何もしていないのに胸がドキドキするのはなぜ?ストレスによる動悸と受診の目安

何もしていないのに胸がドキドキするのはなぜ?ストレスによる動悸と受診の目安

「何もしていないのに、急に胸がドキドキする」「布団に入ると心臓の音が気になって眠れない」このような動悸があると「心臓に何か病気があるのでは」と不安になりますよね。

動悸は不整脈などの心臓の病気だけでなく、貧血や甲状腺の病気、ストレスなど、さまざまな原因で起こります。

そのため「きっとストレスのせい」と自己判断せず、症状によっては医療機関で原因を確認することが大切です。

この記事では、ストレスで動悸が起こる理由や受診の目安、毎日のセルフケア、漢方薬を使って心身を整える方法についてご紹介します。

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ストレスで動悸が起こるのはなぜ?

心臓に大きな異常がなくても、ストレスや疲れが続いていると動悸を感じることがあります。

まずは、ストレスと心臓の動きがどのように関係しているのかをみていきましょう。

ストレスによって交感神経が活発になる

ストレスを感じたときに交感神経が活発になることが、動悸につながる原因のひとつです。

私たちの心臓の動きは、自分の意思とは関係なく働く「自律神経」によって調整されています。

自律神経には、活動するときに働く交感神経と、休息するときに働く副交感神経があります。

不安や緊張を感じると交感神経の働きが高まり、心拍が速くなったり、心臓が強く打っているように感じたりすることがあるのです。

「今日は緊張する予定なんてなかったのに」と思っていても、仕事や人間関係などの負担が積み重なっている場合があります。

何もしていないときでも、心身がストレスを感じているサインのひとつとして動悸が起こることがあります。

睡眠不足や疲労が重なっている

十分に休めていないことも、ストレスによる不調が続く背景のひとつです。

残業や家事、育児などで睡眠時間が短くなっていると、からだを休ませる時間も不足します。

さらに、寝る直前まで仕事のことを考えている、布団に入ってもスマホを見続けているといった生活では、気持ちを切り替えにくくなります。

「最近よく動悸がする」と感じたら、忙しさだけでなく、睡眠や休息が足りているかも振り返ってみましょう。

動悸がするときに確認したい受診の目安

動悸はストレスでも起こりますが、なかには治療が必要な病気が隠れていることもあります。

次のような症状がある場合は、ストレスだけが原因と考えず、医療機関へ相談しましょう。

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胸の痛みや息苦しさを伴う

動悸と一緒に胸の痛みや息苦しさがある場合は、注意が必要です。

動悸は不整脈だけでなく、心臓弁膜症や心房細動などでも起こることがあります。

とくに、強い胸の痛みや圧迫感がある、呼吸が苦しい、冷や汗が出るなどの症状がある場合は、我慢せず速やかに医療機関へ相談してください。

「ストレスがたまっているから」と決めつけないことが大切です。

めまいや失神を伴う

動悸と同時にめまいや失神が起こる場合も、医療機関での確認が必要です。

立っていられないほどふらつく、意識が遠のく、実際に倒れてしまった場合は、そのまま様子を見ないようにしましょう。

突然始まり、突然おさまる動悸を繰り返す

急に脈が速くなり、しばらくすると急に元に戻る動悸を繰り返す場合は、不整脈などが隠れていないか確認することが大切です。

動悸が起きている時間が短いと、病院へ行ったときには症状がおさまっていることもあります。

受診するときは、「いつ起こったか」「どのくらい続いたか」「脈が速かったのか、飛ぶ感じだったのか」などを伝えられるようにしておきましょう。

ストレスによる動悸を防ぐセルフケア

医療機関で大きな異常がなく、ストレスや疲れが関係していると考えられる場合は、心身を休ませる生活を意識しましょう。

睡眠時間を確保する

まず意識したいのが、睡眠時間を削りすぎないことです。

仕事や家事が終わったあとの時間が惜しくて、つい夜更かしをしていないでしょうか。

睡眠は、日中にたまった心身の疲れを回復させる大切な時間です。

厚生労働省では、成人の場合、個人差を踏まえながら6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することを勧めています。

まずは寝る時間を30分早めるなど、無理なくできるところから始めてみましょう。

カフェインを摂りすぎない

コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインの摂りすぎも、動悸につながることがあります。

眠気を覚ますために一日に何杯もコーヒーを飲んでいる人は、量や飲む時間を一度確認してみましょう。

とくに夕方以降のカフェインを減らすことは、夜の睡眠を守ることにもつながります。

ストレスをため込む前に休む

限界まで頑張るのではなく「少し疲れてきた」と感じた段階で休むことも大切です。

休日まで予定を詰め込む、休憩中も仕事の連絡を確認する、家に帰ってからも仕事について考え続けると、心が休まる時間をつくりにくくなります。

疲れやストレスを感じたときのセルフケアとして、睡眠の改善やリラクゼーション、自分の気持ちを書き出すことなどがあります。

1日のうち10分でもいいので、仕事やスマホから離れて、何もしない時間をつくってみましょう。

漢方薬で心身を整える方法も

心臓やからだに大きな異常がないものの、ストレスとともに動悸や不眠、不安感などが続いている場合は、内側から整える漢方薬を取り入れる方法もあります。

漢方薬は、動悸だけを見るのではなく、眠れない、イライラする、疲れやすいなど、一緒にあらわれている不調や体質も確認しながら選びます。

たとえば、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、体力が中等度以上で精神不安があり、動悸や不眠などを伴う人に用いられることがある漢方薬です。

ただし、同じ「ストレスによる動悸」でも、体質や一緒にあらわれる症状によって適した漢方薬は異なります。

自分だけで判断せず、医師や薬剤師など漢方薬に詳しい専門家へ相談しましょう。

漢方薬は、体質や症状に合わせて一定期間服用することもあるため、自分に合ったものを無理なく続けられる環境を整えておくことも大切です。

自分に合う漢方薬がわからない場合は、オンラインで漢方に詳しい薬剤師へ相談できる「あんしん漢方」を利用する方法もあります。

自宅から相談できるため、仕事や家事で忙しく、薬局へ行く時間をつくりにくい人にも取り入れやすいサービスです。

まとめ

何もしていないときの動悸には、ストレスや疲れが関係していることがあります。

一方で、不整脈や貧血、甲状腺の病気などが隠れている場合もあるため「ストレスだから大丈夫」と自己判断するのは避けましょう。

胸の痛みや息苦しさ、失神などを伴う場合や、動悸を繰り返す場合は、医療機関で原因を確認することが大切です。

生活を整えても不調を繰り返す場合は、専門家に相談しながら、自分の体質に合った漢方薬で心身を整えることも選択肢のひとつです。

<この記事の監修者>

医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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