日常的にマスクを着用していたり、在宅ワークなどで人と話す機会が少なくなったりすると、何時間も口角が下がったまま無表情で過ごしていることも多いですよね。
実はその無表情が、顔のたるみの原因になっているかもしれません!
若々しい顔を保つためには、普段からしっかり顔の筋肉を動かすことが大切です。
そこで、今回は脱老け顔のための「表情筋エクササイズ」をご紹介します。
意識的に表情筋を動かす習慣を身につけましょう。
そもそも表情筋とは
表情筋とは、顔の表情を作るために働く筋肉の総称です。
皮膚の直下にあり、頬筋・口輪筋・眼輪筋・口角挙筋・オトガイ筋などの筋肉から成り立っています。
表情を作るのはもちろん、食べ物をこぼさないようにしたり咀嚼したりするためにも使われます。(※1)
この表情筋力の低下は、普段人と話す機会が少ないことだけでなく、マスク生活も大きく影響している可能性があります。
マスクをしていると息がしづらくて、知らぬ間に口呼吸になっていることもあるかもしれません。
口呼吸は口が開きっぱなしになるので、口を閉じるのに使われる口輪筋をはじめとした口周りの表情筋が緩んだ状態になってしまうのです。
表情筋が衰えるとどうなる?
表情筋が衰えると、実際どのような影響があるのでしょうか。
1.顔が老けた印象になる
表情筋が使われていないと、顔の皮膚をうまく支えきれなくなって、たるみやシワの原因になるといわれています。
また、筋力が低下すると血行も悪くなりやすいので、老廃物や余分な水分がうまく体外に排出されず、むくみの原因にもなります。
2.オーラルフレイルの原因になる
オーラルフレイルとは「口腔機能の低下や食の偏りなどを含むからだの衰え」のことです。
オーラルフレイルになりそうなサインは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増える、口の乾燥などがあります。
これらはささいな症状であり、見逃しやすいため注意が必要です。
このオーラルフレイルは日常生活にも支障をきたしやすいので、早期の対応が重要です。(※2)
マスクをとって表情筋トレ!
老け顔やオーラルフレイルの原因のひとつは「表情筋の衰え」といわれています。
そのため、表情筋を日常的に動かすトレーニングを行ってみましょう。
顔の筋肉を動かすので外で行うのは少し恥ずかしいかもしれません。
しかし、今回ご紹介するのは主に口元を動かすトレーニングなので、マスクをつけたままであれば外でできる場合も。
また、両手両足は使わないので「ながら」トレーニングが可能です。
スマホやPCを操作しながら、家事をしながらでもOKです。
トイレやお風呂でもできるので、できれば誰もみていない場所で思いっきり行ってくださいね。
1.舌回し体操
- できるだけ遠くの歯茎をなぞるように、舌を回す。
- 左右10回ずつ回す。
舌を使ったトレーニングは、顔のたるみやシワにアプローチするだけでなく、咀嚼や嚥下の機能を高めたり、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状が軽減したりする効果が期待できます。(※3)
2.「いー」「うー」体操
- 「いー」と言いながら口角をできるだけ横に広げる。
- 口をすぼめて「うー」と言いながら唇を前に突き出す。
- 1・2を1セットとして10セット行う。
できるだけ大げさに口元を動かします。ただし、口角が下がったり奥歯を噛み締めたりしないように注意しましょう。
老け顔予防には漢方薬もおすすめ
ここまで表情筋を鍛えることに焦点を当ててお伝えしてきましたが、からだの内側からのケア方法として漢方薬の服用もおすすめです。
肌の内側から根本改善を目指すことで、たるみだけでなく、シミやシワなどにもアプローチできるでしょう。
漢方薬は決められた量を飲むだけなので、忙しい毎日にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。
老け顔予防には、下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。
- 血行をよくして肌に栄養を行き渡らせる
- 肌の新陳代謝をよくして紫外線によるダメージを回復する
- 水分の循環をよくして肌に潤いを与える
- ホルモンバランスの乱れを整える
老け顔予防におすすめの漢方薬
- 当帰飲子(とうきいんし)
「血(けつ)」(栄養)を補って、肌に潤いを与える漢方薬です。
冷えを感じている人に用います。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
体力があまりなく、疲労しやすい人に向いています。
血(栄養と潤い)を補い、皮膚をはじめ全身に栄養を行き渡らせ、血行を促進すると同時に水分代謝を整えることで、むくみやシミなどに効果をあらわします。
漢方薬は副作用も少ないといわれていますが、初めての場合は何を選べばいいか悩むでしょう。
そんな人におすすめなのが、漢方相談サービスです。
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ご自身に合った漢方を選べて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。
まとめ
表情筋を鍛えると顔が若返るだけでなく、明るい印象になったり、健康にもいい影響があったりするでしょう。
わざわざジムに通う必要もありません。
ちょっとしたスキマ時間でエクササイズを行ったり、漢方薬でからだの内側からケアしたりして、若々しい顔を目指しましょう!
公式|あんしん漢方
参考サイト
(※1)北海道医療大学「表情筋(顔面筋)のポイント」
(※2)日本歯科医師会「オーラルフレイル」
(※3)鹿児島県歯科医師会「健康、美容に多くのメリット ベロ回し体操」
<この記事の監修者>
ヨガインストラクター・ライター|高橋かなこ
2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。
自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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