つらい肩こりの症状。
もう何年も放置してしまっている……なんて人もいるかもしれません。
その肩こり、実はさまざまなタイプがあるのをご存知でしょうか?
肩こりの解消には、まずは自分の肩こりの原因を知って、その原因にアプローチできる方法を実践することが大切です。
そこで、今回は肩こりの原因とタイプ別の解消法についてご紹介します!
肩こりは国民病?原因とそのメカニズム
そもそも、肩こりは首すじや首のつけ根から肩または背中にかけて、張りや凝り、痛みなどの症状があらわれることを指します。
場合によっては頭痛や吐き気を伴うこともあるので、放置するのは好ましくありません。(※1)
現代の国民病ともいえる肩こりですが、なぜ、こんなにも悩む人が多くなっているのでしょうか?
それは肩こりの原因が多岐にわたるからです。
そのため、「肩こりを正しく理解することが、改善の第一歩」といえるでしょう。
肩こりの原因は3タイプ!あなたはどれ?
まずは「自分がどのタイプの肩こりに悩まされているのか」原因を知ることで、つらい肩こりから解放されるための近道を見つけやすくなります。
血流不足型
冷えや運動不足による「血流不足」で肩こりの症状が出るパターンです。
肩が冷たい人、むくみやすい人などもこのタイプの肩こりの可能性があるでしょう。
寒い環境では冷えによって血管が収縮しやすく、また、運動不足で筋力が低下してしまうと、血液やリンパ液を循環させる機能が低下しやすくなります。
これが、結果的に血行不良を引き起こして肩こりにつながってしまうのです。(※1)
筋肉疲労型
肩がガチガチに固まる感じがする人は「筋肉疲労型」の可能性があります。
これは、スマホの使用やデスクワークなどで、長時間同じ姿勢を続けがちな人に起こりやすいタイプです。
ゲームや裁縫などの、手を使って細かい作業をする人も無意識に肩に力が入って同じ姿勢を続けがちですよね。
長時間の同じ姿勢や無理な姿勢が続くと、肩や首の筋肉が過度に緊張します。
この緊張により筋肉が固くなって血流が悪くなるため、酸素や栄養が十分に供給されなくなるのです。
その結果、老廃物が蓄積し、炎症や痛みが生じることで肩こりが引き起こされます。(※1)
ストレス型
肩こりといえば、不良姿勢などの外面的な原因が注目されがちですが、ストレスでも肩こりが引き起こされる場合があります。
とくに「肩こりと同時に頭痛や不眠がある人」はこのタイプかもしれません。
ストレスがたまると自律神経が乱れて血行不良を起こしやすくなり、筋肉が緊張して肩こりを引き起こす可能性があります。(※1)
タイプ別の肩こり解消法
自分の肩こりのタイプがなんとなくでもわかったところで、次は具体的な解消方法をみていきましょう。
血流不足型の解消法
このタイプの肩こりは、運動をしたりからだを温めたりするのがおすすめです。
お風呂上がりのストレッチや軽い有酸素運動など、無理なく続けられそうなことから始めてみましょう。
また、効率的にからだを温めるには、日常的に湯船に浸かる習慣を取り入れてみてください。
しっかり湯船に浸かってからだを温めることで、血行をよくするだけでなく、こわばった筋肉を緩めてからだをリラックスモードに切り替えやすくなります。
筋肉疲労型の解消法
長時間の同じ姿勢や無理な姿勢が原因になることが多いので、こまめにからだを動かすことを心がけましょう。
デスクワーク中も1時間に1回は伸びをしたり、肩を回したりしてみてください。
また、そもそもの姿勢にも意識を向けることが大切です。
いすに座って作業をする場合は、背筋を伸ばしてひじ・ひざ・腰の角度は90度に保つことを心がけましょう。
ストレス型の解消法
ストレスを感じずに生きることは難しいかもしれないので、「ストレスをためすぎない」ことを心がけるのが大切です。
息がつまりそうなときは深呼吸をする、休日は趣味のために時間を使う、ハーブティーを飲んでみる、など、ストレス解消にはさまざまな方法があります。
また、瞑想をしてみるのもおすすめです。
静かな場所でそっと目を閉じて、鼻から息を吸ってゆっくり口から吐く、これをくり返してみましょう。
肩こり対策には漢方薬もおすすめ
肩こり解消には、これまでお伝えした解消法に加えて、漢方薬を試してみるのもおすすめです。
漢方薬は決められた量を飲むだけなので、日常生活にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。
肩こり対策には、下記のような作用の生薬を含む漢方薬から選び、根本改善を目指しましょう。
- 血流をよくして肩の筋肉をゆるめる
- 肩の筋肉に栄養や酸素を届けて疲労を軽減する
- 水分の循環をよくして老廃物や疲労物質を排出する
- からだを温めて筋肉をゆるめる
- 自律神経のバランスを整え、ストレスが原因の首や肩のこりを軽減する
肩こりにおすすめの漢方薬
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血流をよくして、筋肉に栄養を与えて痛みを取り去ることで、肩こりや頭重を和らげます。また、打撲などの内出血も改善します。(※2)
- 葛根湯(かっこんとう)
からだを温めて、筋肉に潤いを与えるとともに、引きつりや痙攣を和らげることで、肩や首のこりに用いられます。(※3)
漢方薬は一般的に、西洋薬と比べて副作用が少ないといわれていますが、初めての場合は何を選べばいいか悩みますよね。
そんなときは「あんしん漢方」のような「オンライン個別相談」を利用してみましょう。
漢方に詳しい薬剤師にスマホで気軽に相談ができ、自分に合った漢方薬をお手頃価格で自宅まで郵送してもらうことができますよ。
自分に合った方法でつらい肩こりとおさらばしよう
たかが肩こり、とも考えがちですが、その肩こりはいずれ頭痛などのほかの不調につながる可能性もあります。
まずは自分の肩こりの原因を知って、それに合った方法を見つけてみてください。
つらい肩こりの症状とおさらばして、快適な生活を送りましょう。
公式|あんしん漢方
参考サイト
(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ桂枝茯苓丸エキス顆粒(医療用)」
(※3)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)」
<この記事の監修者>
ヨガインストラクター・ライター|高橋かなこ
2021年よりRYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクターとしてオンラインを中心に幅広い年齢層へのヨガレッスンを担当。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスン組み立てを得意とする。
自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食の大切さや思考も大切だと痛感。同じように悩む人に向けて精力的にメディアでの情報発信を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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