「風邪が流行していて自分もかかるのではないかと不安……」
「風邪で仕事に穴をあけられない」
というお悩みはありませんか?
風邪を予防するには、マスクの着用やこまめな手洗い・うがいなどの基本的な感染対策だけでなく、根本からからだを強くするために免疫力をアップさせることが重要です。
この記事では、免疫力についてや、免疫力アップに役立つ生活習慣や漢方薬をご紹介します。
そもそも免疫力って何?
免疫力とは、体内に侵入した細菌やウイルス、真菌(カビ)などの病原体から、からだを守るための力です。
免疫力と、体内に侵入した病原体の毒力のバランスがとれている場合、もし感染したとしても発病せず、体調を崩しません。
逆に、免疫力が低下して病原体の毒力に負けて発病すると、病原体を体外に排出したり増殖を抑えたりするために免疫細胞の働きが活発になり、発熱や頭痛、咳、痰、くしゃみ、鼻水などのさまざまな症状が起こります。
また、免疫力の低下は風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるだけでなく、がんのリスク増加や肌のバリア機能の低下など、からだにさまざまな悪影響を及ぼします。
さまざまな病気や肌トラブルを予防し、健康と美しさをキープするには、免疫力はとても重要なのです。
免疫は今から鍛えられる?
免疫力をアップさせるには、免疫を鍛え、免疫バランスを整えることが必要です。
免疫には獲得免疫と自然免疫があり、この2種類を鍛えることで免疫のバランスが整い、体調を崩しにくくなります。
免疫を鍛えるには、獲得免疫の種類を増やす、免疫細胞の連携をよくして免疫システムの機能を高めるなどの方法が挙げられます。
獲得免疫を増やすには、ワクチンの接種や感染が有効です。
しかし、体調を崩したくないと考えているときに、感染症にかかるのは避けたいですよね。
したがって、免疫力をアップさせるなら、今からでも免疫を鍛えられ、風邪予防にも役立つ免疫システムの働きを高める方法がおすすめです。(※1)
免疫力アップの具体的な方法を、これからご紹介していきます。
免疫力アップに重要な3つのこと
免疫システムの働きを高めて免疫力をアップさせるには、日中は活動的に過ごし、夜は十分にからだを休めましょう。
また、免疫物質の産生を促すために、栄養バランスのよい食事も大切です。
活動的に過ごす
体温が1℃下がると免疫力は30〜40%低下するといわれています。
また、免疫は日中の活動中に高まるため、「外出すると風邪をひいてしまうかもしれない」と運動や外出を控えて不活動になると、免疫力の低下を招きます。
免疫力をアップさせるには、日中は適度に動き、活動的に過ごすことが必要です。
ただし、激しすぎる運動はストレスホルモンを発生させ、免疫力を低下させる可能性があります。
ウォーキングやヨガなどのじんわりと汗をかく程度の運動を、日常生活に取り入れましょう。
毎日最低6時間以上寝る
睡眠と免疫には深い関係があり、睡眠時間が6時間を下回ると風邪をひきやすくなるというデータがあります。
免疫力をアップさせるには、毎日最低6時間以上の睡眠時間を確保しましょう。
また、活動量や睡眠時間が足りていても、栄養が不足していると免疫細胞はうまく働きません。
免疫物質の主要成分であるたんぱく質や、免疫機能を低下させる活性酸素を除去するビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、腸内環境を整える発酵食品などを積極的に摂りましょう。(※2)
漢方薬を飲む
生活習慣を完璧に整えるのはなかなか難しいですが、漢方薬は飲むだけでからだの機能低下を根本から整えてくれるのでおすすめです。
漢方薬に含まれる多糖体には、免疫力の底上げ作用があるという研究結果もあります。(※3)
免疫力アップには、下記のような作用の生薬を含む漢方薬を選びましょう。
- 胃腸の働きをよくして、消化吸収機能を高める
- 血流をよくして栄養を全身に届ける
- 自律神経を整え、ストレスによる疲労を回復し、睡眠の質を上げる
免疫力アップにおすすめの漢方薬
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の働きを高め、気力を充実させます。
倦怠感や食欲不振などの症状がある人におすすめです。
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
元気と栄養を補いながら、血流を改善して栄養を全身に巡らせます。
疲れやすく、貧血気味で手足の冷えが気になる人におすすめです。
漢方薬は、今の状態や元々の体質に合わせて選択することが大切です。
うまく合っていないと効果を感じられないだけでなく、思わぬ副作用が起こることもあります。
漢方薬を選ぶ際は、「あんしん漢方」のような「オンライン個別相談」を利用してみましょう。
漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、自分に合った漢方薬をお手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。
まとめ
冬は、寒さや空気の乾燥によって風邪をひきやすい季節です。
しかし、免疫力がしっかりとバランスを保っていれば、もし病原体がからだに侵入しても体調を崩しにくくなります。
生活習慣の改善や漢方薬を取り入れて免疫力をアップさせ、冬も元気に過ごしましょう。
公式|あんしん漢方
参考文献
※1 「免疫力の基本と最新研究」
※2 豊橋ハートセンター「Vol.49:免疫力アップのための生活習慣これが間違い!免疫力を高めたいヒトへ」
※3 名城大学「漢方薬と免疫」
<この記事の監修者>
医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
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