防虫スプレー、シャンプー、湿布薬などに含まれる「表示指定成分」。ポイントは”経皮吸収率”の高さや、配合されている成分。身体を大切にしたい時期だからこそ、いつも使っている商品の成分表示をじっくり見てみませんか。
目次
スポンサーリンク
皮膚から入ってくる影響
身体には防御機能が備わっていて、様々な物質から常時、身体を守っています。身体に影響を与える物質は、口や鼻からだけでなく、皮膚表面からも入ってきます。 皮膚を通過して影響してくる成分では、以前、虫よけスプレーに配合されていた”ディート”などが有名です。現在ではこの成分を使っていない安心成分の虫よけスプレーが主流になっています。 身体への影響はすぐに目には見えないものですから、妊婦さんや小さいお子さんがいるご家族は知識を持って、気をつけたいものですね。
シャンプーの成分
シャンプーの裏の成分表示を見てみると、洗浄力や美髪の効果を高めるため、数多くの成分が配合されています。髪を柔らかくする、指通りを良くするためなど、効果を高めるために配合されているのですが、一部の成分は、皮膚刺激という面も持っています。 たとえばアレルギー症状ですが、ほんの少量でも反応してしまう人と、全く何ともない人がいます。アレルギーや身体への影響はすぐには目に見えず、触れてから直後に症状が出てくるとは限らないため、見逃しがちになります。
産後のケアにおすすめの記事
【助けて~】ヤバい悲しい!産後ママを襲う抜け毛(薄毛)その原因と対策は?口コミで人気のシャンプー5選注意するポイントは、皮膚からの吸収率
皮膚が物質を吸収する割合を”経皮吸収率”と言います。この割合は、腕の皮膚を”1”とすると、頭皮はその数倍にもなります。 また、口から有害物質が体内に入っても身体の防御の仕組みで約90%は体外に排出されますが、皮膚を通過したものは、10%程度しか体外に排出されないとも言われています。 こういう点から、とくに妊娠中はシャンプーなど頭部に使う製品に注意が必要ではないかとされています。
表示指定成分
「表示指定成分」とは、国で定められた注意成分で、特に有害性が高いとされる化学物質のこと。これらを製品に添加した際は商品に表示することが義務付けられています。 身体への影響を注意したい妊婦さんにとっては日ごろ使っている製品に添加されているかどうか気になるところです。
スポンサーリンク
成分表…注目成分は「界面活性剤」
製品の裏には成分表が記載されています。 例えばシャンプーによく添加されているのが「ラウリル硫酸Na」など。この成分は、汚れをしっかり落とすために配合されている”界面活性剤”で、表示指定成分になります。 その他、「ラウリル硫酸〇〇」「ラウレス硫酸〇〇」「〇〇スルホン酸Na」など、成分が持つ効果の面が高いため、必要性があって配合されているのですが、妊娠中の身体には注意が必要なものと言えそうです。
安心なシャンプーとは
身体を大切にしたい時期ですので、妊娠前や妊娠中は髪や頭皮に近いアミノ酸由来のシャンプーなどが良さそうです。ただし、慣れない成分のシャンプーは使い始めは泡立ちが悪く感じることが多いようです。 そのような使い心地や洗浄力の向上のために様々な物質が工夫され、添加されているのですね。
他のものは大丈夫?
その他、自身が良く使う製品について表示をじっくり見てみましょう。 最初にお話しした虫よけスプレーは安全な成分の物が一般的になっているため、古いスプレーは使わないようにして、新しい製品を使うときも、吸い込んでしまわないよう気をつけます。また、捻挫や肩こりの時の湿布(外皮用剤)についても、注意が出されています。 医師・薬剤師に相談する等、使用の際には十分注意しましょう。
厚生労働省はケトプロフェンのテープ剤を含む外皮用剤について妊娠後期の女性への使用を禁忌とするなどの使用上の注意の改訂を指示しました
via amzn.to
出来る範囲から
妊娠中は、洗剤は肌にやさしいものに替えてみるなど、始めやすいところから、無理のない範囲で少しずつ工夫していきましょう。