ロシアを横断するシベリア鉄道は、世界最長クラスの鉄道路線として知られています。
しかし、多くの人は名前を聞いたことがあっても、どれくらい長いの?といった疑問を持っているのではないでしょうか。
実はシベリア鉄道は、単なる長距離列車ではなく、寝て、食べて、生活しながら広大なロシアを横断する、まさに移動する街のような存在なのです。
シベリア鉄道は世界最長クラスの移動距離
シベリア鉄道はロシアの首都モスクワから極東のウラジオストクまでを結ぶ鉄道路線で、全長は約9300km、日本列島を縦断する距離をはるかに超え世界でも屈指の長さを誇ります。
終点まで乗り通した場合の所要時間は約7日間、飛行機なら数時間で到着できる距離を、あえて1週間かけて移動するのがシベリア鉄道の特徴です。
また、ロシアは世界最大の国土を持つため、モスクワからウラジオストクまで移動すると8つものタイムゾーンを横断します。
実は2018年頃までは、ロシア鉄道では全国の駅の時計や時刻表、切符の時間をモスクワ時間で統一していました。
例えば、現地時間が夕刻5時だったとしても、時刻表にはモスクワ時間の昼12時と表示されていましたが、現在は利用者の利便性向上のため現地時間表示へ変更されています。
運賃は等級によって異なりますが、モスクワからウラジオストクまでおよそ5万〜8万円ほど、距離を考えると意外と高額ではありません。
シベリア鉄道は、目的地へ行くための列車というより、「乗ることそのものを楽しむ旅」として世界中の鉄道ファンから愛されています。
1週間の列車生活はどうなる?
シベリア鉄道で多くの人が気になるのが、7日間も列車の中でどうやって生活するのか?という疑問でしょう。
基本は寝台車で、ベッドが備え付けられているため、乗客は毎晩そこで睡眠をとります。
2等車では、4人用コンパートメントが一般的で、見知らぬ乗客と数日間を共にすることも珍しくありません。
食事は、食堂車を利用するほか、持参した食料で済ませる人も多くいます。
各車両には、サモワールと呼ばれる給湯器が設置されており、いつでも熱湯を使うことができ、カップラーメンやインスタント食品を持ち込む旅行者も少なくありません。
そして日本人が最も気になるのがお風呂、近年はシャワー設備を備えた車両もありますが、すべての列車で利用できるわけではありません。
そのため途中の主要都市で下車し、ホテルに宿泊して身体を休める旅行者もいます。
こうして見ると、シベリア鉄道は単なる移動手段ではなく、ロシアを横断する“動するホテルのような存在です。
車窓から広がる果てしない大地を眺めながら過ごす1週間は、他の交通機関では決して味わえない特別な体験と言えるでしょう。
シベリア鉄道は世界でも屈指のロマンあふれる列車なのかもしれませんね。
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