「秋になると髪がよく抜ける……」と思ったことはありませんか？
実はそれ、気のせいではないかもしれません。
実際に秋の抜け毛で悩んでいる方は多く存在します。
今回は、秋になると抜け毛が増える理由、抜け毛対策の「頭皮タッチ」、そのほかのセルフケアについても解説します。
秋に抜け毛が増える理由
一般的に、成人は1日に50～100本の髪の毛が抜けるといわれています。
しかし、秋になると、多い場合は200～300本もの髪の毛が抜けることも。
明確な理由はわかっていないものの、真夏の紫外線や乾燥などが髪の毛や頭皮にダメージを与えていることや、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが理由として挙げられます。
また、「犬や猫のように、季節によって毛が生え変わる『換毛期』が、人間の遺伝子にも刻まれているから」という説もあります。
抜け毛対策に効果的な「頭皮タッチ」
秋の抜け毛対策におすすめの頭皮マッサージ、「頭皮タッチ」についてご紹介します。
頭皮タッチは器具を使わずに、指だけで頭皮をケアする方法です（※1）。
(1)4本の指をうなじに添えて、上に向かって押します。
(2)耳の下のくぼみに中指を当て、ほかの4本の指を中心に向け、回します。
(3)頭の側面に指を添え、頭皮を垂直に引き上げるように動かします。
(4)頭皮を回すような動きで(3)を行います。
(5)頭を手のひらで包み、頭頂部に向けて頭皮を動かします。
(6)大きく息を吐きつつ、指を閉じながら頭を包んだ手を下ろします。
頭皮は敏感なので、爪を立てず、力を入れすぎないように指先でマッサージしましょう。
内側からの抜け毛対策も重要
抜け毛対策には、外側からのケアだけでなく、内側からのケアも重要です。
抜け毛対策を2つご紹介します。
良質なタンパク質を摂る
髪の毛は三層のタンパク質で構成されています。
厚生労働省が定める1日あたりのタンパク質の推奨摂取量は、18～64歳では男性が65g、女性が50gです（※2）。
また、量だけでなく質も重要です。
タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されますが、ひとつでも欠けるとタンパク質を作り出せません（※3）。
タンパク質は肉や魚、乳製品、豆類など、幅広い食品に含まれているので、さまざまな食品を積極的に摂取しましょう。
漢方薬を活用する
抜け毛対策には漢方薬もおすすめです。
漢方薬は、根本から体質改善を目的としているので、髪や頭皮のトラブルが起こりにくい体質をめざせます。
漢方薬で抜け毛対策をするには、「ホルモンバランスを整え抜け毛を予防する」「血流をよくして頭皮や髪に栄養を届ける」「自律神経のバランスを整え、ストレスの緩和や睡眠の質を高める」といった作用のある漢方薬を選びましょう。
抜け毛対策におすすめの漢方薬
● 十全大補湯（じゅうぜんたいほとう）
血流をよくして、栄養状態を改善し、髪の毛に栄養を届けるはたらきを期待できます。
● 人参養栄湯（にんじんようえいとう）
消化・吸収の機能を高め、頭皮や髪の毛を作る細胞にエネルギーや栄養を届けるはたらきが期待できます。
● 六味地黄丸（ろくみじおうがん）
腎の衰えから不足気味になっている栄養や潤いを補います。
加齢による体力不足、尿量の増減がある、泌尿器の症状に用いられることで知られている漢方薬です。
漢方薬は体質との相性が重要です。
漢方薬を使用する際は、医師や薬剤師に選んでもらいましょう。
また、漢方薬をオンラインで購入できる「あんしん漢方」もおすすめです。
あんしん漢方は、体質診断、漢方薬の処方、購入までネット完結するサービス。
アフターフォローも充実していて、気になることがあればいつでも専門スタッフに質問できます。
抜け毛対策にはセルフケアが重要
秋は抜け毛が増える季節です。
頭皮マッサージを行うとともに、良質なタンパク質をしっかりと摂り、きちんと抜け毛対策を行いましょう。
公式｜あんしん漢方
【参考資料】
（※1）サワイ健康推進課「1日3回、3分間の頭皮タッチで解消！ 抜け毛・薄毛 | カンタン健康生活習慣」
（※2）厚生労働省「1―2 たんぱく質」
＜この記事の監修者＞
あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師｜碇 純子（いかり すみこ）
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士（薬学） / 博士（理学）
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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