かつてはカルビよりも比較的安価で、食べ放題店やステーキ店の看板メニューとして親しまれてきたハラミですが、その価格が過去に例を見ないペースで高騰しています。
背景にあるのは円安だけではなく、遠く離れたアメリカで続く深刻な干ばつが牛肉の生産量を減少させ、日本の焼肉業界にも大きな影響を与えています。
ハラミ価格高騰で苦しむ焼肉業界

物価高の中でも人気を集めているのが焼肉食べ放題ですが、そのビジネスモデルを支えてきたアメリカ産牛肉の価格高騰が業界全体を揺るがしています。
ある焼肉食べ放題店では、看板商品のハラミの仕入れ価格が2年前の約3倍に上昇、店側は客離れを避けるため、100円ずつ小刻みに値上げを行っていますが、それでも利益は圧迫されています。
こうした状況を受け、大手チェーンの焼肉きんぐも2026年7月に食べ放題コースを100~200円値上げ、一部の店舗では食べ放題そのものを終了する動きも出始めています。
また、利益を確保するために肉以外のメニューを大幅に増やす店も登場しており、唐揚げや餃子、ラーメン、おでんなどを充実させ、肉の消費量を抑える工夫も進んでおり、安くたくさん食べられる!が魅力だった焼肉食べ放題は、今まさに大きな変化を迫られているのです。
原因はアメリカの干ばつと円安
ハラミ価格高騰の最大の原因は、アメリカで続く歴史的な干ばつです。
干ばつは3年以上続いており、多くの牧場では牛の餌となる干し草を購入しなければならない状況になっていますが、その干し草の価格も高騰、牧場経営者は餌代の負担に耐えきれず、飼育頭数を減らさざるを得ない状況です。
牛肉の生産量そのものが減少し世界的な供給不足が発生、さらに日本では円安が追い打ちをかけています。
専門家は少なくとも半年から1年程度は価格が下がる要因が見当たらないと指摘しています。
そのため牛肉から豚肉や鶏肉へ消費者が流れる動きも見られますが、需要が集中すればこれらの価格上昇も避けられない可能性もあるでしょう。
そんな中、新たな選択肢として注目されているのがラム肉、冷凍技術の進歩によって臭みが少なくなり、牛肉より価格が安定していることから人気が上昇、すでに関西では再びラム肉ブームの兆しも見え始めています。
かつては手頃な人気部位だったハラミですが、今や贅沢品に近づきつつあります。
私たちの食卓は今、世界の気候変動の影響を直接受ける時代に入っているのかもしれませんね。
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