「最近、声がガラガラする」「前より声が続かなくなった気がする」「治ったと思っても、また同じように声が出にくくなる」そんな変化に、心当たりはありませんか。
声のかすれを感じたとき、つい「しゃべりすぎたせいかな」で終わらせてしまいがちです。
ただ、実際にはそれだけではありません。
喉が乾いていたり、疲れが抜けにくくなっていたり、以前より回復に時間がかかるようになっていたりすると、声は思った以上に不安定になります。
今回は、声がかすれる原因と日常でできる工夫、からだの内側から整える漢方ケアについてご紹介します。
声枯れが起こるのはなぜ?
まずは、声が出しにくくなる原因を見ていきましょう。
喉を使う時間が長く、負担が積み重なっている
声を出すとき、喉の奥では声帯が細かく動いています。
そのため、長く話す日が続くと、喉は少しずつ疲れていきます。
接客や営業、講師、電話対応など、声を使う仕事ではとくに起こりやすい悩みです。
相手に聞こえるように少し声を張り続けるだけでも、喉には負荷がかかります。
「無理をしているつもりはないのに声が枯れる」という人は、こうした日々の負担がたまっているのかもしれません。
乾燥や年齢の変化で、声が乱れやすくなっている
喉は、うるおいが足りているときのほうがなめらかに動きます。
反対に、空気が乾いていたり、水分が足りなかったりすると、喉の表面は刺激を受けやすくなります。
その状態で話し続けることで、声がかすれやすくなるのです。
エアコンのきいた部屋に長くいる人や、忙しくて水分を摂るタイミングが少ない人は、知らないうちに喉が乾いている場合があります。
また、中高年になると、若いころに比べて声が細くなったり、長く話すと急に声が出しにくくなったりするケースも。
以前と同じように過ごしているつもりでも、喉の回復力や声の出方は少しずつ変わっていきます。
病気や不調が関わっていることもある
少ししゃべりすぎたあとの声の不調なら、休めば落ち着くこともあります。
ただ、なかなか戻らないときは「いつもの声枯れとは違う」と考えたほうが安心です。
風邪のあとからずっと違和感が残る。
前よりも声が枯れやすくなっている。
飲み込みにくさや息苦しさもある。
そんなときは、病気や別の不調が関わっていることもあります。
自己判断で長引かせず、気になる症状があるときは耳鼻咽喉科で相談しましょう。
気づけば声がガラガラ…をくり返さないための対策
次に、喉をいたわるためにできることを見ていきましょう。
調子が悪い日は無理をしない
声が出にくいときほど、つい無理に出してしまう人は少なくありません。
しかし、その頑張りが回復を遅らせてしまうことがあります。
かすれているときは、喉が「少し休みたい」とサインを出しているようなものです。
できるだけ会話量を減らし、必要なときだけ静かな声で話すようにしましょう。
また、喉が気になると咳払いをくり返しがちですが、これも刺激になります。
違和感があるときは、水を少し飲んだり、ゆっくり飲み込んだりするほうがやさしい対処です。
声を出さない時間を意識してつくるだけでも、喉の負担は変わってきます。
乾燥を防ぎ、生活の乱れを見直す
喉を守るには、乾燥しないようにすることがとても大切です。
のど飴だけで何とかしようとはせず、普段からこまめに水分を摂ることを意識してみましょう。
部屋の空気が乾いているときは、加湿器や濡れタオルを使うのもいい方法です。
さらに、睡眠不足や日々の疲れも、喉の不調を長引かせる要因に。
喫煙や飲酒の影響を受けやすい人もいます。
もし、胸やけや胃もたれがあるなら、夜遅い食事や食べすぎも見直したいところです。
喉だけを守ろうとするより、過ごし方全体を少し整えるほうが、結果的に声を守ることにつながります。
声のかすれは内側からのケアも重要
外から喉をいたわっていても、何度も同じ不調をくり返す人もいます。
そんなときは、からだの内側の状態にも目を向けてみましょう。
内側から整える方法として、漢方薬を取り入れるのもひとつです。
同じ声のかすれでも、乾燥しているのか、使いすぎで荒れているのか、疲れが背景にあるのかといった違いを考慮して漢方薬は選ばれます。
そのため、今ある不調だけでなく、その人のからだの傾向に合わせて用いられるのが特徴です。
声のかすれにおすすめの漢方薬
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
喉の乾きやイガイガ感があり、乾いた咳をともなう人に使われる漢方薬です。
喉のうるおい不足が気になるタイプの声枯れに向いています。
乾いてひっかかるような感じがある人に選ばれやすい処方です。
漢方薬は、自分の状態に合っているかを見ながら取り入れることが大切です。
自分に合った漢方薬を選ぶのが難しいときは、「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスを活用する方法もあります。
自宅にいながら薬剤師へ相談できるため、忙しい人でも取り入れやすいでしょう。
まとめ
声のかすれの原因は、「話しすぎ」だけとは限りません。
喉の乾燥や日々の疲れ、年齢による変化などが重なって、くり返しやすくなることがあります。
まずは喉を乾燥させないよう意識し、生活習慣を見直してみましょう。
そのうえで、何度もくり返す人は、からだの内側から整える視点も取り入れてみてください。
漢方薬は、喉の状態や体質に合わせて選べる方法のひとつです。
ただし、声のかすれが長く続くときや、ほかにも気になる症状があるときは、別の病気が隠れていることもあります。
無理をせず、耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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