ただの岩なのに日本最南端の島?沖ノ鳥島が日本にとって重要すぎる理由とは

ただの岩なのに日本最南端の島?沖ノ鳥島が日本にとって重要すぎる理由とは

日本最南端の領土「沖ノ鳥島」と聞いて、どのような場所を思い浮かべるでしょうか。

テレビやインターネットで見かける写真では、コンクリートに囲まれた小さな岩が海に浮かんでいるだけのようにも見えます。

しかし、沖ノ鳥島は単なる岩では片付けられない、日本にとって極めて重要な意味を持つ場所なんです。

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沖ノ鳥島の価値

沖ノ鳥島

沖ノ鳥島は東京都小笠原村に属する日本最南端の島です。

現在、海面から見えている部分は、東小島と北小島と呼ばれるごく小さな陸地だけで、初めて写真を見る人の多くが、ただの岩では?と感じるほどの大きさしかありません。

しかし、実は沖ノ鳥島はもともとサンゴ礁によって形成された環礁であり、東西約4.5キロ、南北約1.7キロにも及ぶ広大なサンゴ礁が今も海中に広がっています。

現在見えている岩だけが島なのではなく、その土台となる大きなサンゴ礁が存在しているのです。

長い年月の間に、高波や台風、海流による浸食を受け続けた結果、陸地のほとんどが失われ、最後に残ったのが現在の東小島と北小島で、このまま放置すれば、さらなる浸食によって海面上の陸地が消えてしまう可能性があるため、日本は護岸工事や消波ブロックの設置など、大規模な保全工事を続けています。

沖ノ鳥島を守る理由は、排他的経済水域(EEZ)があり、国際法では島が存在することで周囲約200海里、およそ370キロまでの海域をその国が優先的に利用できます。

沖ノ鳥島によって日本は約43万平方キロメートルという広大な海域を確保しており、見た目は小さくても日本の海洋権益を支える重要な拠点なのです。

島か岩か?今も続く国際的な議論

沖ノ鳥島をめぐっては、日本と中国などの間で現在も見解が分かれており、その争点となっているのが、国連海洋法条約で定められた島の定義です。

条約では、「自然に形成され、満潮時にも水面上にある陸地」を島としており、一方で「人間の居住や独自の経済生活を維持できない岩」は排他的経済水域を持てないと定められています。

中国などは、現在の沖ノ鳥島は満潮時にはほとんど海面すれすれであり、人が生活できる環境でもないことから、これは島ではなく岩であると主張、またコンクリートによる保全工事が人工的な島の造成にあたるのではないか?という指摘もあります。

これに対し日本は、沖ノ鳥島はもともと自然に形成された島であり、保全工事は島そのものを造っているのではなく、自然の島が波で失われないよう守っているだけと説明しています。

さらに、この問題を複雑にしているのが、岩の明確な定義が国際法には存在しないことです。

島と岩の境界線が法律上はっきり示されていないため、それぞれの国が自国に有利な解釈を主張しており、現在も国際的な決着はついていません。

小さな島を守る取り組みの裏には、日本の未来につながる重要な意味が隠されているのです。

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