きちんと知りたい!子どもの発達障害…ADHD・自閉症・LD・アスペルガーなど

きちんと知りたい!子どもの発達障害…ADHD・自閉症・LD・アスペルガーなど

自分の子どもを他の子とくらべた時「あれ?うちの子ってなんか変わってる?」と思う時ってありますよね。心配性のママやパパは、その時点で発達障害(ADHD・自閉症・LD・アスペルガーなど)を疑ってしまうかも。きちんと知識を持っておけば、余計な心配をせずに済みますし、逆に障害の早期発見につながることもあります。今回は、発達障害の正しい知識を解説します。

 

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発達障害とは

発達障害といっても、自閉症スペクトラム障害(広汎性発達障害、アスペルガー症候群、自閉症など含む)、注意欠陥多動障害(ADHD)、学習障害などなど、様々な分類があります。うつ病などの精神疾患を合併または二次障害として発生していることも多いです。同じ診断名がついても、個々の子どもにより症状は千差万別で、適切なアプローチもそれぞれ異なります。そういう意味では、そもそも診断名をつけること自体が重要でないかもしれません。
発達障害と一口に言っても、その中にはいろいろな障害が含まれています。そして、それぞれの障害を持つお子さんをくらべると、同じ障害でも苦手なことやできることが違ってきます。病名でひとくくりにするより、その子自身を見てあげるのがいいのかもしれませんね。

ADHDってこんな障害

#1 小児期「ADHDの正しい理解のために」

子どものADHDとはどういうものかをわかりやすく解説した動画です。
注意欠陥(欠如)・多動性障害(attention deficit/hyperactivity disorder、ADHD)とは、主に、集中できない、作業を途中で投げ出す、そわそわしている、すぐに歩き回るなどの症状を認め、その症状のために、社会生活上の困難を来す疾患である。
疫学については、男子に5~6倍多いこと(筆者の外来では8倍)、頻度としては12歳未満では5~10%とする報告が多い。
不注意優勢、多動・衝動優勢、その両方を併せ持つ混合型がある。
男の子に多い障害で、集中できない・よく動いてしまうことが特徴の障害です。
私もADHDの子と5時間ほど一緒に過ごしたことがありますが「集中できない」「よく動いてしまう」というのは、「うちの子落ち着きがないわ~」というのとは全く違うんだな、という感想を持ちました。

自閉症ってこんな障害

3歳前後から表情が不自然で親とも目を合わせない、甘えないなどの症状がみられます。言葉の遅れで気づかれることもあります。質問をすると、オウム返しに繰り返すこともよく見られます。自分のほしいものがあると、言葉では伝えず、相手の腕をそこまで持っていくという動作(クレーン現象)も特徴的です。 また、まわりの同世代の子供に無関心で、「ごっこ」遊びが苦手です。身体をゆすったり、手をひらひらかざすなど、単調な繰り返しのある行動を好みます。自分の決まったやり方が中断されたりじゃまされたりすると、かんしゃくを起こし、パニックに陥ったりします。
自閉症と一口に言ってもその障害の症状は幅広いですが、代表的なものは上記に挙げた症状です。他に、触られるのが苦手、特定の音が苦手といった子もいます。
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LDってこんな障害

学習障害は1999年に旧文部省により、「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するまたは推論する能力のうち特定のものの修得と使用に著しい困難を示すさまざまな状態を指すものである。
学習障害は、その原因として中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や環境的な要因が直接の原因となるものではない」と定義付けられています。
知能の遅れはないのに、特定のことが不得意であるという障害です。その割合は、全児童の2~3%と非常に高い数字となっており「隠れLD」が多くいるとされています。

 

アスペルガーってこんな障害

アスペルガー症候群は女性よりも男性の割合が多く、約4分の3が男性です。
先天的な障害であり、親のしつけや愛情などが原因ではなく、脳機能の障害と考えられています。
現在は明確な原因がわかっていません。
アスペルガー症候群は、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを察したり、他の人の思いに共感する、こだわりがあるという症状はありますが、言語障害や知的障害がないために障害があるようには思われず、「変わった人」「個性的な人」というイメージを持たれる場合が多いです。
そのため、理解や支援を得にくいという面がありますが、アスペルガー症候群は周囲のサポートの必要な障害であり、周囲の理解が必要なのです。
男性に多く、感情面に関して苦手なことがあるのがアスペルガー症候群です。
「変わった人」というイメージを持たれやすく、人によっては「自分の興味のあることだと際限なく話す」という人もいるようです。



子どもが発達障害を持つ親たちの声

自閉長男も同じ特性を持っているようで、ものすごく本を読むしスピードも早い。で、どんな話か聞いても直後は答えないんだけど少ししてから感想を話し出す。そして気に入ったら何度も繰り返し読んでいる。

— トツカマコ@フリーライター (@himerdic) May 16, 2017

 
発達が少しいびつなのがうかがえますが、ママはそれを「特性」ととらえています。
「障害」というよりも、素敵な言葉ですよね。

私たちには、二人の子供がいます。上の子は自閉症です。下の子はアスペルガーです。知的障害は、上の子だけですが。親は辛いです。妻は、それで、人格障害が表面化しました。

— 三木信二 (@necono17) May 15, 2017

 
そして、やはり綺麗事だけでは片づけられないという現実も。
二人の発達障害を持つ子どもを抱えたこのご夫婦は、奥様が辛い思いをされたようです。
正しい知識を持って、自分の子を心配しすぎず、かといって兆候は見逃さずに。
もし身近に障害を持つ子がいれば、できる範囲で手助けをしてあげましょう。

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