「春になると喉がイガイガする」「咳がなかなか止まらない」
そんな症状に悩んでいませんか?
春に喉が不調になると風邪や花粉症と思いがちですが、実はPM2.5や黄砂が影響している可能性があります。
今回は、PM2.5と黄砂が喉に与える影響や、症状を軽くする対策について紹介していきます。
PM2.5と黄砂が喉に与える影響とは?
春になると喉のイガイガや咳が続いているとき、その原因はPM2.5や黄砂かもしれません。
これらの微粒子が喉にどんな影響を与えるのか、詳しくみていきましょう。
PM2.5とは
PM2.5は非常に小さな粒子で、空気中に浮遊しています。
工場から出る粉塵や車の排気ガス、また火山灰やタバコの煙などからも発生します。
これを吸い込むと、喉の粘膜に付着し炎症を起こすことがあるので注意が必要です。
喉の痛みや違和感だけでなく、咳や声のかすれなどの症状が出ることも。
とくに空気が乾燥していると、喉のバリア機能が低下し、さらに影響を受けやすくなります。
黄砂とは
黄砂は、中国やモンゴルの砂漠地帯から飛んでくる細かい砂の粒子です。
これ自体が喉を刺激するだけでなく、アレルギー症状を引き起こす原因にもなります。
とくにアレルギー体質の人は、黄砂が喉の粘膜を刺激し、咳やイガイガ感が続くことがあります。
PM2.5と黄砂がからだに与える影響
PM2.5と黄砂は、飛散する時期が春の花粉症の時期と重なり、花粉症の症状を悪化させる要因にもなります。
主な症状は以下の通りです。
- 咳、くしゃみ
- 喉のイガイガ感
- 鼻水、鼻づまり
- 目のかゆみ、充血
- 肌荒れ、肌のかゆみ
喉だけではなく、さまざまな症状を引き起こすため、注意が必要です。
PM2.5と黄砂から喉を守る3つの方法
PM2.5や黄砂の影響を受けやすい人は、日常のなかでできる対策をしっかり行うことが大切です。
ここでは、喉を守るための3つの方法をご紹介します。
外出時のマスク着用
PM2.5や黄砂は空気中を漂っているため、直接吸い込まないようにすることが大切です。
そのために効果的なのがマスクの着用です。
PM2.5や黄砂は粒子が小さいため、通常の不織布マスクは通過してしまうといわれています。
そのため、可能であれば「PM2.5対応マスク」を選ぶといいでしょう。
また「鼻と口の両方をしっかり覆う」「隙間ができないようフィットさせる」といった基本的なマスクの使い方を今一度意識して正しく着用することが対策となります。
室内環境の改善
外出時にPM2.5や黄砂を浴びても、室内の環境を整えれば、喉への影響を減らすことができます。
以下のような対策がおすすめです。
- 玄関で服を軽く払う
- コートや上着は室内に持ち込まず、玄関近くにかける
- すぐに手洗い・洗顔をして、手や顔についた微粒子を落とす
- 洗濯物は室内に干すか乾燥機で乾かす
外から帰ったら、できるだけ室内に汚染物質を持ち込まないようにしましょう。
水分補給とうがい
喉の粘膜が乾燥すると、PM2.5や黄砂の影響を受けやすくなります。
こまめに水分を摂り、喉のバリア機能を維持することが大切です。
また、外から帰ったときや、喉に違和感があるときには、うがいをすることで喉に付着した微粒子を洗い流せます。
喉のうがいだけではなく、鼻の中に生理食塩水や専用の洗浄液を入れて洗う「鼻うがい」も効果的です。
喉のケアには漢方薬もおすすめ
喉のイガイガや咳が続くときには、漢方薬を活用するのもひとつの方法です。
喉の不調には「喉や気管に潤いを与える」「自律神経のバランスを整えて心を落ち着かせる」「喉や気管の痛みを鎮める」などの働きのある生薬が含まれる漢方薬を選びます。
喉のケアにおすすめの漢方薬
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
のどや呼吸器に潤いを与え、突き上げるような咳を抑えます。
痰があまり絡まない乾いた咳や、のどの乾燥に用いられます。
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
ストレスなどによる喉や食道部のつかえ感を取り除き、緊張をゆるめます。
咳、しわがれ声、動悸にも用いられます。
喉の不調に効くといわれている漢方はこの他にも多数存在。
漢方薬は、起きている症状だけではなく、その人の体質によっても合う薬が変わってきます。
そのため、漢方薬の知識がある専門家が選んだものを服用するのがより効果的です。
たくさんあるなかから、自分に合った漢方薬を選ぶのは難しい、と感じる人は「あんしん漢方」がおすすめ。
薬剤師がAIを用いて、あなたに合った漢方薬を選びます。
注文した薬は自宅に配送されるため、忙しい人にもぴったりのサービスです。
まとめ
PM2.5や黄砂は、春に喉のトラブルを引き起こす原因のひとつ。
喉を守るためには、マスクの着用や室内環境の改善、水分補給を意識することが大切です。さらに、症状が続くときは漢方薬を活用するのもいいでしょう。
春の喉トラブルを防いで、快適に過ごしましょう!
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
医師|木村 眞樹子(きむらまきこ)
都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。
あわせて読みたい|マタイク(mataiku)