え、こんなCMあったの?と思わず驚くような幻のCMが、平成時代にはいくつも存在していました。
強烈なインパクトやメッセージ性を狙った結果、視聴者の反感を買い、わずかな期間で放送中止に追い込まれた話題となった3つのCMを紹介します。
ACジャパン「チャイルドマザー」篇

ACジャパンによる「チャイルドマザー」のCM、本来は「子育てに悩む母親を社会全体で支えるべき」という、非常に重要なメッセージを伝える公共広告でした。
しかし、その演出はあまりにも衝撃的で、オルゴールの音と赤ちゃんの泣き声が流れる中、壁にもたれかかる無気力な母親の姿、そして「産むだけで母親になれるわけではない」という強い言葉、これらの要素が重なり、視聴者からは「怖すぎる」「母親を責めているように見える」といった声が続出しました。
結果として、本来は支援を訴えるはずのCMがトラウマCMとして認識されクレームが殺到、放送中止へと追い込まれました。
善意のメッセージであっても、伝え方を誤れば逆効果になるという典型的な例です。
コカコーラ「からだ巡茶」篇

広末涼子さんが出演した「からだ巡茶」のCM、このCMは異例ともいえる2度の炎上を経験しています。
問題となったのは「広末涼子、浄化計画」というキャッチコピー、この表現が医薬品のような効能を連想させるとして、薬機法(旧薬事法)に抵触する可能性が指摘され、CMは差し替えとなりました。
さらに、その後に公開された別バージョンでも、「ブラジャーが透けるほど汗をかいたのはいつだろう」というセリフとシースルー感のある衣装が「性的すぎる」と批判を浴び、再び放送中止に…つまりこのCMは、法律面(薬機法)と倫理面(性的表現)の両方で問題視された、極めて珍しいケースだったのです。
ホクト「立派なきのこ」篇

ホクトの「きのこ」CM、スーパーで買い物をする主婦(鈴木砂羽)の背後に要潤さんが現れ、「普通のキノコと立派なキノコ、どっちがいい?」と囁くという、昼ドラのような演出が特徴でした。
一見ユーモラスにも見えるこのCMですが、明らかに下ネタを連想させるダブルミーニングが含まれており、視聴者からは「子供に見せられない」「食品CMとして不適切」といった批判が相次ぎました。
結果として、このCMも放送中止に…インパクトを狙った演出が、結果的にターゲット層とのズレを生み、炎上へと繋がった典型例と言えるでしょう。
まとめ
今回紹介した3つのCMは、いずれも攻めた表現が裏目に出た結果、放送中止となった事例です。
共通しているのは、メッセージ自体は決して間違っていないにもかかわらず、伝え方に問題があったという点です。
平成の時代は、現在よりも自由な表現が許されていた一方で、その分リスクも大きく、視聴者の受け取り方次第で一瞬にして炎上することもありました。
現代はコンプライアンスが重視される時代ですが、こうした過去の事例を振り返ることで、伝えることの難しさと広告の影響力の大きさを改めて感じさせられますね。
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