6月4日は「虫歯予防デー」ですね。だれでも気づかないうちにかかってしまう虫歯や歯周病。
進行すると口臭の原因にもなりますし、菌が子どもに感染してしまう可能性もあるのです。
口臭の原因や虫歯、歯周病について確認してみましょう。
6月4日は「虫歯予防デー」ですね。毎年6月4日から6月10日までの1週間は「歯と口の健康週間」にもなっています。
虫歯には臭いがありますので、お子さんの口のにおいで虫歯に気がついたというご家庭もあるかもしれません。
人の口臭にはよく気が付くけれど、もしかしたら自分も本当は口臭があるのかもしれません。
口臭には原因によって臭いが異なりますし、口の中の菌が子どもにうつってしまう可能性もあります。
口臭の主な原因を見てみましょう。
目次
スポンサーリンク
[1]女性独特の口臭
女性の場合は妊娠の時期、月経の時期、更年期の時期など、女性ホルモンのバランスが変わるときに口臭が強くなる傾向があります。
更年期になると「ドライマウス」になる女性も多くなりますし、ストレスの多い状況でも唾液の量が減り、口が乾燥しやすくなります。
唾液の分泌が減少すると口臭だけでなく、むし歯や歯周病にかかりやすくなってきますのでこまめな水分補給を心がけるようにしましょう。
便秘が口臭に
女性に多い便秘ですが、便秘していると腸に溜まったガスが口臭になることがあります。
便の臭いは腸の壁を通りぬけてしまうので血液の中に入ってしまうのです。 血液に入った臭いは肺を通って口から出てきます。
便秘中はおならも発生しやすいため、便に含まれる水分やおならの臭いまで口臭になってしまうのです。
食物繊維などを多めに摂取し、乳酸菌などの発酵食品を積極的に取り入れるようにしてみましょう。
関連記事
歯を磨いたのに子供の口がにおうかも…気が付いたことはありませんか? 歯みがきしていても歯のトラブルは起きるもの。その他にも口臭の原因があるのです。 子どもだから大丈夫、と思い込まずに対策してあげましょう。 磨いたのに 毎日歯[…]
[2]だれにでも起きる口臭
朝起きた時、子どもの口が臭うことに気がつくことがあります。このような起床時の口臭は、誰にでも起きる種類の口臭です。
眠っている間に細菌が増殖し、臭いを発するためです。
また、舌の表面が白くなる「舌苔(ぜったい)」も舌の上に溜まった雑菌などが原因で増えやすくなります。
歯磨きをして舌をきれいにしていると口臭も軽減しますので「舌ブラシ」などでお手入れを心がけましょう。
■おすすめの舌ブラシ
関連記事
6月4日は「虫歯予防デー」。集団歯科健診の結果に、今年も悩まされたり。歯のケアは大切な生活習慣ですので、子どものうちに身につけてもらいたいですね。便利な歯磨きグッズや、虫歯を防ぐケアサプリ、効果の高いL8020乳酸菌についてご紹介します。[…]
スポンサーリンク
[3]内臓疾患の口臭
呼吸器系や消化器系の病気で口臭が起こる場合もあります。
胃の不調の場合は生ゴミのような臭いとなり、肝臓の場合は魚のような臭いになります。
疲労がたまって腎臓が不調の場合はアンモニア臭がして、糖尿病の人の場合はリンゴが腐ったような臭いとなります。
口臭の中に病気が隠れているケースも考えられますので、家族内で気がついたらお互いに注意していきましょう。
関連記事
ここ数年、テレビや雑誌をみていても良く耳にする「腸活」腸を健康にすると良い事がたくさんあるそうです。 最近では「乳酸菌」入りの食品がブームとなっている模様。 さて、一体「腸活」とは何だろう?どのようにすればいいのかな?どんな効果があ[…]
育児中は要注意!「虫歯菌」のこと
赤ちゃんはほぼ無菌状態で生まれてきますが、乳歯の奥歯が生えてくるおおよそ18カ月から36カ月までの間は特に注意が必要な時期となっています。
むし歯の原因となるミュータンス菌が親子感染しやすい「感染の窓」と呼ばれる期間なのです。
むし歯菌(ミュータンス菌)が感染しても、すぐにむし歯ができるわけではありませんが、
お菓子などを食べる頻度や歯みがきなどの習慣によって虫歯になりやすくなるのです。
対策法
スプーンやフォークにもむし歯菌が付着していることがあります。
親が気を付けていても、子どもが親のペットボトルを飲もうとしたり、親のスプーンを欲しがることもありますので注意が必要です。
コップや食器類を使い分けながら、歯みがきを習慣化していくなど生活習慣を整えるようにしましょう。
関連記事
愛しい我が子を見ているだけキスしたくなりますよね。チューしたくなりますよね。しますよね。しかし、赤ちゃんにキスすることで虫歯菌がうつると言われています。それってホントなの?について調べてみました。 赤ちゃんにキスすると虫歯がうつる[…]
「歯周病菌」がうつる時期
歯周病菌も家族内で感染しやすい菌です。
親が歯周病菌をたくさん持っていると、子どもにうつりやすい状況になります。
歯周病菌が口の中に住みつくのは乳歯が生える生後6カ月頃からですが、赤ちゃんは歯の本数も少なく唾液が多いため、通常、なかなか気づくことができません。
しかし、乳歯が生えそろう2歳台は歯周病になりやすい期間といわれています。
虫歯菌と同じように対策していくことが重要です。
歯周病とは
歯と歯ぐきの境目に起こる炎症が歯肉炎で、歯肉炎が悪化すると歯周炎となります。
歯肉炎と歯周炎をまとめて「歯周病」と定義されています。
大人がかかるイメージの歯周病ですが、歯周病は自覚症状の少ない慢性炎症で、その始まりは子ども時代にあると言われています。
気づかないうちに感染したり、歯みがきが不十分なために発症し、じわじわと進行していくのです。
軽度の歯肉炎は10代後半から増え始め、30代~40代で悪化していきます。
中には中学生頃からなる「若年性歯周炎」という歯の病気もありますので注意が必要です。
歯周病は子ども時代に発症して年月をかけて悪化してしまった姿なのです。
まとめ
だれでも気づかないうちに、虫歯や歯周病が進行して臭いを発しているかもしれません。
また、菌が子どもに感染してしまうと、成長につれて影響が出てきます。
子育て中の親ほど、子どもと一緒に歯磨きをしたり、歯科を定期的に受診するなど健康な歯を保つように心がけましょう。