「最近、疲れがとれない……」
「周りでインフルエンザが流行していて不安」
ということはありませんか?
実は、インフルエンザにかかりやすくなる原因のひとつに“免疫力の低下”があります。
日々の疲労やストレスが続くと、からだが本来持つ防御力が弱まってしまうのです。
この記事では、免疫力が低下する理由と、日常生活で取り入れやすい3つの対策を紹介します。
免疫力を取り戻し、インフルエンザをしっかり防ぎましょう。
疲労やストレスで免疫力が低下する理由
疲れやストレスがたまると、なぜ免疫力が低下してしまうのでしょうか。
その理由について解説していきます。
疲労とストレスが免疫力を弱める仕組み
ストレスや疲れが蓄積すると、自律神経のバランスが崩れます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、このバランスが免疫力を保つ役割を果たしています。
ストレスがかかると交感神経が緊張し、バランスが乱れるため免疫力が低下するのです。
さらに、ストレスはIgA(アイジーエー)という免疫物質の濃度を下げることがあります。
IgAは目や口、鼻、腸などの粘膜で働き、からだを守る役割があるため、その濃度が下がると病気にかかりやすくなってしまいます。
免疫低下でインフルエンザになるのはなぜ?
免疫力が低下すると、からだがウイルスをうまく排除できなくなります。
インフルエンザウイルスは免疫力が弱っていると感染しやすくなり、症状が悪化しやすい傾向にあるのです。
つまり、日頃から疲労やストレスが蓄積している人は、ウイルスが体内で悪さをしやすい状態にあるといえるでしょう。
免疫力アップ!インフルエンザを防ぐ実践したい3つの習慣
免疫力を高めるためには、日々の生活習慣を整えることが大切です。
ここでは、具体的な方法を3つご紹介します。
しっかり眠って免疫力アップ
疲労回復や免疫力を高める成長ホルモンは、夜の10時から深夜2時に最も多く分泌されるといわれています。
そのため、夜更かしせず、十分な睡眠を確保することが重要です。
就寝前の1時間はスマホやパソコンを控えたり、部屋の照明を暖色にしてリラックスモードに切り替えたりして早く眠る工夫をしてみましょう。
ストレス解消で心身を整える
ストレスは免疫力を弱める原因のひとつです。
自分に合ったストレス解消法を実践して、心身を整えましょう。
<ストレス解消法の例>
- 趣味に没頭する時間を作る
- 温泉やお風呂でリラックスする
- 瞑想や深呼吸で心を落ち着ける
意識的にストレスを軽減する時間を取ることで、自律神経が整い免疫力がアップします。
体温を上げる工夫で防御力アップ
体温が上がると免疫力も高まるといわれています。
以下のような体温を上げる工夫を積極的に行うとよいでしょう。
<体温アップのポイント>
- しょうがやにんにくを使った料理を取り入れる
- 温かいスープやお茶でからだを中から温める
- カイロやレッグウォーマーで冷えを防ぐ
からだが温まると血流がよくなり、免疫細胞がしっかりと働くようになりますよ。
インフルエンザ対策には漢方薬もおすすめ
免疫力の向上には、漢方薬の力も役立ちます。
漢方薬は、心とからだ全体のバランスを整えることで、免疫力の低下を改善することを得意としています。
具体的には
「消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする」
「自律神経を整えて、睡眠の質を上げる」
「からだを温める」
といった漢方薬を選び、日々の健康をサポートしていきましょう。
インフルエンザが気になる人におすすめの漢方薬
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
インフルエンザなどの感染症対策に注目されている漢方薬です。
からだが弱っているときに体力を回復させる効果が期待できます。
胃腸の働きが衰えて、疲れやすい人に用いられます。
- 麻黄湯(まおうとう)
風邪のひき始めに使われる漢方薬です。
インフルエンザにかかったときも内服することができます。
からだを温めて汗をかくことで、発熱や悪寒など風邪の症状を改善する効果が期待できます。
自分に合った漢方薬を選ぶのが難しいときは、オンラインで漢方の専門家に相談できる「あんしん漢方」がおすすめです。
自宅にいながら気軽に漢方薬を手に入れられるので、忙しい方にもぴったりです。
免疫力を高めてインフルエンザを防ごう
疲れやストレスが続くと免疫力が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。
自律神経のバランスが崩れ、免疫機能が弱まることで、ウイルスへの抵抗力が減少するからです。
免疫力を高めるためには、十分な睡眠、ストレス解消、体温を上げることが効果的です。
また、漢方薬を取り入れることで、からだのバランスを整え免疫力をサポートできます。
これらを実践し、この冬はインフルエンザを防いでいきましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)