もうすぐ夏本番。気温の上昇に伴って心配になってくるのが「熱中症」です。
熱中症というと、汗をたくさんかくスポーツや、レジャー中になるなどのイメージが強いですが、気をつけたいのが「かくれ熱中症」です。
かくれ熱中症とは、気づかないうちに進行している熱中症のこと。
この記事ではかくれ熱中症の症状や危険性、予防方法などについて解説いたします。
かくれ熱中症に注意
熱中症とは、体温調節機能がうまく働かなくなり、からだに熱がこもってしまう状態のこと。
「長時間高温多湿な環境にいて体温が上昇する」「発汗や水分摂取不足による脱水状態」「暑い環境にからだが慣れていない」などの原因により発症します。
また、暑さや喉の渇きなどの自覚がないまま熱中症になる「かくれ熱中症」にも注意が必要です。
単なる夏バテや睡眠不足での体調不良と思っていたら、「実は熱中症だった」ということもあります。
室内でも熱中症になることがあるため、夏場はこまめな水分補給と環境調整が大切です。
熱中症を未然に防ぐチェック方法
熱中症を防ぐために、脱水状態をいち早く発見するセルフチェック方法を覚えておくと役に立ちます。
＜セルフチェックのポイント＞
- 爪を押したあと、白色からピンク色にもどるまでに3秒以上かかる
- 手の甲の皮膚をつまんで離すとき、3秒以上戻らない
- 尿の色が黄色～茶色でいつもより色が濃い
仕事中や家事・育児の合間に適宜チェックするといいでしょう。
熱中症になりやすい人
熱中症の発生には、体調・環境・行動などさまざまな要素が関係しています。
高齢者や乳幼児はとくに熱中症になりやすい傾向にあるので注意が必要です。
また、その日の体調や体質などによって熱中症リスクが上がることも。
ここでは、見落としがちな熱中症リスクを紹介します。
＜実はこんな人も熱中症になりやすい＞
- 寝不足
- 体調不良
- 運動不足
- 低栄養状態
- 暑さに慣れていない
- 糖尿病や精神疾患などの持病がある
「いつも大丈夫だから今日も平気」と思っていても、寝不足や運動不足など生活習慣の乱れがあると熱中症になりやすいので油断は禁物です。
漢方薬による熱中症予防
熱中症の予防や軽度の熱中症には、漢方薬も効果的です。
熱中症の原因は、過剰な発汗による水分代謝の乱れやからだに熱がこもっていること、熱、胃腸の働きの低下と考えられています。
熱中症対策には
「体内の水分バランスの乱れを整えて、脱水を防ぐ」
「水分の循環を良くしてからだに必要な水分を届ける」
「からだの熱を冷まして喉の渇きやほてりを鎮める」
「暑さで弱った胃腸を元気にして体力を回復させる」
といった漢方薬を選ぶといいでしょう。
からだの内側からケアできる漢方薬なら、毎日飲むだけで熱中症になりにくいからだを目指せます。
熱中症対策におすすめの漢方薬
- 五苓散（ごれいさん）
必要な部分に必要な水分を巡らせて、体液のバランスを整えて、暑気あたりに効果を発揮します。
喉の渇きやむくみ、めまい、吐き気、頭痛、倦怠感などにお悩みの方におすすめです。
- 白虎加人参湯（びゃっこかにんじんとう）
からだの熱を冷まして、熱感や口渇が強い方のほてりや、喉の渇きを抑える漢方薬です。
漢方薬は種類が多く、自分で選ぶのは難しいという方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、オンラインで漢方薬の専門家が相談にのってくれる「あんしん漢方」がおすすめです。
自分に合った漢方薬で、熱中症をはじめとした気になる症状の予防や体質改善を目指しましょう。
まとめ
熱中症は高温多湿な環境や水分不足だけではなく、体調不良や寝不足など、その日のからだの状態も原因となります。
気づかないうちに症状が進行する「かくれ熱中症」にも要注意。
普段から生活習慣を整えることが熱中症対策に効果的です。
漢方薬も使いながら、熱中症知らずの夏を目指しましょう。
公式｜あんしん漢方
＜この記事の監修者＞
あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師｜碇 純子（いかり すみこ）
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士（薬学） / 博士（理学）
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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