昔のアニメを見返していると、令和の感覚では思わず二度見してしまう描写に出会うことがあります。
お色気、過激な暴力、残酷描写…もちろん現在でも視聴できる作品はありますが、当時と同じ感覚で地上波に流すとなれば、かなり慎重な判断が求められそうです。
今回は、そんな時代の違いを強烈に感じさせる5作品を紹介します。
まいっちんぐマチコ先生
1981年から放送された、お色気コメディーの代表格、主人公は中学校教師・麻衣マチコ、男子生徒たちのいたずらによってスカートをめくられるなど、現在のテレビではかなり扱いづらい描写がギャグとして次々登場します。
昭和ならではの大らかさが炸裂した作品ですが、現代ならセクハラや教育現場での性的表現、毎回たわわな胸が露になる演出もあり、今では放送できない内容です。
ちなみに、テレビ東京がテレ東開局60周年を記念してにTVerなどで配信され、時代を超えて再び注目されました。
新作として同じ内容を夕方の地上波で放送できるかと聞かれれば……かなり難しそうです。
エスパー魔美
藤子・F・不二雄原作で、1987年からテレビアニメが放送された名作、中学生の魔美が超能力を使ってさまざまな事件や悩みに向き合っていく物語ですが、令和の視聴者が驚くのが、父親の絵のモデルとして魔美がヌードになる設定がありました。
作品の中では芸術として描かれていますが、主人公は未成年、現代の放送倫理や児童をめぐる表現への意識を考えると、そのまま新作アニメとして描くには極めて慎重な扱いが必要でしょう。
また、同級生の和夫が魔美の全裸を見たり触ったりするシーンもあり、これもまた完全にアウトです。
作品そのものは人間ドラマとして評価が高いだけに、時代による価値観の変化がよく分かる一作です。
魔法少女まどか☆マギカ
かわいい魔法少女アニメ……と思って見始めた視聴者を震撼させた衝撃作、物語が進むにつれ、死や絶望、自己犠牲など重いテーマが容赦なく描かれます。
さらに2011年3月の東日本大震災後には放送が一時中断、終盤には都市の破壊などを想起させる描写もあり、最終回までの放送が延期されました。
現在では視聴可能な人気作ですが、災害直後など社会状況によっては放送内容やタイミングへの配慮が強く求められることを象徴した作品でもあります。
ひぐらしのなく頃に
かわいいキャラクターに油断すると、とんでもないことになります。
2006年にテレビアニメ化された本作では、のどかな村を舞台に惨劇が繰り返され、殺人や拷問を思わせる凄惨な場面も登場。かわいらしい絵柄とのギャップは強烈でした。
当時、京都で16歳の少女が斧で父親を殺害する事件が起こり、この少女が「ひぐらし」に影響を受けたという報道がなされたため。事件報道など社会状況の影響から放送休止や変更が生じたこともあります。
現在でも高い人気を誇る作品ですが、刺激の強い場面を地上波でどこまで描けるのか…放送時間帯や表現方法を含め、現代なら慎重な判断が必要になる作品でしょう。
くりいむレモン
1984年に登場した成人向けOVAシリーズで、美少女アニメ文化やOVA黎明期を語るうえで知られる存在です。
ただし内容には明確な性的表現が含まれており、そもそも一般的なテレビアニメとは立ち位置が異なります。
その中でも特に人気があったのが「亜美」シリーズで、義理の兄妹が互いを思い合い一線を越えてしまう物語で、当時のアニメ市場が急拡大するなか、テレビ放送では難しい表現をビデオ作品だからこそ追求できたシリーズともいえるでしょう。
まとめ
テレビアニメ、深夜アニメ、OVAでは事情が違い、現在でも配信やソフトで視聴できる作品はありますが¥、一方で性的表現や残酷描写、未成年をめぐる描写など、社会の受け止め方が大きく変化したのも事実です。
昭和から平成、そして令和へ…アニメを見比べると、作品だけでなく日本社会の価値観がどう変わってきたのかまで見えてくるのかもしれませんね。
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