「最近、記憶力や集中力が落ちた気がする」「頭がなぜかボーっとしてしまう」といった不調に悩まされていませんか？
それは、「脳疲労」かもしれません。
今回は、放置すると怖い脳疲労の症状についての解説や、脳疲労の予防方法についてもくわしくご紹介します。
脳疲労とは？
脳疲労とは、脳が慢性的に疲れ切っている状態のことです。
脳疲労にはさまざまな症状があり、適切な対策を行わないと重大な病気の原因になることもあります。
まずは、脳疲労の症状と、放置した際のリスクについてみていきましょう。
脳疲労の症状
脳疲労の症状は、記憶力や集中力の低下を始め、頭がボーッとする、眠りが浅くなったり寝つきが悪くなったりする、些細なことでイライラしてしまう、味を感じにくくなる……と多岐にわたります。
脳疲労の原因は、過度なストレスです。
働きすぎや睡眠不足を始め、スマートフォンやパソコンなど、情報量の多いデジタル機器を長時間使用することも脳疲労の原因になります。
通常、睡眠をとることで脳の疲労を回復しますが、脳内で発生した活性酸素による度重なる「酸化ストレス」によって脳の細胞が傷ついて修復がおいつかなくなると、疲労が蓄積してしまいます。
脳疲労を放置するリスク
慢性的な脳疲労を放置すると、脳機能の低下を始め、頭痛やめまいがあらわれることがあります。
また、過食や生活習慣病にかかるリスクも増加。
脳の情報処理を行う前頭前野という部分の働きが低下し、ものを考えて決断する能力にも影響をもたらします。
さらには、うつ病や認知症など、大きな病気のきっかけになる場合もあります。
脳疲労を予防するには？
ここからは、脳に疲労をためないために、日常生活から行える予防方法についてみていきましょう。
運動不足を解消する
日常的に適度な運動を行うことで、全身の血流を促し、脳にもきちんと血流を流すことで、脳の疲れを和らげられます。
とくに、デスクワーク中心の生活をしていると、長時間同じ姿勢で血流が悪くなりがちです。
血流が滞ると、脳はエネルギーと酸素不足の状態に陥ってしまいます。からだを動かすことで、脳をリフレッシュさせ、脳疲労を予防しましょう。
運動は、ストレッチなどの軽めの有酸素運動がおすすめ。
なかなか時間をとれない場合は、通勤時はひと駅前で降りてみる、休憩時間に意識的にからだを動かしてみるなど、小さなことから始めてみましょう。
鶏胸肉を食べる
鶏胸肉にはイミダゾールジペプチドという抗酸化作用のあるアミノ酸が豊富に含まれているため、脳疲労の予防、回復におすすめです。
脳疲労は、脳細胞が酸化ストレスを受けることで起こりますが、イミダゾールペプチドは抗酸化作用で酸化ストレスを軽減します。
鶏胸肉の目安必要量は、1日100gです。（※1）
鶏胸肉は、唐揚げなどの揚げ物や、焼いたり、煮たり、サラダチキンにするのもおすすめ。あっさり系もこってり系も合うので、レシピが豊富で飽きにくいのもメリットです。
脳疲労には漢方薬もおすすめ
たまった脳の疲労には漢方薬の使用もおすすめです。
漢方の基本理念は、乱れたからだ全体のバランスを整え、不調を改善していくこと。
慢性的な不調の対処も得意で、根本から改善することで脳疲労が起こりにくい体質をめざします。
また、漢方薬は植物、鉱物といった自然由来の生薬を元にしていて、一般的に西洋薬よりも副作用リスクが低いといわれています。
漢方薬で脳疲労に対処する場合、「血流を促して脳に必要な酸素や栄養を届け、脳の機能を回復する」「自律神経のバランスを整えて、ストレスを軽減する」「ホルモンバランスの乱れを整える」「胃腸機能を高め、栄養素の吸収効率を高める」といった作用を持つ生薬を含む漢方薬を選びましょう。
脳疲労対策におすすめの漢方薬
- 加味逍遙散（かみしょうようさん）
血流の流れをよくして、自律神経を整え、不安定な精神を落ち着かせることで、イライラなどを抑えます。
- 柴胡加竜骨牡蠣湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）
たまった余分な熱を冷まし、自律神経を整えることで、神経の高ぶりや緊張を抑えます。
漢方薬を使用するときには、体質との相性も重要視しなくてはいけません。
からだに合わない漢方薬をいくら使い続けても、本来の効果は得られないでしょう。
漢方に精通した医師や薬剤師に適切な漢方薬を提案してもらいましょう。
もっと手軽に漢方薬を生活にとり入れたいなら、「あんしん漢方」というオンライン型の漢方薬もおすすめです。
あんしん漢方は、体質の診断、漢方薬の提案、アフターフォローまですべてネットで完結するサービス。
スマホ1台でスキマ時間に利用できるので、通院する時間がなかなかとれない方や、感染症対策が気になる方にもおすすめです。
まとめ
脳疲労は、慢性的に脳が疲れている状態を指します。
過度なストレスや、スマートフォン、パソコンの使いすぎなどによって起こり、記憶や集中力の低下を始め、さまざまな症状を引き起こします。
何も対処せずにいると、脳機能の低下や、認知症を発症する可能性もあり、見過ごせない不調です。
運動不足の解消や、鶏胸肉の摂取など、日常的に簡単に行えるセルフケアもおすすめです。生活習慣を改善し、脳疲労を予防しましょう。
公式｜あんしん漢方
＜参考文献＞
（※1）鶏肉に含まれるイミダゾールジペプチドとその機能性について｜農畜産業振興機構
＜この記事の監修者＞
あんしん漢方（オンラインAI漢方）薬剤師｜碇 純子（いかり すみこ）
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士（薬学） / 博士（理学）
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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