仕事に、プライベートにと、毎日の生活に欠かせないスマホ。
しかし、スマホの画面を見続けて、目の疲れを感じている人も多いはず。
その疲れを放置すると、目だけではなくからだ全体の不調につながるかもしれません。
この記事では、目の疲れの原因やリスク、そして無理なく続けられるデジタルデトックス習慣をご紹介します。
今日から意識して、目の健康を守りましょう。
長時間のスマホで目の疲れがたまる原因とは
スマホを長時間使用していて、目の疲れを感じている人は多いと思います。
しかし、どうして疲れるのかまで知っている人は少くないのではないでしょうか?
正しいケアをするには、正しい原因を知ることが大切。
まずは、目の疲れの原因をご紹介していきます。
まばたきの減少で目が乾く
スマホやPCで仕事をしているときや、YouTubeやTikTokを見ているとき、きちんとまばたきをしていますか?
実は、集中して画面を見ていると、無意識のうちにまばたきの回数は減少しています。
まばたきが減って目が乾き、目の筋肉が緊張するのが、目の疲れの原因とされています。
ピント調節機能の酷使
目のピント調整機能を担っているのが、目の中にある毛様体筋です。
毛様体筋は遠くを見ているときは緩んでリラックスしていますが、近くの画面を見るときは緊張し続けている状態に。
この状態が続くと、毛様体筋が疲労し、ピントが合いにくくなる「眼精疲労」を招きます。
とくにスマホは画面が小さく、近い距離で見ることが多いため、より負担がかかりやすいと考えられます。
ブルーライトの影響
スマホやPCの画面から発せられるブルーライトが、目に悪いというのは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ブルーライトとは、青色の光線のこと。
波長が短く強いエネルギーをもつ光のため、長時間浴びることで目の疲れを引き起こすとされています。
さらに、ブルーライトは睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制するため、寝つきが悪くなることも。
夜遅くまでスマホを使う習慣がある人は要注意です。
目の疲れを放置するリスク
目の疲れを放置すると、単なる疲労にとどまらず、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。
たとえば、慢性的な頭痛や肩こりを感じていませんか?
これらは目の疲れから生じている可能性があります。
その他にも、「吐き気」「不眠」「食欲低下」「集中力の低下」などの全身症状があらわれる可能性があります。
目の疲れをそのままにしていると、しっかり休んでも全身の不調が抜けにくくなり、気づかないうちに生活の質を下げているかもしれません。
目の疲れを長期化させないためには、適切なケアを行うことが大切。
ここからは、今日から取り入れてほしい、目のケアの方法をご紹介していきます。
無理なくできるデジタルデトックスの方法
目の疲れはつらいですが、スマホもPCもなしに生活することはできませんよね。
そこで取り入れてほしいのが、無理なくできるデジタルデトックスです。
1時間ごとに休憩をとる
まず取り入れてほしいのが、目の休憩。
1時間ごとにスマホから目を離すというサイクルを取り入れましょう。
たった1分でも目を閉じて、目を休ませるだけでも効果的。
仕事中の休憩中には、遠くを見て、毛様体筋をリラックスさせるといいでしょう。
画面の明るさを調整する
次に大切なのが、スマホやPCの画面の明るさです。
人間の目は、周囲の明るさに順応するために瞳孔を開いたり閉じたりします。
画面と周囲の明るさに差があると、この調整機能に負担がかかり、目が疲れてしまいます。
スマホやPCを使うときは、部屋を明るくし、画面の明るさを抑えるようにするといいでしょう。
スマホ・PCを使わない時間を意識的に作る
暇があると、ついついスマホやPCを見てしまうという人も多いはず。
しかし、スマホやPCを見る時間が長くなれば、その分ブルーライトを浴びる時間が長くなり、目の疲れにつながります。
食事中はスマホを見ずに会話を楽しむようにしたり、寝る前のスマホを見るのはやめたり、意識的にデジタルデバイスから距離をとるようにしましょう。
疲れ目対策には漢方薬もおすすめ
慢性的な疲れ目に悩む人は、医薬品として効果が認められている漢方薬を使用するのもいいでしょう。
疲れ目の改善には、「血流をよくして目の周りの筋肉をゆるめる」「水分の循環をよくしてドライアイを改善する」「目に栄養を届けて目の疲れを軽減する」「自律神経のバランスを整え、ストレスが原因の目の疲れを軽減する」などの作用をもつ漢方薬を選びます。
疲れ目対策におすすめの漢方薬
- 釣藤散(ちょうとうさん)
からだにこもった熱を冷ますことで、目の充血、頭痛、肩こりに働きかけます。血圧があがりやすい人におすすめです。
- 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
目にこもった熱を取り去り、目を潤すことで、疲れ目を改善します。
疲れやすく、尿の量が少ないもしくは多く、ときに手足のほてりや口の渇きがある人におすすめです。
疲れ目を放置すると、頭痛や不眠などにつながる可能性もあるので、症状の根本改善を得意とする漢方薬で、目が疲れにくい体質を手に入れるのがおすすめの方法です。
しかし、たくさんの種類がある漢方薬から自分の症状に合うものを選ぶのは難しいですよね。
また、自分の体質に合っていない漢方薬を服用しても、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こるかもしれません。
漢方薬を使用する前には、専門家に相談しましょう。
最近ではAI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。
オンラインで相談できる気軽さと、漢方に精通した薬剤師があなたにぴったりの漢方薬を選んでくれる安心感の両方を兼ね備えたサービスなので、漢方薬デビューの第一歩として活用してみてください。
無理のないデジタルデトックスで目の疲れを解消しよう
目の疲れを放置すると、頭痛や不眠などの全身の不調につながる可能性があります。
スマホやPCを完全に断つことは難しいですが、デジタルデトックスの習慣を取り入れて目の健康を守りましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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