今年も暑い季節がやってきました。
そろそろ夏物の服の出番ですが、薄着になるには自分の体形に自信がもてない……ダイエットを始めてもなかなか痩せられない……そんな風に悩んだ経験はありませんか?
実はダイエットには心の動きや、からだの状態が密接に関係しているんです。
心とからだを整えることがダイエットの基本。
この記事では、ダイエットをする人が絶対知るべき心とからだの整え方を薬剤師の山形ゆかりさんに教えていただきました。
痩せられない自分に自己嫌悪
32歳の美穂さん、会社員の方からのお悩みです。
「最近、ダイエットと健康のために、玄米菜食の生活と適度な運動を心掛けるようになりました。
継続するのは大変ですが、続けていると体調がよくなり、体重も落ちてきたと感じます。
でも、友達との飲み会があると、楽しくて、ついつい飲みすぎたり、食べすぎたりしてしまうんです。
飲み会から帰宅すると、せっかく健康的な生活を送っていたのに……という自己嫌悪が襲ってきます。
次から気を付けようと思っているのに、飲み会があると、また同じことの繰り返しで、せっかく落ちていた体重も元通り……。
自分の意思が弱いんじゃないかと責めてしまいます。
この気持ちから抜け出すのにも時間がかかってしまって、とても辛いです。
痩せたいと思っているのに、食欲が抑えられない私は、他の人より食への執着が強いのでしょうか。
同じ悩みを持っている人はいませんか?」
痩せたいのに食欲が抑えられない。
美穂さんのように、食欲が抑えられないことでご自身を責めてしまうのは、とても辛いことですよね。
実はこのような悩みを持つ女性は少なくありません。
女性の食欲増加には原因があるのです。
この記事を読んで、食欲増加の原因を知りましょう。
そして、自分自身を責めるのではなく、心身ともに健康的な生活を楽しめるようになりましょう。
女性によくある食欲増加の原因
通常、食欲は食事を摂ってからしばらく経つと自然に湧いてくるものです。
おなかがすいていないのに、食欲を抑えられないのには原因があります。
1.生理周期
月経前はホルモンの影響でイライラしやすくなり、食欲が増進することがあるのです。
排卵期から月経前にかけて女性ホルモンの一種である「プロゲステロン」が大量に分泌されて、浮腫や眠気、食欲増加を引き起こします。
また、プロゲステロンの増加に伴って、血糖値の急上昇や急下降が起こり、満腹でも食べ続けてしまうこともあります。
ただし、これらの変化は月経が始まると自然に改善する場合がほとんどです。
過度に心配せず、月経が来るサインのひとつと受け止めましょう。
2.ストレス
ストレスを感じているときに食欲がなくなり、ストレスが落ち着くと今度は食欲が増加したことはありませんか?
ストレスによる食欲の増減は自律神経が関係しています。
強いストレスを受けると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌され、交感神経が活発になり、心身の活動が高まって食欲が減退するといわれています。
逆にストレスが和らぐと、脳神経に働きかけて快感を感じさせるホルモンである「ドーパミン」が分泌され、食欲が増進すると考えられているのです。
普段は食べないジャンクフードが欲しくなるなどの変化は、ストレスのサインと受け止めましょう。
3.睡眠不足
仕事で疲れて夜遅くに帰宅し、つい身近な食べ物に手が伸びてしまう……。
これは、睡眠不足が原因かもしれません。
長期的な睡眠不足によって、食欲増進ホルモンである「グレリン」の分泌が促進されます。
反対に、食欲抑制ホルモンである「レプチン」の分泌は減少します。
そのため、いくら食べても満足しにくくなり、食欲増加につながるのです。
4.栄養不足
栄養が不足すると、不足分を補おうとして食欲が増加することがあります。
たんぱく質、炭水化物、脂質が不足していると、甘いものが食べたくなります。
カルシウムや鉄分などのミネラルが不足していると、しょっぱいものが食べたくなるのです。
ダイエット目的などで食事を抜いたり摂取量を減らしたりするときは注意が必要です。
ダイエットはバランス調整から
ダイエットの基本は、食事・運動・睡眠などの生活習慣を見直すことです。
食事を小分けにしたり、軽い運動をしたり、十分な睡眠を確保したりすることが理想です。
でも、忙しい毎日を過ごしているなかで、すぐに生活習慣を見直すことが難しい人もいるでしょう。
また、「生活習慣が改善できていない」と思うことがストレスになり、食欲増加につながってしまうこともあるかもしれません。
この悪循環を断ち切るには、「生理周期」「ストレス」「睡眠不足」「栄養不足」など、からだのバランスが不安定になっている原因を根本から改善することが大切です。
からだのバランスが整い、食欲が抑えられることで、自然と心のバランスも整うことが期待できます。
ダイエットは漢方薬の力を借りて
ダイエットをしたいのに、痩せづらくなっているのは、からだのバランスが不安定になっているからです。
からだのバランスを調整し、根本から改善するには漢方薬の力を借りるのがおすすめです。
ダイエットにおすすめの漢方薬
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
女性ホルモンのバランスの乱れによるイライラ、のぼせなど、さまざまな不調改善に用いられる漢方薬。食欲をコントロールしづらい人にもおすすめです。
- 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
食欲が旺盛で、おなかに脂肪がたまりやすく、便秘がちな人に向いている漢方薬。
便や汗などで、不要物を体外へ排出し、脂質代謝機能を改善することで、ためこんでいる脂肪に働きかけます。
からだのバランスが不安定になっている原因は人それぞれ。
根本から改善するには、それぞれの原因にあった漢方薬を選択することが大切です。
漢方薬を服用してみようと思ったら、まずは医師や薬剤師に相談しましょう。
自分に合う漢方薬を見つけるための相談先として、「あんしん漢方」というサービスを試してみるのはいかがでしょうか。
あんしん漢方の魅力は、オンラインで個別相談ができること。
漢方薬のプロがAI(人工知能)を活用し、あなたに効く漢方薬を見極めてくれますよ。
まとめ
ダイエットには、心とからだのバランスが密接に関わっています。
からだのバランスが不安定になる原因は、「生理周期」「ストレス」「睡眠不足」「栄養不足」など人それぞれ。
漢方薬の力を借りて、からだのバランスを整えることで、心が落ち着き、ダイエットに前向きに取り組むことができますよ。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)