冬場の寒暖差20度以上も!肩こり・だるさの原因【寒暖差疲労】とは?

冬場の寒暖差20度以上も!肩こり・だるさの原因【寒暖差疲労】とは

「最近、なんだか体調が優れない……」

その原因は、寒暖差疲労かもしれません。

地域にもよりますが、冬は外気温と室内の気温差が20度に達することも。

その急激な温度変化は、からだに大きな負担をかけている可能性があります。

疲れがとれない、だるさが続くなどの原因不明の不調がある場合は、寒暖差への対策を行ってみるといいでしょう。

この記事では、寒暖差疲労のメカニズムや基本的な対策方法を紹介します。

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寒暖差疲労とは

寒暖差疲労とは

寒暖差疲労は、気温の急激な変化に対応しようとするからだの反応によって引き起こされる症状のこと。

1日の最高気温と最低気温の差が7度以上ある日や、前日との気温差が7度以上ある日に、とくに起こりやすいとされています。

寒暖差疲労の主な症状

寒暖差疲労の主な症状には以下のようなものがあります。

  • 疲労感(特定の原因がないのに続く)
  • めまい
  • 頭痛
  • 肩こりや腰痛
  • 不眠
  • 食欲不振
  • 便秘や下痢
  • イライラ
  • 冷え
  • むくみ

特定の原因がないのに、これらの症状が続く場合、寒暖差疲労の状態に陥っているかもしれません。

人によって出る症状に差はあるものの、いずれも自律神経の乱れが関係しています。

これといった心当たりがなく対処に困ってしまうことがあるのです。

寒暖差疲労と自律神経の関係

寒暖差疲労と自律神経の関係

寒暖差疲労のメカニズムは、自律神経系の働きと密接に関連しています。

自律神経が交感神経と副交感神経の2つの系統から成り立っているのは、多くの人がご存じかもしれません。

自律神経は、体温調節、心拍数、血圧、消化機能など、生命維持に必要なさまざまな機能を、無意識のうちにコントロールしています。

気温が急激に変化すると、気温差に適応しようと自律神経系が過剰に働きます。

たとえば、寒い環境では体温を維持するために血管を収縮させ、筋肉を緊張させて熱を生産します。

一方、暑い環境では血管を拡張させ、汗を流して体温を下げようとします。

寒暖差が大きい日には、この自律神経の切り替えが頻繁に起こるため、からだに大きな負担がかかるのです。

自律神経のバランスが崩れることで、体温調節や血流のコントロールがうまくいかなくなり、さまざまな不調が生じるというわけです。

寒暖差疲労を防ぐには?

寒暖差疲労を防ぐには?

寒暖差疲労を予防するためには、規則正しい生活を送り、適度な運動をして自律神経を整えることが基本。

加えて、以下のような対策を意識することで予防することができます。

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温度差をなくす工夫

急激な温度変化を避けることが何よりも重要です。

外出時の服装は、脱ぎ着しやすいものを心がけ、こまめに調整しましょう。

室内では、エアコンの設定温度を外気温との差が5度以内になるように調整することをおすすめします。

また、入浴時は、ぬるめのお湯(38〜40度程度)にゆっくりつかり、からだを芯から温めることも大切です。

タンパク質やビタミンB群の摂取

自律神経の働きを整えるために、タンパク質やビタミンB群を積極的に摂取しましょう。

タンパク質は体温調節に必要な酵素の材料となり、ビタミンB群は神経系の働きをサポートします。

魚、肉、卵、豆類、緑黄色野菜などをバランスよく食べることが大切です。

漢方薬を飲む

自律神経の乱れには、漢方薬を飲むのもおすすめ。

漢方薬は心とからだ全体のバランスを整えるので、不調を根本から改善するのに役立ちます。

寒暖差疲労には、「自律神経を整える」「血流をよくする」「消化・吸収機能をよくして疲れをとる」といった働きをもつ生薬を含む漢方薬を選ぶといいでしょう。

【寒暖差疲労におすすめの漢方薬】

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん)

エネルギーの流れをスムーズにして不足した栄養を補うことで、自律神経を整える漢方薬です。

のぼせや不安、イライラなどが気になる人に向いています。

  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

血流をよくしてエネルギーや栄養を補い、体力の低下や疲労・倦怠感の回復をサポートする漢方薬です。

食欲不振や手足の冷え、貧血などが気になる人に向いています。

ただし、漢方薬は自分の体質に合ったものを飲むことがとても大切。

漢方薬の選び方や服用については、専門家のアドバイスを受けるのが安心です。

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まとめ

寒暖差疲労は、急激な気温変化によって引き起こされる自律神経系の乱れが原因で発生します。

メカニズムを知って対策をとることで、予防や症状の軽減につながります。

温度差をなくす工夫や、栄養バランスのよい食事、漢方薬の活用など、自分に合った方法を見つけて実践してみましょう。

公式|あんしん漢方

この記事の監修者

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。

世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

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