一時は、身につける未来とまで言われ、爆発的なブームを起こしたスマートウォッチ、しかし近年「オワコン」「消滅間近」といった言葉を聞くようになりました。
本当にスマートウォッチは終わってしまったのでしょうか?今回は、現在のスマートウォッチ市場の変化について紹介していきます。
スマートウォッチは売れなくなった?
スマートウォッチ市場を語るうえで欠かせないのが「Apple Watch」の存在です。
2020〜2021年頃、健康管理・キャッシュレス決済・通知確認ができる新しい腕時計として、一気に一般層へ普及しました。
ところが現在、市場全体は縮小傾向にあり、これをもって「消滅」「オワコン」と表現されがちですが、最大の問題は買い替えが発生しない構造にあります。
スマートフォンであれば、バッテリー劣化、カメラ性能の進化、処理速度の向上といった理由で、2〜3年ごとに自然な買い替え需要が生まれます。
一方スマートウォッチは、歩数、心拍数、睡眠計測、通知確認といった基本機能は、5年前のモデルでもほぼ同じ体験が可能で、新モデルが登場しても体感差が生まれにくいのが現状です。
結果として、壊れない限り買い替えないという市場構造が出来上がってしまいました。
使ってみたら要らなかった?
もう一つ見逃せないのが、ライトユーザーの心理変化です。
購入前の多くの人は、健康意識が高まりそう、スマホを見なくて済みそう、生活が効率化しそう、と期待しますが、結局画面を見るのはスマホ、通知が手首で鳴り続けて落ち着かない、数値を見ても生活は大きく変わらない、など利便性を感じにくい人も少なくありません。
不満があるわけではないですが、「便利そうだったけど必需品ではなかった」と判断されることもあります。
スマートウォッチは、「欲しい」→「使ってみる」→「要らない」という、珍しい評価ルートをたどった製品とも言えます。
この層が再び戻ってくる可能性は低く、新規購入も買い替えも起きないため、市場はじわじわと縮んで見えるのです。
では、スマートウォッチはこのまま完全に姿を消すのでしょうか…答えは明確にNOです。
実は今、市場は二極化しており、ランナーや筋トレ愛好者、健康数値を日常的に管理したい中高年、医療・予防意識が高い層、こうした人たちにとって、スマートウォッチは今も必要不可欠な道具として満足度の高い製品です。
つまり現在起きているのは、誰にでも必要なガジェットから必要な人だけが使う道具への変化、大量消費モデルは終わり、専門性・実用性重視の成熟市場へ移行している段階なのです。
まとめ
スマートウォッチは、買い替えの必然性がなく、使った結果「自分には必要ない」と判断する人も増えています。
これは失敗ではなく、市場が成熟した証拠とも言えます。
オワコンと切り捨てるのは簡単ですが、その裏では、モノの価値が選ばれるものへ変わっている、スマートウォッチはそんな転換点に立っているのではないでしょうか。
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