毎年大晦日になると話題にのぼる「NHK紅白歌合戦」、今年は誰が初出場?あの人はまた出るの?そんな会話の中で、「え、この人って紅白に出たことなかったの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
CD売上、ライブ動員、誰もが知る名曲…今回は、知名度も実績も十分なのに紅白未出演という、意外すぎる5組を紹介します。
スピッツ

スピッツは「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」など、世代を超えて愛される名曲を数多く持つ国民的ロックバンドです。
2019年にはNHKの朝の連続テレビ小説 なつぞら の主題歌「優しいあの子」を担当し、NHK作品の顔とも言える実績を残しました。
それほどNHKとの縁がありながら、紅白歌合戦には一度も出演していません。
理由としては、テレビ露出よりも作品そのものを重視し、年末年始は帰省するため仕事を入れないという、過度なメディア出演を避けてきた一貫した姿勢が大きいと考えられます。
ONE OK ROCK

ONE OK ROCKは、日本発のロックバンドでありながら、海外を中心に圧倒的な支持を集める存在です。
アメリカやヨーロッパを含むワールドツアーを精力的に行い、年末年始も海外活動と重なることが少なくありません。
紅白特有のテレビ演出や尺よりも、ライブでの表現を最優先するバンドカラーも未出演の理由と考えられます。
彼らにとって紅白は目標ではなく、別軸のフィールドで戦うための選択だったと言えるでしょう。
広瀬香美

広瀬香美さんは、「ロマンスの神様」「ゲレンデがとけるほど恋したい」など、冬の定番ソングを数多く持つ冬の女王として知られるアーティストです。
毎年冬になると必ず楽曲が街やメディアで流れ、季節の風物詩のような存在でありながら、紅白歌合戦には一度も出演していません。
その背景には、全盛期が紅白の選考基準と必ずしも噛み合わなかったことや、作曲家・音楽プロデューサーとしての活動に重きを置いてきたキャリアがあります。
近年はYouTubeやSNSをきっかけに再評価が進み、紅白に出ないまま世代を超えて支持を広げ続けています。
小田和正

小田和正さんは、オフコース時代から現在まで、日本の音楽シーンを代表するバラードを歌い続けてきたレジェンドです。
その知名度と実績から紅白の常連だと思われがちですが、実は一度も出演したことはありません。
テレビ番組の演出や扱われ方に違和感を覚えていたとされ、ライブで音楽を丁寧に届ける姿勢を何より重視してきました。
紅白という舞台に頼らずとも評価が揺るがない立場を築いてきたことが、未出演の背景にあると考えられます。
井上陽水

井上陽水さんは、フォークからロック、ポップスまで、日本語表現の可能性を広げてきた日本音楽史を代表する存在です。
数々のヒット曲を持ちながら、紅白歌合戦には一度も出演していません。
NHKからのオファーは何度もあったとされますが、本人は理由について「恥ずかしいから」と語ったことがあります。
テレビの大舞台よりも自分のペースと美学を優先してきた姿勢が、未出演という結果につながっています。
まとめ
紅白は数ある舞台のひとつに過ぎず、出演の有無がアーティストの価値を決める時代ではありません。
出なくても語られ、聴き継がれる存在であることこそが、彼らが別格と呼ばれる理由なのでしょう。
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