埼玉県の無人弁当店で起きた万引きの様子を映した防犯カメラ映像がネットで拡散され、「盗む方が悪い」という声と同時に、店側を叩く声まで飛び交う事態になっています。
そこには、今の日本社会やSNS時代ならではの歪みが、はっきりと表れています。
今回は、このネットでバズった事件を通して、私たちが無意識に抱えている価値観やモラルとは何でしょうか…。
無人販売店の万引き事件で感じるSNS時代の歪み
2026年1月、埼玉県川口市の無人弁当店で起きた窃盗事件は、約5,000円分の商品を盗んだ男性の姿が防犯カメラに映り、その映像がSNSで拡散されたことで大きな注目を集めました。
店側は警察に相談した上で、「泣き寝入りはしたくない」「無人販売店での万引きをなくしたい」という思いから動画を公開、本来なら「盗んだ犯人」が非難されるべきところ、なぜか一部では「無人販売なんて盗まれて当然」「仕組みが甘い店が悪い」「警察を使うのは税金の無駄」と、店側を責める声が噴出したのです。
その結果、営業を一時休止する事態にまで追い込まれました。
ここで考えたいのは、「無人で売っているから盗まれても仕方ない」という発想は、本当に正しいのかという点です。
無人であろうと有人であろうと、商品を無断で持ち去る行為は明確な犯罪、仕組みが簡素だからといって盗む側の責任が軽くなるわけではありません。
それなのに、盗んだ人より盗まれた側を責める方向へと傾いてしまうのでしょうか…この騒動はSNS時代特有の「私刑」にも通じています。
犯人を批判するだけでなく、被害者である店側まで攻撃される構図は、誰が本当に守られるべきなのか?という根本を見失っているようにも見えます。
無人販売店が増えている背景には、人手不足や人件費の高騰など、現代の社会構造の問題もあります。
それを「盗まれて当然」と切り捨てることは、果たして健全な社会と言えるでしょうか?
この事件は、単なる万引き問題ではなく、私たちのモラル、SNSでの正義感、そして楽な叩き先を選んでいないか?という問いを突きつけています。
SNSの声は
「5,000円って何食分だよ?」
「万引きする奴が悪い」
「こんなビジネスモデル成り立たないでしょ?」
「無人販売でセルフでパック詰めは行きたくない…」
「店員1人くらい置いておけば?」
「盗む奴がゴミなだけだろ」
「こういう盗む奴を減らすために晒してるんだから、周りは店を叩いたらダメでしょ」
「人を信用しすぎじゃね?」
「置いてる商品にいたずらされたりしない?」
「盗む奴は警察に捕まってもいいと思ってやってるんだよ」
「こういうことで炎上する世の中が息苦しい」
などの多くの声が寄せられています。
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