2000年代初頭、未来の乗り物として世界中の注目を集めたセグウェイ、体重移動だけで前後に進む革新的な乗り物は多くの人に衝撃を与え、街中の移動手段はセグウェイになるのではないか?と期待する声も少なくありませんでした。
しかし、そのセグウェイは2020年に生産終了となり、現在ではほとんど見かけることがなくなっています。
なぜ、普及することなく姿を消してしまったのでしょうか…。
セグウェイは未来を感じさせた革新的な乗り物だった
セグウェイが登場したのは2001年のアメリカ、立ったまま乗る二輪の電動モビリティで、それまでにない操作方法が大きな話題となりました。
ジャイロセンサーによる高度なバランス制御技術、当時としては非常に先進的な技術であり、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスなど、世界的な実業家たちも移動革命を起こす製品と言われ、大きく注目されていました。
しかし、話題性と実際の需要は別問題で、自転車より速いわけでもなく大きな荷物を運べるわけでもない、未来感はあるものの何に使うのか?曖昧で、重心移動による操作は、誰でも簡単に扱える乗り物とは言えませんでした。
高すぎた価格と電動キックボードの登場
セグウェイの発売当時の価格はアメリカで約65万円、日本では約95万円前後、一般の人が気軽に購入できる金額ではないにもかかわらず、公道で自由に走れない地域も多く用途も限定的でした。
またイメージ面での不運も続き、リコール騒動が発生したほか、海外ではセグウェイに乗っていたオーナーが事故で亡くなる出来事やスポーツイベントでセグウェイに乗ったカメラマンが選手に接触する事故なども報じられ、未来の乗り物よりも危険な乗り物という印象を持つ人も増えていったのです。
そんな中で登場したのが電動キックボード、電動キックボードは数万円程度から購入でき、軽量で折りたたみも可能、自宅への持ち運びもしやすく、セグウェイが長年かけて切り開いてきた電動モビリティ市場や法整備の流れを、電動キックボードが引き継ぐ形となりました。
高価で大きいセグウェイよりも、安くて持ち運びしやすい電動キックボードを選ぶ人が増えたのは自然な流れだったと言えるでしょう。
結果として、セグウェイは時代の主役になることはできず、2020年に生産終了となりましたが、その技術や発想は現在の電動モビリティへと受け継がれています。
未来を先取りしすぎた乗り物とも言われるセグウェイ、消えてしまった今でも、多くの人の記憶に「一度は乗ってみたかった未来の乗り物」として残り続けているのかもしれませんね。
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