頭痛薬は月に何回まで?薬の使いすぎによる頭痛を防ぐために知っておきたいこと

頭痛薬は月に何回まで?薬の使いすぎによる頭痛を防ぐために知っておきたいこと

「頭が痛いから、とりあえず薬を飲んでおこう」そんな対応を繰り返すうちに、薬を使う日が増えていた、という人は少なくありません。

頭痛薬は心強い存在ですが、使う頻度が高くなりすぎると逆に頭痛を招きやすくなることがあります。

ここでは、頭痛薬を使っていい日数の目安や、使いすぎで頭痛が悪化する仕組み、体調管理に役立つ漢方の視点を紹介します。

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頭痛薬は月に何回までなら飲んでいい?

「絶対にこの回数までなら安心」と言い切れる基準は、実は存在しません。

とはいえ、注意信号として意識しておきたい日数の目安はあります。

薬の種類によって月10日または15日以上が目安

結論から言うと、目安となる日数は薬の種類ごとに異なります。

片頭痛に使うトリプタン系の薬や、複数成分を組み合わせた鎮痛薬は月10日以上、アセトアミノフェンやNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)など単一成分の鎮痛薬は月15日以上がひとつの目安です。

こうした使い方が長く続き、頭痛の頻度自体も高いときは「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性が出てきます。

ここで見るべきは飲んだ錠数ではなく「日数」で、同じ日に2回服用しても1日としてカウントします。

頭痛薬をよく使う自覚がある人は、直近1か月で何日服用したか一度数えてみてください。

「基準未満なら安全」という意味ではない

頭痛薬の使いすぎの目安日数は、そこまでなら自由に飲んでいいというものではありません。

あくまで薬剤の使用過多による頭痛を疑うかどうかの参考値で、適切な使い方は頭痛の原因や重さ、服用中の薬、持病の有無によっても変わります。

そのため「まだ月9日だから問題ない」と回数だけで判断するのは危険です。

市販薬でも用法・用量を守ることが前提で、頭痛が長引く場合や薬に頼る頻度が上がってきた場合は、医師や薬剤師への相談をおすすめします。

以前より飲む日が増えたら早めに見直す

以前より服用日数が増えているなら、今の使用状況を振り返るタイミングです。

「前は月に数回だったのに、今は毎週飲んでいる」

「薬を飲んでも、しばらくするとまた痛みだす」

こうした変化は、頭痛の性質そのものが変わりつつあるサインかもしれません。

基準に届いていなくても、ペースが上がってきているなら様子見を続けず、早めに医療機関を頼るほうが安心です。

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頭痛薬を使いすぎるとかえって頭痛が増えることがある

頭痛を抑えるはずの薬が、使い方によっては頭痛を長引かせる原因になることがあります。

これが「薬剤の使用過多による頭痛」で、片頭痛や緊張型頭痛のある人が痛みのたびに繰り返し薬を使うことで起こりやすく、月に数回だった頭痛が週に何日も続くケースもあります。

薬の効果が切れてすぐ再発したりすると「もう一度飲もう」「強い薬に変えよう」という考えになり、使用頻度がさらに上がる悪循環に入ってしまうのです。

まだ痛みが出ていない段階から予防目的で薬を飲む人もいますが、こうした服用の重なりも使用日数を押し上げる要因になります。

薬が手放せない感覚が出てきたら、量や回数を自分で調整するのではなく、治療のやり方自体を見直すことが必要です。

薬の使いすぎによる頭痛を防ぐためにできること

薬を減らすことばかりに気を取られず、頭痛のパターンを知り、日々の過ごし方も並行して整えていきましょう。

頭痛と薬を飲んだ日を記録する

まず取り組みやすいのが、頭痛と服薬の記録です。

痛みが出た日、痛みの強さ、薬を使ったかどうかを書き残すと、月あたりの服用日数が把握しやすくなり「睡眠不足の翌日に多い」といった自分の傾向が見えてくることがあります。

日本頭痛学会でも、こうした記録として「頭痛ダイアリー」の活用を紹介しています。

自己判断で薬の量や回数を増やさない

薬の効きが悪いと感じても、錠数や回数を自己判断で増やすのは避けてください。

効果が落ちたように感じる背景には、頭痛自体の悪化や、すでに薬剤の使用過多による頭痛が始まっている可能性もあります。

市販の頭痛薬も医薬品です。

決められた服用方法を守っても痛みが続くなら、増量ではなく専門家への相談を選んでください。

睡眠のリズムを整える

頭痛を起こりにくくするには、生活リズムを整える視点も欠かせません。

片頭痛は人によって、睡眠不足や寝すぎ、空腹、疲労、ストレスなどが引き金になります。

平日は寝不足が続き休日にまとめて寝てしまう人は、生活リズムを整えることから始めてみましょう。

頭痛外来や脳神経内科などへ相談する

服用日数が多い人や、頭痛の頻度が以前より増えた人は、一度専門の医療機関で相談してください。

相談先は頭痛外来のほか、脳神経内科や脳神経外科も選択肢になります。

薬剤の使用過多による頭痛では、原因になっている薬の使い方を調整しながら、もとにある片頭痛などの治療を並行して進めることがあります。

「使いすぎているかも」と感じても自己判断で急に中止せず、使っている薬をすべて医師に伝えたうえで治療方針を決めていきましょう。

繰り返す頭痛には漢方薬で体質から整える方法も

頭痛を繰り返している人には、痛みが出たときの対処だけでなく、普段の体調そのものに目を向ける選択肢もあります。

同じ頭痛でも、冷えやむくみ、肩こり、胃腸の調子など、からだ全体の状態を踏まえて合う漢方薬を選びます。

手足の冷えと吐き気を伴うタイプには呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、むくみやめまいがあり天候の変化で頭痛が気になる人には五苓散(ごれいさん)が使われることがあります。

ただし、頭痛があるからといって、誰にでも同じ漢方薬が合うとは限りません。

自分に合う漢方薬がわからない場合は「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスを利用する方法もあります。

オンラインで症状や体質を伝えながら漢方薬を選んでもらえ、自宅で受け取れる仕組みなので通院の時間を確保しにくい人でも続けやすいのが特徴です。

まとめ

頭痛薬は種類によって、月10日以上、あるいは15日以上使う状態が続くと、薬剤の使用過多による頭痛につながることがあります。

ただしこの日数は、そこまでなら安全という上限を示すものではありません。

薬を使う日数が以前より増えた、頭痛の頻度が上がった、効きが悪くなったと感じたときは、早めに医療機関へ相談してください。

頭痛と服薬の記録をつけながら、生活リズムも見直していくことが大切です。

繰り返す頭痛に悩んでいる人は、痛みへのその場しのぎの対応だけでなく、自分の体調や習慣に合ったケアを続けていく視点を持ってみてください。

<この記事の監修者>

医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。

自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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