六本木、西麻布、麻布十番では、ハイブランドのバッグ、整ったメイク、似た系統のファッション、世間では彼女たちを「港区女子」と呼び、ネタのように語ることも少なくありません。
ですが、なぜここまで多くの人が同じ方向へ寄っていくのでしょうか?
港区女子が港区に集まるのは恋愛市場の合理性
港区女子という言葉には賛否がありますが、冷静に見るべきは、なぜ港区なのか?という点です。
東京の港区は、全国でもトップクラスの高所得者層が集中するエリアとして知られており、経営者、外資系企業勤務、医師、投資家など、経済的に成功した人たちが多く集まる街です。
つまり、出会いの場として見れば、条件の良い相手が存在しやすい場所でもあり、効率的に出会いを求める人が高所得者層の多い場所へ向かうのは、ある意味で自然な行動とも言えます。
これは港区女子に限った話ではなく、学生が就職に有利な大学を目指すこと、ビジネスマンが人脈のある街に集まることと本質は近いものがあります。
より条件の良い環境へ人が集まる、それが恋愛市場で起きているだけなのです。
全員同じ見た目になるのはSNS時代の同調圧力
なぜ港区女子は、みんな似て見えるのでしょうか。
その答えの一つが、成功しているように見える人の真似をする心理です。
人は、自分でゼロから正解を探すより、すでに結果を出している人のやり方を参考にする傾向があります。
たとえば、ある女性がブランドバッグを持ち、美容に投資し洗練された見た目でハイスペック男性と付き合っているように見える、すると周囲は、あのスタイルが正解なのかもしれないと感じ、同じ方向へ寄っていきます。
このような光景が、インスタグラムやTikTokでは、似た顔、似た服装、似たホテル、似たレストラン、似た価値観が繰り返し表示され、個人の好みよりも社会が提示する正解が強くなっていくのです。
本来なら人それぞれ魅力は違うはずですが、競争が激しい環境では、個性を出すよりテンプレートに乗った方が安全だと感じやすい、結果として同じブランド、同じ美容、同じファッションに収束していくのです。
より良い条件を求めて有利な場所へ向かうこと、成功者の真似をすること、SNSで評価される形に寄っていくこと、これらは多くの人が日常で行っている行動でもあります。
港区女子は、その現象が恋愛市場でわかりやすく表面化しただけなのかもしれません。
誰かを笑う前に、自分も見えない同調圧力の中で生きていないか?一度考えてみる価値はありそうですよね。
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