「最近、なぜか便秘気味……」「便通が悪く、からだが重だるい」と感じていませんか?
じつは、秋は胃腸のトラブルが多い季節なんです。
慢性的な便秘とは異なり、この季節だからこその理由があります。
今回は、秋の便秘の理由や、便秘を防ぐ食材、便秘解消のおすすめの方法も併せてご紹介します。
秋は便秘しやすい…その理由とは
夏から秋にかけては、気温の変動が大きく、からだがその変化に対応しきれずに、胃腸のはたらきが低下します。
さらに、乾燥も便秘の大敵。
腸内が水分不足になると、便が固くなってしまい、便秘傾向になってしまいます。
また、夏場よりも運動習慣が減ることや、冷え性などの体質も便秘につながります。
秋の便秘を防ぐ食材
便秘解消にとって、いちばん大事なのは食事です。
とくに、秋に旬を迎える食べものは食物繊維が豊富で、便秘解消に役立ちます。
おすすめの秋の食材を3つご紹介します。
さつまいも
さつまいもには水溶性食物繊維、不溶性食物繊維が両方含まれていますが、とくに多く含まれる不溶性食物繊維は、便のかさを増やしてくれます。
また、さつまいもに含まれるヤラピンという成分は、腸のぜん動運動を手助けするので、それらの相乗作用で、便秘解消効果が期待できます。
りんご
りんごもさつまいも同様に水溶性食物繊維、不溶性食物繊維が含まれますが、りんごは水溶性食物繊維が豊富です。
とくにペクチンという成分は、便を柔らかくし、排便を促してくれる効果が期待できます。
ペクチンは皮に多く含まれるので、皮も一緒に食べるのがおすすめ。
カットして生で食べる際は、きちんと水で洗い、残留農薬を除去しましょう。
きのこ類
1日100gのきのこを摂取することが便秘解消につながるといわれています(※1)。
えりんぎ、まいたけ、ぶなしめじなどは、食物繊維が豊富で、鍋物にも合うのでおすすめです。
からだを温めることで、腸の活動も活発化できます。
便秘解消に役立つ意外な方法
食事以外で便秘を解消したい方に向けて、ここからはそのほかの便秘解消法をご紹介します。
お灸でからだを温める
おなかにある「関元(かんげん)」や「天枢(てんすう)」というツボは、押すほかにお灸で温めるのがおすすめです。
お灸がない場合は、カイロでも構いません。
関元:おへそから指4本分下に位置します。
便秘以外にも、腹痛や胃腸の不調、生理痛の緩和にもおすすめです。
天枢:おへそから指2本分外側に位置します。
胃もたれや消化器系の不調を改善し、泌尿器の機能を高め、疲労感の解消を期待できるツボです。
お灸やカイロを使う際は、やけどに十分気をつけて正しく使用してください。
漢方薬を飲む
便秘解消には漢方薬もおすすめです。
根本改善を得意とする漢方薬を使用すれば、排便の改善だけではなく、便秘になりにくい体質をめざせます。
また、毎日飲むだけで済むので、大幅な生活習慣の見直しをするよりも気軽に試すことができます。
便秘解消には、「低下した腸の動きを回復する」「おなかを温める」「便の水分バランスをととのえる」といった自然の排便を促す効果を期待できる漢方薬を選びましょう。
便秘解消におすすめの漢方薬
- 潤腸湯(じゅんちょうとう)
栄養や潤いを補うことで乾燥した腸を潤し、便に水分を与え、排便を促します。
- 麻子仁丸(ましにんがん)
水分不足に陥った腸を潤して、便に水分を与え、排便を促します。
漢方薬は体質との相性が重要です。
漢方薬を選択する際は、医師や薬剤師など専門家のアドバイスを仰ぎましょう。
また、「もっと気軽に漢方薬を使いたい」という方には、オンライン完結型の漢方薬サービス、「あんしん漢方」がおすすめです。
あんしん漢方は、体質診断、漢方薬の提案、そしてアフターフォローまで専門家が丁寧に行います。
初めての漢方薬にも適していますよ。
まとめ
秋は環境変化や水分不足などにより、便秘になりやすい季節といわれます。
食事の見直しやツボ刺激などのセルフケアを行いながら、生活習慣を見直して、便秘を解消していきましょう。
公式|あんしん漢方
参考サイト(※1)「エリンギの便秘改善効果」株式会社ホクト
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師|中田 早苗(なかだ さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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