ふと鏡を見て「顔が変わった気がする」「気づかないうちに老けた」と感じたことはありますか?
年齢が上がるにつれ見た目の老化はもちろん、健康に関しても何かと不調があらわれやすいものです。
そこで、アンチエイジング方法のひとつとして注目したいのが「噛む回数」です。
今回は、よく噛むことで得られる老化防止・健康維持についてお伝えします。
よく噛むのは最高のアンチエイジング?
「食べ物はよく噛んで食べなさい」と、子どもの頃によく言われた人も多いのではないでしょうか。
そのため、よく噛むのがからだにいいことなのはなんとなくわかるかもしれません。
それでは、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか?
アンチエイジング
咀嚼筋という言葉を耳にしたことはありますか?
まず、咀嚼とは歯で食物を噛み切ったり、すりつぶしたりすることを指します。
咀嚼筋は、この動作に関係する筋肉(側頭筋・咬筋・外側翼突筋・内側翼突筋)の総称です。
この咀嚼筋の衰えは、フェイスラインがたるんでしまう原因になりやすいです。
そのため、普段からよく噛んで咀嚼筋を鍛えることで老け顔防止につながります。(※1)
健康維持
よく噛むことで、唾液の分泌量が増加します。
唾液には成長ホルモンであるパロチンが含まれており、皮膚の新陳代謝を活発にしてシワやたるみを防ぐだけでなく、骨や歯の再石灰化の手助けもしてくれるでしょう。
また、栄養を吸収しやすくなるので免疫力のアップにも効果が期待でき、感染症や病気に対する抵抗力を高めてくれますよ。(※2)
肥満防止
仕事などで忙しいなかでの食事は、正直時間との戦いです。
無意識のうちに早食いのクセがついてしまっている人も多いかもしれません。
早食いは肥満につながりやすいといわれており、肥満の人はそうでない人に比べて早食いの傾向があるといわれています。
その理由としては、早食いにより、脳に満腹のサインが伝えられるまでに食べ過ぎてしまうことが考えられるでしょう。
よく噛んでゆっくり食べることで、少量の食事でも満腹のサインが脳に伝わりやすいため、肥満防止に効果が期待できますよ。(※3)
噛む回数を増やすには?
よく噛むことが最高のアンチエイジングになるとわかったものの、一度ついた早食いのクセはすぐには改善できないかもしれません。
そのため、具体的に下記のような方法で日常的に「噛む」ことを心がけましょう。
食事中は1回30回の咀嚼が目標
食事中は、1回食べ物を口に入れたら30回は咀嚼することを目標にしましょう。
食べ物の形がなくなるまで噛んで、飲み込むまでは次の食べ物を口に入れないようにします。
しかし、よく噛むことがいいと頭ではわかっていても、実際に毎回30回噛むのは意外と大変です。
そのため、食事メニューに噛みごたえのある食べ物を入れてみてください。
たとえば、食物繊維の多い食材(ごぼう、たけのこなど)や弾力のある食材(イカ、タコなど)を取り入れることで、噛む回数が増えるでしょう。
また、あえて食材を大きめに切って調理するなど、少しの工夫で自然と咀嚼回数を増やしやすくできます。(※4)
ガムを嚙むことも効果的
ガムは自然と何回も噛む動作ができる食べ物です。
普段の早食いクセがなかなか直らないといった人は、まずはガムを噛むことから始めてみてもいいかもしれません。
ガムを噛むことで、衰えた咀嚼力を向上させるのはもちろん、咀嚼筋が鍛えられてフェイスラインのたるみが解消されやすくなるなどの嬉しい効果が期待できます。(※5)
老化予防には漢方薬もおすすめ
「もっと効率的に健康を維持したい」「老化予防に力を入れたい」そんな人は漢方薬の服用もおすすめです。
漢方薬は自然由来の生薬でできており、体質改善を得意としています。
決まった量を飲むだけなので、忙しい毎日にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。
老化予防のためには、下記のような働きのある漢方薬を選びましょう。
- 冷えや加齢によるホルモンバランスの乱れを改善する
- 血流をよくしてからだ全体に栄養をとどける
- 自律神経のバランスを整える
- 水分の循環をよくして肌に潤いを与える
老化対策におすすめの漢方薬
- 八味地黄丸(はちみじおうがん)
疲れやすく手足が冷えたりほてったりする人へ。
8つの生薬がからだに働きかけて、加齢とともに低下しがちな「腎」の機能を改善します。
「老化予防の名薬」とも呼ばれていて、冷えや疲労感、腰痛、尿トラブルなどに広く用いられます。(※6)
- 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
からだに「血」をいきわたらせ、衰えたからだに活力を与えて疲れやだるさを改善します。疲れやすい人や胃腸が弱い人、貧血気味の人におすすめです。(※7)
漢方薬は一般的に、西洋薬と比べて副作用が少ないといわれていますが、初めての場合は何を選べばいいか悩みますよね。
そんなときは「あんしん漢方」のような「オンライン個別相談」を利用してみましょう。
漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、自分に合った漢方薬をお手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。
まとめ
「早食いはよくない」とわかっていても、いままでなかなか直す機会がなかった人もいるでしょう。
しかし、噛むことは簡単にできてお金がかからない最高のアンチエイジング方法といえます。
慣れるまでは少し大変かもしれませんが、これを機に「噛む回数」を意識した食事を楽しんでみてください。
公式|あんしん漢方
参考サイト
(※1)いのうえ歯科クリニック「若さを保つ健康習慣!よく噛むことがアンチエイジングに繋がる理由とは」
(※2)とみ歯科クリニック「よく噛むことがアンチエイジになるの??」
(※4)全国健康保険協会「3月 よく噛んで、ずっと元気に!」
(※5)独立行政法人 農畜産業振興機構「ガムを「噛むこと」によるさまざまな作用」
(※6)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ八味地黄丸エキス顆粒(医療用)」
(※7)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ十全大補湯エキス顆粒(医療用)」
<この記事の監修者>
ヨガインストラクター・ライター|高橋かなこ
2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。
自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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