かつて年末の風物詩だった宝くじ、しかし近年、「もう買わなくなった」「昔よりワクワクしない」という声が急増しています。
実際、宝くじの売上はピーク時から大きく減少し、若い世代を中心に宝くじ離れが進行中…なぜ人々は夢を買わなくなったのでしょうか?
夢よりも現実へ…宝くじ離れが深刻
年末ジャンボが発売されれば売り場には長蛇の列ができ、もし◯億円当たったら…と想像すること自体が娯楽だった時代があります。
特にバブル期から2000年代前半にかけては、一発逆転への憧れが今よりも強く、宝くじを買うことが国民的イベントのようになっていました。
実際、宝くじの売上は2005年に1兆円を突破しましたが、現在は状況が大きく変わっています。
スマホやYouTube、SNSの普及によって、多くの人がお金の知識を簡単に学べるようになり、NISAやインデックス投資、積立投資など、少しずつでも資産を増やす考え方が若い世代に浸透し始めたそんな中で、宝くじの期待値の低さが広く知られるようになります。
宝くじの還元率は約46%程度、つまり1万円分購入して平均的に戻ってくる金額は4600円前後とも言われています。
その結果、若い世代ほど、夢を買うより投資した方がマシでは?と考えるようになったのです。
本当に当たるの?広がる不信感と宝くじの闇
宝くじ離れが進む理由は、還元率だけではありません。
SNSやネット上では、本当に一般人に1等が当たっているのか?という不信感も年々強くなっています。
もちろん、抽選自体は公開形式で行われていますが、一方で「高額当選者を見たことがない」「周囲で当たった人を聞いたことがない」という感覚から、出来レースではないか?という陰謀論まで出てしまう状況になっているのです。
さらに、宝くじは地方自治体が発売元ですが、実際の販売や管理業務は銀行や関連企業に委託されています。
その中には、情報公開が少なく実態が見えにくい企業も存在するとされ、公共性が高いのに透明性が低いと不信感を抱く人も少なくありません。
仮に高額当選したとしても、幸せになれるとは限らないという現実もあり、宝くじは「当たれば人生勝ち組」という単純な話ではなく、大金によって人間関係や人生そのものが壊れてしまう危険性も含まれます。
こうした情報がSNSを通じて広がったことで、宝くじはリスクの方が大きいという印象を持つ人が増えていったのでしょう。
まとめ
当たるかもしれないというワクワク感は今でも宝くじ最大の魅力ですが、その夢に対して、本当に見合っているのか?を冷静に考える人が増えた結果が、現在の宝くじ離れなのかもしれません。
それでも年末になると、つい売り場を見てしまう…宝くじには、合理性だけでは語れない不思議な魅力が今も残っているのは確かでしょう。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)