「以前なら気にならなかったことに腹が立つ」「家族にきつく言ったあとで、また怒ってしまったと落ち込む」このような変化に戸惑っていませんか。
小さなことでイライラするのは、性格だけの問題とは限りません。
疲労や睡眠不足、ストレスなどが重なり、心の余裕を保ちにくくなっている可能性があります。
この記事では、イライラが起こる原因や受診の目安、セルフケア、漢方薬を使った体質ケアについてご紹介します。
小さなことでイライラするのは性格のせい?

怒りっぽくなった自分を責める前に、最近の生活や体調を振り返ってみましょう。
疲労がたまると心の余裕がなくなる
仕事や家事、育児に追われて休めない日が続くと、からだだけでなく心も疲れていきます。
普段なら受け流せるひと言に反応したり、予定どおりに進まないだけで腹が立ったりすることも。
これは性格が悪くなったのではなく、疲れによって落ち着いて考える余裕が減っている状態です。
「怒らないように頑張る」よりも、まずは休めているかを確認しましょう。
睡眠不足で感情を抑えにくくなる
睡眠には、脳とからだの疲れを回復させる役割があります。
睡眠不足が続くと判断力が低下し、感情をうまく調整しにくくなるのです。
寝る時間が遅いだけでなく、夜中に目が覚める、朝から疲れている場合も睡眠を見直す必要があります。
更年期などホルモンの変化が関係することもある
40代以降の女性では、更年期に伴う女性ホルモンの変化がイライラに関係する場合があります。
ほてりや発汗、動悸、不眠、月経の変化なども重なっているときは、更年期症状の可能性も考えられます。
日常生活に支障が出るほどつらい場合は、婦人科に相談しましょう。
イライラが続くときに確認したい受診の目安
イライラの程度が強い場合や長く続く場合は、セルフケアだけで抱え込まないことが大切です。
怒りを自分で抑えられない
イライラすると大声が出る、物に当たる、相手を傷つけそうになるなど、自分で行動を止めにくくなることがあります。
怒りがおさまったあとに強く後悔する状態を繰り返している場合は、ひとりで解決しようとせず、心療内科や精神科、かかりつけ医などに相談しましょう。
眠れない・気分が落ち込む状態が続いている
イライラに加えて、寝つけない、夜中に何度も目が覚める、何をしても楽しめないといった状態が続いていないか確認しましょう。
朝起きられない、食欲がない、仕事や家事に手がつかないなどの変化も、心が疲れているサインの可能性があります。
動悸や息苦しさなどの症状がある
ストレスが続くと、動悸や息苦しさ、めまい、胃の不調などがあらわれることがあります。
ただし、胸の痛みや強い息苦しさなどは、心臓や呼吸器の病気でも起こる症状です。
突然症状があらわれた場合や、安静にしてもおさまらない場合は、早めの対応が必要です。
家族や仕事に大きな影響が出ている
家族との喧嘩が増えた、職場で強い口調になってしまう、仕事のミスが続くなど、生活への影響も見逃せません。
人と会うことを避けるようになった場合や、身近な人から「最近いつもと違う」と言われた場合も、自分の状態を見直すきっかけになります。
小さなことでイライラする人のセルフケア4選
心の余裕を取り戻すには、気持ちだけでなく生活の土台を整えることが重要です。
睡眠時間を確保する
起床時間を大きくずらさず、自分に必要な睡眠時間を確保しましょう。
寝る直前まで仕事やスマホを続けず、照明を落として休む準備をすることも大切です。
空腹の時間を長くしすぎない
忙しくて食事を抜くと、空腹による不快感や疲れが重なり、心の余裕を失うことがあります。
食事の間隔が空く日は、おにぎりやバナナ、ヨーグルトなどを準備しておきましょう。
怒りを感じたらその場から離れる
怒りが強くなったときは、すぐに言い返さず、別の部屋やトイレなどに移動しましょう。
ゆっくり息を吐きながら、「疲れている」「焦っている」など、怒りの奥にある状態を言葉にすると気持ちを整理しやすくなります。
軽い運動で気分を切り替える
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、気分転換に役立ちます。
からだを動かすことには、ネガティブな気分を発散し、心身をリラックスさせる働きもあります。
近所を10分歩くなど、無理なく続けられる方法から始めましょう。
イライラしやすい体質は漢方薬で整える方法もある
生活を見直しても不調を繰り返す場合は、漢方薬を取り入れる方法もあります。
漢方では心とからだをまとめて考える
漢方薬は、イライラだけを切り離して考えるのではなく、疲れや不眠、冷え、のぼせ、月経の様子など全体の状態も含めて選びます。
同じイライラでも、体力や、一緒にあらわれる症状によって合う漢方薬は異なります。
イライラに用いられる漢方薬
加味逍遙散(かみしょうようさん)は、体力があまりなく、イライラや精神不安に加えて、のぼせ、発汗、肩こりなどがある人に用いられます。
月経前や更年期に心身の不調が出る場合にも選ばれる漢方薬です。
抑肝散(よくかんさん)は、神経が高ぶり、怒りっぽい、興奮しやすい、不眠などがある人に用いられることがあります。
漢方薬は体質に合わせて選ぶことが大切
漢方薬は、症状だけで選べばいいものではありません。
体質に合わない漢方薬の場合、期待した効果が得られない、思わぬ副作用が生じるなどの可能性もあります。
服用中の薬や治療中の病気がある人は、医師や薬剤師に相談してください。
漢方薬は一定期間続けながら変化を確認することも多いため、自己判断で次々と薬を替えず、専門家と相談しながら継続することが大切です。
オンラインで薬剤師に相談できる「あんしん漢方」
自分に合う漢方薬がわからない人には、オンラインで相談できる「あんしん漢方」がおすすめです。
スマホから症状や体質について相談すると、漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに合った漢方薬を提案してくれます。
自宅に漢方薬が届くため、忙しくて病院や薬局に行く時間を取りにくい人でも継続しやすいサービスです。
イライラだけでなく、睡眠や疲れ、冷え、月経などの悩みもまとめて相談できるため、心とからだを整えるきっかけになるでしょう。
まとめ
小さなことでイライラするのは、性格が変わったからとは限りません。
疲労や睡眠不足、ストレス、ホルモンの変化などが重なり、心の余裕が減っているサインの可能性があります。
まずは睡眠や食事、休む時間を見直し、怒りが強いときはその場を離れて気持ちを落ち着かせましょう。
不調を繰り返す場合は、体質に合った漢方薬を専門家に相談する方法もあります。
ただし、生活への影響が大きい場合や、不眠、気分の落ち込み、動悸などが続く場合は、無理をせず医療機関に相談してください。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)


