「以前より仕事に集中できなくなった」「何をするにも面倒で、やる気がわかない」40〜50代になってから、このような変化を感じていませんか。
仕事が忙しいから、年齢を重ねたから、とそのままにしている人もいるかもしれません。
しかし、疲れや意欲の低下、イライラなどが続く場合は、男性更年期が関係している可能性もあります。
今回は、男性更年期で起こる心とからだの変化や、毎日を無理なく過ごすために意識したい習慣をご紹介します。
40〜50代になって仕事中にこんな変化を感じていませんか?

男性更年期では、性機能だけでなく気持ちや仕事への向き合い方に変化があらわれることがあります。
まずは、最近の自分に次のような変化がないか振り返ってみましょう。
仕事へのやる気がわかなくなった
仕事への意欲が以前より落ちたと感じることは、男性更年期でみられる変化のひとつです。
以前ならすぐに取りかかれた仕事を後回しにしたり、新しいことに挑戦するのがおっくうになったりすることがあります。
「怠けているだけ」と考えて無理に頑張ろうとすると、心身の負担がさらに大きくなるかもしれません。
意欲の低下だけでなく、集中しづらい、物事を覚えにくくなったなどの変化があらわれる場合もあります。
以前なら気にならなかったことでイライラする
気持ちが不安定になり、イライラしやすくなることもあります。
部下や同僚のちょっとした言動が気になったり、家に帰ってから家族にきつく当たってしまったりすることはないでしょうか。
男性更年期では、意欲の低下だけでなく、イライラや不安、気分の落ち込みなどの精神的な症状があらわれることがあります。
「最近怒りっぽくなった」と感じたら、性格の問題と決めつけず、体調の変化にも目を向けてみましょう。
仕事が終わるころにはぐったり疲れている
以前と同じように働いているのに、夕方になるとぐったりしてしまう場合も注意したい変化です。
男性更年期では、朝からからだが重い、休日に休んでも疲れが残るなど、疲労感が続くこともあります。
また、睡眠の問題や筋力の低下など、さまざまな身体症状がみられます。
ただし、強い疲労感は男性更年期だけで起こるものではありません。
長期間続く場合や日常生活に支障が出ている場合は「年齢のせい」と済ませず、医療機関に相談しましょう。
男性更年期ではなぜ心とからだに変化が起こる?

男性更年期の不調には、男性ホルモンの一種である「テストステロン」の低下が関係しています。
テストステロンは性機能だけでなく、筋肉や骨、認知機能など、からだのさまざまな働きに関わるホルモンです。
男性の場合、女性の閉経のようにホルモンが大きく変化する時期が決まっているわけではありません。
テストステロンが低下すると、疲れやすい、意欲がわかない、イライラする、眠りにくいといった心身の変化があらわれることがあります。
ただし、疲労感や気分の落ち込みなどは、男性更年期以外の病気でも起こります。
不調が長く続く場合や仕事・日常生活に影響している場合は、「年齢のせい」と決めつけず、泌尿器科や男性更年期外来などに相談しましょう。
「まだ頑張れる」と無理を続けないための過ごし方

仕事や家庭で忙しい40〜50代は、自分の体調管理が後回しになりがちです。
大きく生活を変えようとせず、普段の食事や休日の過ごし方から見直してみましょう。
たんぱく質を意識する
忙しい日でも、食事を抜いたり簡単なもので済ませたりせず、たんぱく質を意識して摂りましょう。
たんぱく質は、筋肉をはじめからだをつくる材料になる栄養素です。
肉や魚、卵、大豆製品、乳製品など、身近な食品から摂取できます。
たとえば昼食が麺類やおにぎりだけになりやすい人は、卵や豆腐、魚や肉のおかずなどをプラスする方法があります。
特定の食品だけをたくさん食べるのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせながら食事全体を整えていきましょう。
休日に寝続けるより軽くからだを動かす
疲れている休日こそ、1日中寝て過ごすのではなく、体調に合わせて軽くからだを動かしてみましょう。
近所を散歩する、買い物へ歩いて行く、家でストレッチをするなど、続けやすい方法で構いません。
厚生労働省では、適度な運動習慣は睡眠の質を高めることを示しています。
「運動しなければ」と頑張りすぎる必要はありません。
デスクワークが中心なら、まずは座っている時間を減らし、日常生活のなかで動く機会を増やしてみましょう。
仕事以外に気持ちを切り替える時間をつくる
帰宅後も仕事のことを考え続けている人は、意識して気持ちを切り替える時間をつくりましょう。
好きな音楽を聴く、湯船につかる、趣味を楽しむなど、自分が仕事から離れやすい方法を見つけてみてください。
寝る直前まで仕事をすると、休む時間との境目もつきにくくなります。
忙しいときほど、休む時間も1日の予定のひとつとして確保することが大切です。
年齢による心身の変化には漢方薬で体調を整える方法も

疲れや気分の変化などが気になるときは、漢方薬を使って体調を整える方法もあります。
漢方薬は、ひとつの症状だけではなく、その人の体質やほかにあらわれている症状を踏まえて選び、根本改善を目指します。
たとえば、胃腸虚弱で疲れやすく、元気が出ない人には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が用いられることがあります。
ただし、同じ「疲れやすい」という悩みでも、適した漢方薬は体質やほかの症状によって異なります。
自分だけで判断せず、漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談して選びましょう。
「あんしん漢方」なら、自宅からスマホで漢方薬に詳しい薬剤師へ相談でき、自分に合った漢方薬を提案してもらえます。
仕事が忙しく、病院や薬局へ足を運ぶ時間を取りにくい人でも始めやすい方法です。
毎日の体調管理の選択肢として、漢方薬を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
40〜50代になり、仕事への意欲がわかない、イライラする、疲れが抜けないといった変化が続いている場合、男性更年期が関係している可能性があります。
「年齢のせいだから仕方がない」と無理を続けず、食事や運動、休息の取り方を見直してみましょう。
症状が強い場合や長引いている場合は、医療機関に相談することも大切です。
毎日の体調を整える方法のひとつとして、自分の体質に合った漢方薬を取り入れることも検討してみてください。
<この記事の監修者>

山形 ゆかり(やまがたゆかり)|あんしん漢方薬剤師
薬剤師・薬膳アドバイザー・フェムケアサポーター。糖尿病病棟での経験から予防医学と食事の重要性を痛感し独立。エビデンスを軸に薬膳・発酵・フェムケアの視点でレシピ監修や執筆、講師活動を通じ「食から整える健康」を提唱。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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