近年、日本ではキャッシュレス決済が急速に普及していますが、その中で利用者を増やしているのが、デビットカードです。
特に10代から30代の若年層を中心に利用が広がっており、従来のキャッシュレス=クレジットカードという常識にも変化が見え始めています。
若者に支持されるデビットカード、その理由は安心感
調査によると、ブランドデビットカードの利用率は前年から大幅に伸びており、特に10代から30代の利用率が高く若い世代ほどデビットカードを選ぶ傾向が強まっています。
その最大の理由は、お金の管理のしやすさです。
クレジットカードは後払いのため、つい使いすぎてしまったり、請求額を見て驚いた経験がある人も少なくないでしょう。
一方デビットカードは、銀行口座の残高以上は使えないため、自然と使いすぎを防ぐことができます。
近年は、物価高騰や給料は多少上がっても社会保険料や税金も増加、実際に自由に使えるお金はそれほど増えていません。
そのため、今持っているお金の範囲で生活したい、後から高額請求が来る不安を避けたい、と考える若者が増えているのです。
また、デビットカードはクレジットカードのような審査がなく、フリーランスや業務委託など従来とは異なる働き方が増えている現代において、誰でも持ちやすいことも利用拡大の理由になっています。
変わるお金の価値観
さらに興味深いのは、若者の決済手段そのものが変化していることです。
最新の調査では、10代で最も利用率が高いキャッシュレス決済はクレジットカードではなく、PayPayなどのコード決済アプリ、今の若者とってスマホは当たり前の世代で、支払いもアプリで完結することに抵抗がありません。
かつてデビットカードは、クレジットカードの代用品というイメージがありましたが、現在では状況が大きく変化し、ネットショッピングやタッチ決済にも対応、ポイント還元が付くカードも増え利便性はクレジットカードにかなり近い存在になっています。
もちろんクレジットカードにも旅行保険や各種優待、分割払いなどの強みがあり、完全に置き換わることはないでしょう。
しかし若い世代を見ると、ポイントをたくさん貯めたいよりも、確実にお金を管理したいという考え方が強くなっているようです。
これは単なる決済手段の変化ではなく、日本社会の変化そのものを映しているのかもしれません。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)