ナッツリターン事件のナッツ姫…地位も財産も失い止まらぬ転落人生の行方

ナッツリターン事件のナッツ姫…地位も財産も失い止まらぬ転落人生の行方

2014年、世界を驚かせた「ナッツリターン事件」、ファーストクラスで出されたナッツの提供方法に激怒し、飛行機を引き返させた大韓航空の副社長チョ・ヒョナ氏、あれから10年以上が経ち、かつて復活の兆しを見せたヒョナ氏に、再び衝撃のニュースが報じられています。

現在、彼女は地位も財産も失い、自宅の高級マンションまで差し押さえられる事態に…かつての韓国財閥令嬢に何が起きたのでしょうか。

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世界を騒がせた「ナッツリターン事件」

2014年12月5日、アメリカ・ニューヨークのJFK空港を出発予定だった大韓航空86便の機内で事件は起こりました。

当時、副社長としてファーストクラスに搭乗していたチョ・ヒョナ氏は、客室乗務員がマカダミアナッツを袋のまま提供したことに激怒、「サービスがなっていない」「マニュアルを確認しろ」と怒鳴り、離陸準備中の飛行機を搭乗口へ引き返させ、乗務長を降ろすよう命じました。

しかし、その提供方法は実は航空会社の正式マニュアル通りであり、乗務員は正しい対応をしていたことが後に判明、チョ氏の行動は職権乱用として批判され、韓国中に怒りの声が広がりました。

彼女は副社長を辞任し、翌年には航空法違反・業務妨害などの罪で有罪判決を受けます。

懲役1年・執行猶予2年という結果は韓国社会に深い爪痕を残しました。

この一件は「ナッツ・リターン事件」として海外メディアでも大きく報じられ、韓国財閥文化への批判の象徴となったのです。

一時の復活と家族内お家騒動

判決後、チョ・ヒョナ氏は2017年に釈放され、しばらくの間は表舞台から姿を消しました。

しかしその後、系列ホテルの社長を務めたり、2018年の平昌オリンピックでは聖火ランナーを務めるなど、復帰の兆しを見せます。

ところが、父である韓進(ハンジン)グループ会長・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏の死をきっかけに、再び人生が大きく揺らぎ始めました。

2019年、父の死後に行われた後継者争いで、チョ・ヒョナ氏は弟・チョ・ウォンテ氏と経営権を争い最終的に敗北、母親と妹(いわゆる水かけ姫チョ・ヒョンミン氏)が弟側についたことで、ヒョナ氏は完全に経営の座を追われたのです。

これにより、彼女は大韓航空およびグループ企業での影響力をすべて失い、財閥令嬢としての権威は完全に崩壊していきます。

相続税・離婚・そして経済的苦境

父の死によって莫大な遺産を相続したヒョナ氏には、約600億ウォン(およそ60億円)もの相続税が課されました。

さらに2018年から続いた離婚訴訟では、元夫が「家庭内で暴力を受けた」と提訴、4年7か月におよぶ審理の末、ヒョナ氏は約1億3000万円の財産分与を支払うよう命じられました。

このとき子どもの親権は彼女が持つことになりましたが、財政的には大きな打撃を受けたといわれています。

こうした金銭的負担が重なり、現在ヒョナ氏は深刻な資金難に陥っていると報じられています。

韓国の国税庁は、ソウル・江南(カンナム)の高級マンションを国税滞納のため4度差し押さえ、裁判所に強制競売を申し立てたとのことです。

このマンションは1フロア占有型・245㎡の高級物件で、購入時の価格は約4億7400万円、現在は6億円を超える価値があるとされます。

しかし、もはやヒョナ氏には税金を支払う資金がなく、著名人が多く住む人気物件も差し押さえ物件としてリスト化されるという皮肉な結果となりました。

名前を変えても消えぬ影 ナッツ姫の今

2023年、チョ・ヒョナ氏は「チョ・スンヨン」へと改名、事件当時から続く「ナッツ姫」という蔑称と世間の批判から距離を置くための行動とも見られています。

しかし、現在も公の場での活動はほとんどなく、企業経営にも関わっていません。

韓国メディアによれば、法律事務所への未払い費用や相続関連の債務も残っており、財産のほとんどを失ったとされています。

一方で、大韓航空自体は2026年までにアシアナ航空と統合される予定でブランドロゴも一新、父が築き上げた巨大グループは、新しい体制のもとで再出発しようとしています。

皮肉なことに、その変化の中心にかつての副社長・ヒョナ氏の姿はもうありません。

かつて財閥の象徴と呼ばれた彼女は、今や名も財も失った孤独な存在となってしまいました。

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まとめ

ナッツリターン事件は、単なる機内トラブルではなく、韓国社会に深く根付いた財閥文化のゆがみを世界に知らしめる出来事でした。

人々の記憶に残るのは、ナッツをめぐる一瞬の怒りではなく、その怒りが人生をどう変えてしまったかという事実でしょう。

彼女が改名しても、事件の象徴としての「ナッツ姫」という影は消えず、今も韓国社会に権力と傲慢の教訓として語り継がれています。

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