「最近、口が乾くし、なんとなく口臭が気になる……」
年齢を重ねると、口の中の状態が変わり、今まで気にならなかった口臭が気になり始めることがあります。
歯磨きをしても改善しない場合、老化や生活習慣が関係しているかもしれません。
今回は、加齢による口臭の原因と、すぐにできる対策についてお伝えします。
加齢による口臭の原因
年齢とともに口臭が気になるのには、いくつかの理由があります。
ひとつずつみていきましょう。
唾液の分泌量が減る
唾液には、食べかすを洗い流し、細菌の繁殖を抑える働きがあります。
しかし、加齢によって唾液の分泌が減ると口の中が乾きやすくなり、細菌が増殖しやすい環境に。
とくに、寝ている間は唾液の分泌が少なくなるため、朝起きたときに口臭が強くなることがあります。
また、ストレスや薬の影響で唾液の分泌量が減ることも。
精神科やアレルギーの薬などは副作用として口の渇きを引き起こすものがあり、長期間服用すると口臭の原因になることもあるので注意しましょう。
入れ歯や差し歯が臭う
入れ歯や差し歯は、適切にケアしないと口臭の原因になることがあります。
入れ歯の表面には細かい傷や凹凸があり、唾液や細菌がたまりやすい傾向にあるのです。
とくに、夜間に入れ歯をつけたまま寝ると細菌が繁殖しやすくなり、ニオイが発生しやすくなります。
また、差し歯の隙間に汚れがたまると、そこから嫌なニオイがすることも。
入れ歯や差し歯を使用している人は、使用方法に注意する必要があるでしょう。
胃腸の機能が低下する
加齢によって胃腸の働きが弱まると、消化がスムーズにいかなくなります。
消化不良を起こすと、腸内でガスが発生し、その一部が口臭の原因になることがあります。
とくに、腸内環境が乱れて悪玉菌が増えると、強い口臭につながることも。
また、胃のトラブルも口臭に影響を与えます。
胃酸の逆流があると、胃の内容物が喉まで上がってきて、酸っぱいニオイの口臭が発生することがあるのです。
これは逆流性食道炎が関係していることもあるので、気になる人は医師に相談してみるのがおすすめです。
口臭を防ぐためにできること
歯磨きだけでは解決できない口臭対策について、具体的な方法をみていきましょう。
唾液の分泌を促す
唾液が少なくなると口臭が強くなるため、意識的に口を潤すことが大切です。
- よく噛んで食べる
- ガムを噛む
- こまめに水分補給をする
これらを意識するだけで、口の中の乾燥を防ぎやすくなります。
口の中の菌バランスを整える
口臭の原因となる細菌を減らすために、以下のようなケアを取り入れましょう。
- 毎朝の歯磨きを習慣にする
- 入れ歯や差し歯は専用の洗浄剤で洗う
- デンタルフロスや舌ブラシを使う
- マウスウォッシュを活用する
口の中の環境を整えることで、口臭を予防しやすくなります。
胃腸の調子を整える
胃腸の調子が悪いと、口臭が強くなりやすくなります。
腸内環境を整えるためには、以下のようなことを心がけましょう。
- 食べすぎを避ける
- 発酵食品を摂る(納豆・キムチ・味噌など)
- ストレスをためない
腸内環境が整うと、口臭の改善にもつながります。
口臭対策には漢方薬もおすすめ
- 口臭対策は日々のケアが大切ですが、漢方薬を飲むという対処法もあります。
漢方薬は、からだのバランスを整えるため、気になる口臭だけではなく体質の改善も目指すことができるのです。
口臭の改善には、以下のような働きをもつ漢方薬を選ぶといいでしょう。
- 水分の循環を改善し唾液分泌を増やす
- 自律神経を整えて唾液の流れをよくし、口臭を改善する
- 胃腸の働きをよくして口臭の原因となる消化不良を改善する
口臭対策におすすめの漢方薬
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
胃の働きを整えて潤いを作り出すことで、のどや気管などの呼吸粘膜を潤し、のどの乾燥感を改善します。
- 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
口の苦さ、口臭、黄苔のある舌などの症状を伴う胃腸の炎症に働きかけ、口内炎や口臭対策にも用いられます。
漢方は、体質に合ったものを選ぶことが大切です。
そのため、専門家に相談しながら取り入れるのがおすすめ。
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まとめ
口臭は、加齢による唾液の減少や胃腸の不調が原因で起こることがあります。
歯磨きだけではなく、生活習慣を見直したり漢方で体質を整えたりすることで、根本的な改善が期待できます。
今日からできる対策を取り入れて、口の中を快適に保ちましょう。
公式|あんしん漢方
<この記事の監修者>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師|碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。
世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
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