会社や家で、何度も何度もトイレに行きたくなってしまう。
そんな悩みはありませんか?
トイレの回数が多いと、周囲の目も気になってしまいますよね。
じつは、こまめにトイレに立つ習慣そのものが、頻尿の原因になっているかもしれません。
今回は、50代前後の男性が気になる「頻尿」について解説します。
男性は50代から過活動膀胱が増える
一般的に、頻尿の原因として多いのが「過活動膀胱」です。
過活動膀胱とは、膀胱の障害のことで、文字通り膀胱の活動が過剰になってしまう病気です。
尿が膀胱に十分にたまっていなくても何度もトイレに行きたくなる「頻尿」、急に尿意を催す「尿意切迫感」、間に合わなくて漏れてしまう「切迫性尿失禁」などの症状があります。
過活動膀胱は50代になると増える症状で、目安としては、「日中の活動時に8回以上」(※1)トイレに行く場合は過活動膀胱の疑いが。
過活動膀胱の原因は突発性で不明のことが多く、ストレス由来によるもの、加齢変化によるもの、前立腺肥大や脳、脊髄神経の疾患が原因で発病するものがあります。
頻尿の改善には「ガマン」が重要
必要以上に水分を摂取しすぎると過活動膀胱の原因になるので、まずは1日どれだけ水分を摂取しているかを意識してみましょう。
コーヒーや緑茶など、カフェインが含まれるものは利尿作用を促進し、トイレの回数が増える原因になります。
1日の目安水分摂取量は1.2Lです。(※2)
ただし、水分摂取量が少なすぎると脱水症状の原因になるので気をつけましょう。
頻尿になると、すぐにトイレに行ける状況を確保してしまうことでガマンができなくなる人が多いといわれています。
過活動膀胱を改善するには、意識を変え、ガマンする訓練をすることが大事です。
続いては、「膀胱訓練」について解説します。
膀胱訓練のやり方
膀胱訓練とは、排尿間隔を少しずつ伸ばすことで膀胱容量を増やし、過活動膀胱を改善する方法です。
まずは5分程度の短時間のガマンから始めて、10分、15分と少しずつ伸ばしていきましょう。
最終的には2~3時間、排尿間隔を空けることが目標です。
ただし、別の病気が起因している過活動膀胱の場合、膀胱訓練が向かない場合があります。
もし改善の兆しが見られなかったり、明らかに異常を感じたりする場合は、なるべく早いうちに泌尿器科や内科などを受診してください。
頻尿には漢方薬の服用もおすすめ
頻尿の緩和には漢方薬もおすすめです。
漢方薬は毎日服用するだけで済むので、生活習慣を大きく変える、トレーニングを行うなどの負担がないのも特徴です。
また、漢方薬は植物、鉱物といった自然由来の生薬をもとに作られていて、一般的に西洋薬よりも副作用のリスクが低いといわれています。
頻尿対策には、「からだを温め、水分代謝を整える」「自律神経の乱れを整え、排尿をコントロールしやすくする」「加齢で衰えた膀胱の機能を高め、緩んだ筋肉を引き締める」といった働きのある漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
頻尿の緩和におすすめの漢方薬
- 猪苓湯(ちょれいとう)
膀胱の働きを高めて尿をとどめることで頻尿に働きかけるとともに、膀胱や尿道の炎症を取り去ることで、血尿、排尿痛、膀胱炎にも用いられます。
- 清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
泌尿器系の機能を高めることで、尿の産生を正常にさせて、頻尿や残尿感などに働きかけます。
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢によって衰えた腎臓、膀胱の働きを助けることで、夜間頻尿のほか、排尿困難や尿漏れなど尿に関わるトラブル全般に働きかけます。
漢方薬は、体質との相性もとても重要です。
漢方薬を使用しても、体質に合っていなければ本来の効果が出ないどころか、副作用が起こる場合もあります。
漢方薬を選ぶ際は、医師や薬剤師などの漢方の専門家に相談するのがいちばんです。
もっと気軽に漢方薬を使用したい場合は、オンラインで利用できる「あんしん漢方」がおすすめです。
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医師や薬剤師によるサポート体制や、定期的な体質、体調、症状チェックの徹底により、漢方薬を安心して使用できる環境が整っています
まとめ
頻尿をもたらす過活動膀胱にはストレスや生活習慣、病気などさまざまな原因があります。
トイレに行く頻度を減らすには、膀胱訓練がおすすめです。まずは、少しずつ排尿間隔を空け、頻尿を克服していきましょう。
公式|あんしん漢方
【参考サイト】
(※1)久光製薬「過活動膀胱とは?|排尿トラブルのお悩みに知る過活動膀胱」
(※2)サントリーウエルネスオンライン「一日に水はどれくらい飲めばいい?摂取量の目安とおすすめの摂取タイミング – 健康情報コラム」
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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