若いころから痩せ型な人ほどメタボリスクが高い?知られざる内臓脂肪の怖さ

最近おなか周りが気になり始めた人はいませんか?

「自分は太りにくいから大丈夫」と若いころの生活を続けていると、知らないうちにメタボになってしまうかもしれません

メタボはからだにさまざまな悪影響を与える危険な状態です。

取り返しのつかないことになる前に、早めに対策していきましょう。

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メタボとは?

メタボ(メタボリックシンドローム)とは、運動不足や肥満などが原因となる生活習慣病の前段階の状態です。

以下の3つに当てはまる人はメタボだと定義されます。

<メタボの定義>

腹囲周囲径:男性85cm以上、女性90cm以上

内臓脂肪面積:男女ともに100cm²以上
身体症状(2つ以上当てはまる)

  • 脂質異常症(高中性脂肪血症):150mg/dL以上 or 低HDLコレステロール血症40mg/dL未満
  • 高血圧:収縮期血圧 130mmHg以上 or 拡張期血圧 85mmHg以上
  • 高血糖:110mg/dL以上(空腹時)

便利で飽食な今の時代、どんな人でもメタボになる可能性があります。

食習慣や運動習慣に自信がない人は、この機会に自分の生活を見直してみましょう。

メタボの怖いリスク

メタボの人は健康な人より病気や死亡のリスクが高くなります。

たとえばメタボの人は、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化の危険因子である肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常を併せ持っていることが多いといわれています。

4つの危険因子がそろうことで、動脈硬化のリスクが最大31倍高くなったという報告もあります。(※1)

そのため、4つの危険因子それぞれの程度が軽くても油断は禁物です。

「痩せ体質だから」と油断していませんか?

自分は昔から痩せているから大丈夫と思っている人は要注意。

若いころに痩せていた人ほど中年になってから太りやすいのを知っていますか?

ある研究では、若いころに痩せていた人は中年太りしやすく、内臓脂肪がたまりやすいことが分かりました

その理由は、脂肪細胞の数にあると考えられています。

脂肪細胞の数は、胎児期・乳児期・思春期に集中して増えるといわれています。

若いころに痩せていた人は脂肪細胞の総数が少ないため、中年太りで増えた脂肪を皮下に蓄えることができず、内臓の周りに蓄積してしまうのです。

痩せ型の人ほど内臓脂肪がつきやすいため、油断しているとあっという間にメタボになってしまうことも。

習慣化したいメタボ対策3つ

メタボの予防策として最も大切なのは、食習慣と運動習慣を見直すことです。

適度な運動も大切ですが、まずは生きるために必要不可欠な食事の見直しからはじめてみましょう。

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1.日ごろの食生活を振り返る

毎日食べたものをメモに残していくレコーディングは、メタボ対策に効果が見込める習慣です。

自分がいつ・何を・どれくらい食べたのかを可視化することで、客観的に自分の食習慣を見直すことができます

レコーディングに慣れてきたら、おおよそのカロリーや食べた時間も一緒に記録してみましょう。

レコーディングで自分の食習慣を振り返ることで、「今日は食べすぎた」「食事の時間が遅かった」など食事の偏りや傾向に気づくきっかけになりますよ。

2.よく噛んで食べる

最近の研究で、よく噛んで食べない人はメタボになる確率が2.2倍上がるという結果が発表されました。(※2)

ものを噛む力が弱い人は、野菜などの固いものより、米や麺類など柔らかい炭水化物を好む傾向にあります。

これらの食べ物は体内で大量のブドウ糖に変わるため、からだが糖を分解しきれず、メタボを加速させるのではないかと考えられています。

しっかり噛むことで満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことが可能です。

食事はよく噛んで食べましょう。

3.漢方薬を飲む

メタボ対策には根本改善が期待できる漢方薬もおすすめです。

メタボの対策には、

  • 脂肪や糖の吸収を抑える
  • 脂肪の燃焼を促す
  • 血流をよくして基礎代謝を上げる
  • 自律神経を整えてストレスによる過食や血圧上昇を防ぐ
  • 血圧を下げる

といった漢方薬を選び、肥満や高血圧、高血糖などにアプローチするとよいでしょう。

自分の体質に合った漢方を飲むことで、体内のバランスを整えて、ダイエットや健康管理に役立てることができます。

メタボ対策におすすめの漢方薬

  • 大柴胡湯(だいさいことう)

からだの余分な熱を取り除き、エネルギーの流れをよくして、脂質代謝を改善する漢方薬です。

便秘がちな人やおなかの張りが気になる人におすすめです。

ダイエット中のイライラや、ストレスによる過食のある人にも処方されます。

  • 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

余分な老廃物の排泄をしやすくし、代謝をあげて脂肪燃焼を促す効果が期待できます。

食欲が旺盛で、おなかに脂肪がたまりやすく、便秘がちな方におすすめです。

漢方薬は症状の根本改善を得意としているため、症状の改善はもちろん、脂肪のつきにくいからだへの体質改善が期待できます。

また、漢方薬は、決まった時間に決まった量を飲むだけなので、日々の生活にとり入れやすいのも魅力の1つです。

最近は、オンラインで自分にあった漢方薬を見つけられる「あんしん漢方」というサービスもあるため、病院や薬局に行く時間がない人でもはじめやすいのもうれしいですね。

症状が深刻になる前に、メタボになりにくいからだを内側から作っていきましょう。

まとめ

若いときに痩せていた人ほど、内臓脂肪がつきやすいという研究もあるため、痩せている人でも油断は禁物です。

メタボはさまざまな病気のリスクが上がる危険な状態。

食生活や運動習慣を見直して、健康なからだを維持しましょう。

公式|あんしん漢方

参考サイト
(※1)メタボリックシンドローム|SBS静岡健康増進センター
(※2)「よく噛めない」男性はメタボになりやすい 高血圧は3倍超、高血糖は2.7倍に増加|一般社団法人 日本肥満症予防協会

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

公式|あんしん漢方(オンラインAI漢方)

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