「夕方になると目の奥が重い」「画面を見ていると、だんだん文字がかすんでくる」このような目の疲れに悩んでいませんか。
仕事でパソコンを使い、休憩中や帰宅後にはスマホを見る生活では、目を休ませる時間が少なくなりがちです。
さらに40代になると、年齢による目の変化も少しずつあらわれます。
この記事では、眼精疲労が起こる理由と、仕事をしながら取り入れやすい対策、漢方薬を使ったケアについてご紹介します。
眼精疲労は「目の使いすぎ」だけが原因ではない
眼精疲労には、画面を見る時間だけでなく、普段の生活やからだの状態も関係しています。
まずは、目が疲れやすくなる4つの理由を確認してみましょう。
スマホやパソコンを長時間見続けている
スマホやパソコンを長時間見続けることは、眼精疲労を招く大きな原因のひとつです。
朝から仕事でパソコンを使い、移動中や休憩時間にはスマホを見る。
気づけば、一日のほとんどを画面を見て過ごしている方もいるでしょう。
画面に集中していると、普段よりまばたきが少なくなります。
まばたきには涙を目の表面に広げる役割があるため、回数が減ると目の乾燥につながります。
また、近くの画面を見続ける間は、目もその距離にピントを合わせ続けることに。
長時間休まず作業を続けることで、目のかすみや重さを感じ、目の疲れを引き起こすのです。
睡眠不足で目の疲れが回復しにくい
睡眠不足も、目の疲れが抜けにくくなる原因です。
朝起きた時点ですでに目が重い場合は、睡眠も振り返ってみましょう。
仕事や家事で寝る時間が遅くなったり、ベッドに入ってからスマホを見たりしていると、十分な睡眠時間を確保できないことがあります。
睡眠は、日中にたまった疲れを休ませる時間です。
睡眠不足が続けば、目だけでなくからだの疲れも残りやすくなります。
「目を休めてもすぐ疲れる」という方は、毎日どのくらい眠れているかも確認してみてください。
ストレスや肩こりが重なっている
ストレスや肩こりが重なることも、眼精疲労をつらくする原因になります。
デスクワークをしていると、いつの間にか肩に力が入っていませんか。
長時間同じ姿勢でいると、首や肩がこわばりやすくなります。
眼精疲労では、目のかすみや痛みだけでなく、頭痛や肩こりなどを伴うこともあります。
さらに、忙しい時期やプレッシャーが続いていると、無意識にからだへ力が入ることもあるでしょう。
目と肩のつらさを同時に感じる方は、目だけを休めるのではなく、首や肩も動かしてみてください。
年齢とともにピントを合わせる力が低下している
「最近、スマホを少し離したほうが読みやすい」
40代になると、このような変化に気づく方が増えてきます。
目には、見るものとの距離に合わせてピントを調節する働きがあります。
しかし、この力は年齢とともに少しずつ低下。
そのため、若い頃と同じように長時間近くを見続けていると、以前より疲れを感じることがあります。
眼鏡やコンタクトを長く同じ度数で使っている場合は、現在の目に合っているか確認してみるのもいいでしょう。
眼精疲労をためないセルフケア3選

スマホやパソコンを無理に避けるのではなく、仕事の合間に目を休ませる時間を作ることがポイントです。
今日から取り入れやすい3つの方法をご紹介します。
画面から定期的に目を離す
仕事に集中していると、1時間以上画面を見続けていたということも珍しくありません。
ときどきパソコンから視線を外して、目を休ませましょう。
窓の外を見る、飲み物を取りに行く、コピーを取りに立つなど、短い時間でも構いません。
「資料をひとつ作り終えたら席を立つ」など、仕事の区切りとセットにすると忘れにくくなります。
長時間通しで画面を見る習慣を減らすところから始めてみてください。
目の乾燥を防ぐ
パソコン作業ではまばたきが減りやすく、さらにエアコンの風が当たる環境では目が乾燥しやすくなります。
意識してまばたきをしたり、エアコンの風向きを変えたりしてみましょう。
乾燥が気になるときは、市販の目薬で潤いを補う方法もあります。
目薬を使っても違和感が続く場合や痛みがある場合は、眼科で相談してください。
睡眠時間を確保する
「疲れているのに、寝る前についスマホを見てしまう」
心当たりがある方もいるのではないでしょうか。
仕事が終わったあともスマホを見続けていると、そのぶん就寝時間が遅くなってしまいます。
目の疲れを翌日に持ち越さないためにも、まずはしっかり眠る時間を確保しましょう。
ベッドにスマホを持ち込まない、見る時間をあらかじめ決めておくなど、自分が続けやすい方法から試してみてください。
目薬だけでつらい眼精疲労には漢方薬も選択肢
休憩を増やしたり目薬を使ったりしても、何度も目の疲れを繰り返す方もいるでしょう。
そんなときは、目だけでなく、からだ全体の調子にも目を向けてみてください。
漢方では目だけでなく全身の状態から考える
漢方では「目が疲れる」という症状だけで薬を決めるわけではありません。
目のかすみに加えて、疲れやすい、眠りが浅い、ほてりや冷えがあるなど、ほかの症状も確認します。
同じ眼精疲労でも、体質やほかの症状によって合う漢方薬が異なるためです。
目の疲れを何度も繰り返している方は、最近の睡眠や疲れ方、からだの調子まで振り返ってみるといいでしょう。
眼精疲労に用いられる漢方薬
眼精疲労に用いられる漢方薬のひとつが、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)です。
目のかすみや疲れが気になり、ほてりや口の渇きなどがある方に用いられることがあります。
ただし「眼精疲労なら杞菊地黄丸」と決まっているわけではありません。
漢方薬は体質や一緒に出ている症状を見ながら選ぶため、自分では判断が難しいこともあります。
自分に合う漢方薬を相談しながら選びたい方には「あんしん漢方」というサービスもあります。
「あんしん漢方」は、スマホから相談でき、問診をもとに自分の症状や体質に合った漢方薬を提案してもらえるサービスです。
自宅に薬が届くため、仕事が忙しく、病院や薬局へ行く時間を取りづらい方でも利用しやすいでしょう。
服用中も、飲み合わせや気になることを薬剤師へ相談できます。
漢方薬は、症状や目的によって服用する期間も異なります。
そのときの体調を確認しながら、自分に合う方法で続けていきましょう。
まとめ
パソコン仕事のあとに目がつらくなるのは、画面を長く見ていることだけが理由とは限りません。
睡眠不足や肩こり、姿勢、年齢による目の変化などが重なっていることもあります。
まずは、仕事中にこまめに画面から目を離す、夜は睡眠時間を削らないなど、できることから始めてみましょう。
目の疲れを何度も繰り返す場合は、目だけでなく全身の状態を見ながら漢方薬を取り入れるのもひとつの方法です。
「仕事だから仕方ない」と我慢せず、自分に合ったケアを見つけていきましょう。
なお、急に見えづらくなった場合や強い目の痛みがある場合、症状が長く続く場合は、眼精疲労だと決めつけず眼科を受診してください。
<この記事の監修者>

医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
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