クオリティのばらつきが、消費者の満足度を下げてしまったのです。
さらに、クリームが溢れる見た目は魅力ですが、実際には手や口元が汚れやすいという、食べにくさがデメリットになり、SNSでは「美味しいけど、外では食べにくい」「写真はいいけど実用性は微妙」など、リアルな声も…こうした小さなストレスが積み重なり、リピート率の低下につながったと考えられます。
もう一つの大きな要因は、ブーム消費の宿命、マリトッツォはタピオカと同様、一度体験すれば満足という側面が強いスイーツで、新しさや話題性で爆発的に広がる一方、日常的に食べ続ける商品ではなかったのです。
興味深いのは、「嫌いになったわけではない」という点、ブームが去っただけで、マリトッツォ自体の評価が落ちたわけではありません。
ふと思い出して食べたくなる…あのクリームの衝撃を味わってみたいと思いますか?
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