シミ対策というと、日焼け止めを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
でも実は、シミを予防するには日焼け止めだけでは不十分なんです。
日焼け止めを使っていれば十分、なんて思っていると、知らず知らずのうちにシミが増えてしまうかもしれません。
シミは外側からと内側から、両方からアプローチしてケアすることが大切です。
この記事では、シミの原因、シミが気になる人がやるべき3つのインナーケアを、薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきました。
これ以上シミが濃くなったり増えたりしたらどうしよう……
36歳の晴香さん、会社員の方からのお悩みです。
「30代前半から、少しずつシミが出始めたのですが、最近とくに、目の周りや頬などのシミが濃くなってきたように感じています。
今はメイクで隠せるくらいの濃さですが、これからますます濃くなっていくのではないかと不安に感じています。
それと、肌表面に出てきていないシミ予備軍が肌の内側に潜んでいるという話を聞いて、ますます心配になってきました。
これまでの私はシミ対策をしていなかったのですが、何か始めないとと、焦りを感じています。
クリニックのシミ治療も調べましたが、メニューが高いイメージがあって……まずは、自宅でできるケアから始めたいのですが、何をすればいいのでしょうか」
晴香さんのように、30代になってシミが気になり始める人は多いと思います。
シミがあると自分の肌に自信が持てませんよね。
多くの女性にとって悩みの種であるシミ。
そんなシミの原因と、今から取り入れられるシミのケア方法をご紹介します。
そのシミは老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)かも
20~30代から濃くなってくるシミを、老人性色素斑といいます。
紫外線がよくあたる頬、こめかみ、手の甲などにできるのが特徴です。
ただ、紫外線にあたってすぐにシミができるわけではありません。
肌に紫外線が当たったとき、肌を守るために生成されるのが黒色メラニン。
この黒色メラニンがシミのもととなるのですが、本来、この黒色メラニンは肌のターンオーバーによって排出されます。
しかし、紫外線を過剰に浴びたり、加齢によって肌代謝の機能が低下すると、黒色メラニンがターンオーバーで排出しきれなくなって肌に残ってしまいます。
この肌にたまった黒色メラニンが肌の表面に出てきたものが老人性色素斑、いわゆる「シミ」といわれているものです。
この夏必須のシミ対策3つ
シミ対策の基本は、日焼けをしないことです。
日焼け止めは必ず使用しましょう。
日傘や帽子、サングラスなども紫外線を物理的にカットできるので、おすすめです。
そのうえで、これからご紹介するシミ対策3つも取り入れてみましょう。
ターンオーバーを促進させる
肌のターンオーバーを促進させることで、シミの原因となる黒色メラニンを体外に排出することができます。
大豆や小麦などに多く含まれるL-システインには、肌のターンオーバーをサポートする働きが期待できます。
また、生活習慣が乱れると、肌のターンオーバーのサイクルも乱れます。
規則正しい生活を心がけましょう。
抗酸化作用のある栄養素を摂る
紫外線を浴びると、肌に活性酸素が発生します。
この活性酸素によって黒色メラニンが酸化されると、シミが濃くなってしまいます。
酸化した黒色メラニンを元に戻すには、抗酸化作用のあるビタミンCを摂取するといいでしょう。
ビタミンCはレモン、イチゴ、アセロラ、キウイといったフルーツに多く含まれます。
また、アボカドなどに含まれるビタミンEには、ビタミンCの働きを助ける効果が期待されるので、一緒に摂取するといいですね。
漢方薬を活用する
食事によるインナーケアだけでは不安という方や、シミのお悩みの根本治療を目指したいという方には、漢方薬の服用もおすすめです。
シミ対策には、「血行不良を改善して肌へ栄養を届ける」「ホルモンバランスの乱れを整える」「水分代謝を促して、老廃物を排出する」といった働きのある漢方薬を選び、シミの原因となる肌のターンオーバーの乱れにアプローチするといいでしょう。
漢方薬は肌をからだの内側から根本改善することで、透き通った艶肌へと導いてくれます。
<シミ対策におすすめの漢方薬>
- 桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
シミやニキビなどに用いられる漢方薬です。
血流を改善し、肌へ栄養が行き渡るようにする働きがあります。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
シミやニキビ、しもやけなどに用いられる漢方薬です。
血流を改善し、からだを温めることで、肌へ栄養や潤いが行き渡るようにする働きがあります。
服用する場合は、まず専門家に相談しましょう。
専門家ってそもそも誰? どこに相談するの?
そう思われた方は、まず、オンラインで個別相談ができる「あんしん漢方」というサービスを試してみるのはいかがでしょうか。
あんしん漢方は、漢方薬のプロがAI(人工知能)を活用し、あなたに効く漢方薬を見極めてくれるサービスです。
プロの選択した漢方薬は、自宅に郵送されるので、店頭に取りに行く手間がいらないのも魅力です。
まとめ
シミ対策は、日差しの強い時期だけでなく、年間を通じて行いましょう。
日焼け止めや日傘を使用したうえで、インナーケアも取り入れることが大切です。
ビタミンCやビタミンEが含まれるフルーツなどを、普段の食生活に取り入れてみてください。
もっと根本的な治療を目指したいという方は、漢方薬を服用するのもおすすめです。
内と外の両方からアプローチして、美しい肌をキープしていきましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|山形ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師を経て食養生の大切さに気付く。
牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニューも開発。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」で薬剤師を務める。
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